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18歳の秋 同棲生活(書き下ろし)

発情期

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3限の授業が終わると、スルトは勢いよく立ちあがり走って教室をあとにした。校門の前でタクシーを止め飛び乗り「急いでくれ!」と運転手を急かした。

(ケーゴケーゴケーゴ!!早くケーゴに会いたいケーゴのいない大学なんて廃墟も同然だ。俺はお前と片時も離れたくないんだケーゴぉぉぉ!)

タワーマンションの前へ到着し、エレベーターのボタンを連打する。降りて来たそれに飛び乗りまたボタンを連打する。最上階に到着すると、完全に開いていないドアをこじあけ全速力で走って玄関のドアを開けた。

「ケーゴ!帰ったぞ…うっ…今回はまた…一段と甘い匂いだな…」

ドアを開けた瞬間に甘い匂いが体中にまとわりつく。家中に充満しているその匂いで、すでにスルトの体は激しく反応していた。

(俺だって一番強い抗Ω剤を飲んでいる。だからケーゴを前にしても理性は失わないはずだ…)

スルトは真っ先に圭吾の部屋へ行った。ノックもせずにドアを開けるが、なぜか圭吾の部屋にはあまり甘い匂いが充満していなかった。ベッドへ近づき腰かけたが、そこには誰もいない。

「ケーゴ…?」

(自分の部屋にいないだと?ではリビングか?)

そう考えリビングへ行ったが圭吾はいない。だが、エドガーとピーターの部屋へ続く廊下のドアが開いていた。

(エドガーの部屋か?)

廊下を覗くと、エドガーとピーターの部屋のドアがどちらも開いている。空いているドアから部屋の中を見ると、どちらの部屋もクローゼットがぐちゃぐちゃに荒らされていた。

「な…空き巣か?!二人の部屋の中にもケーゴはいない…空き巣犯にまさか誘拐されたのか?!」

顔を真っ青にしたスルトは最後に残っている自分の部屋へ向かった。ドアを開けると、どの部屋よりも強い甘ったるい匂いがスルトを襲った。

「っ、ケーゴ…?!」

「はっ…はっ…スルト…?」

圭吾はスルトの部屋にいた。ベッドにスルト、エドガー、ピーターの服をかき集めてその中に埋もれている。3人の服を抱きしめて顔をうずめていた圭吾は、スルトの声で顔をあげた。

「スルト…はやく来て…」

「ケーゴ…っ」

スルトは駆け寄り圭吾を抱きしめた。圭吾は荒い息をしながらそんなスルトの首に腕をまわす。キスをすると、いつも以上に圭吾の舌が激しくスルトを求めた。

「おまえ…俺たちの服で巣づくりしてたのか?」

「スルト…はやく…」

「俺の部屋で?」

「スルト…も、がまんできないからぁ…」

「その服…俺のだ。俺の服を着ているのか?」

「も、はやく…」

「おまえはまったく…!愛おしすぎて殺してしまいそうだ」

キスをしながら圭吾の下着をおろす。下着は愛液でどろどろになっていた。内腿も愛液でねっとり濡れている。スルトはそれをなぞったあと、ゆっくりと中に指を差し込んだ。

「あぁぁっ!!」

「おい。まだ指をいれただけだぞ。それでそんな気持ちいのか?」

「もっ、スルトっ、指じゃなくてはやく挿れてよぉ…っ」

「俺の精液が欲しいのか?」

「ほしいからぁっ、お願いだからっ…」

「はぁっ…。ああ、俺だけのものにしたい…っ」

スルトが圭吾の両脚をひろげる。

「ケーゴ、ピルは飲んでいるな?」

「飲んでるっ!飲んでるからはやくっ…!」

それを聞くやいなや、スルトはかたくなったものを押し込んだ。

「あぁっ!あっ、あっ、」

「ぐっ…!」

お互いそれだけで射精してしまう。それでも当然まだおさまらないスルトはそのまま腰を動かした。甘い声をあげながら揺れている圭吾の首をガリガリと噛む。

「あっ、いたっ…いたいっ…!」

「ふふ。首輪を外して首元を噛んでやろうか。お前はきっと怒るだろうな」

「あっ、あぁっ!!スルトっ、きもちぃっ!あぁっ!!」

「っ…!ケーゴ、締め付けすぎだ…っ、つられて俺まで出てしまったではないか」

「だって…スルトのきもちよくて…っ、ずっとイッてて…止まんないっ…、あっ、んんっ…!」

「ふん!いつもはエドガーとの方が気持ちよさそうにしているくせに」

「どっちも気持ちいいんだもんっ…!あぁっ、あっ!あぁっ…!」

「ケーゴ…っ、出そうだ…!」

「出して…っ!」

「ぐっ…!!」

「んんん…!!!」

スルトの精液を受け入れ、圭吾の体がビクビクと痙攣する。それでも圭吾の発情期はおさまらない。何度も何度もスルトを求め、スルトは圭吾が気を失うまで抱き続けた。
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