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第二章
ひだまりの下のへどろ
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◆◆◆
「爽」
「っ」
晩飯のあと、俺が体を寄せるだけで、俺に触られることを期待して爽の体が少し強張る。つっけんどんな態度を必死に取っているけど、全身で俺を求めているのが分かる。
頭と体が真逆の行動を取るので、爽の心はいつも乱れている。どちらに傾けば正解なのか、彼自身も分かっていない。
七年間待ち侘びた、爽とのキス。
爽の唇は、今までしてきたどの女子よりも柔らかい。
俺が全身に舌を這わせると、爽は甘い声を漏らしながら体をのけぞらせる。
爽の感じているところをずっと見ていたい。
俺が与える快感で、俺以外のことを考えられないようにさせたい。
爽の男性器を、俺は唾液で何度も何度も洗い流す。
俺以外で得た快感を全て忘れさせたい。
「あぁぁっ……」
爽と繋がったとき、俺は毎回死にたくなる。幸せすぎて、泣けてくる。
ああ、この爽は俺しか知らないんだ。
やっと俺は、俺だけが知っている爽を手に入れることができたんだ。
お前は俺のことを、ただの幼馴染のルームメイトとしか思っていないんだろう?
きっとまたお前は、すぐに次の彼女を見つけるものな。
お前が俺と同じ気持ちにならないのは分かっている。
だからせめて、体だけは俺のことを一番求めるようになってくれ。
全身に覚え込ませた快感が、唯一お前を繋ぎとめる糸なんだから。
「大地ぃっ……! そこ……っ、きもちぃっ……」
「ここか?」
「あっ! うぅ~~……っ、あぁっ、あっ、そこっ……やばいっ……」
「だはは、すっげえ反応。分かった、いっぱいこすってやるからな、爽」
「あっ、あぁぁっ、っ、!」
知らなかった。セックスってこんなに気持ち良かったのか。こんなに心が満たされるものなのか。
それなのにどうしてなんだ。こんなに胸が苦しいのは。
「爽……っ、出る……っ!」
0.02ミリの壁が疎ましい。
爽の中に直に触れたい。
爽の中に射精したい。
セックスをしているのに、半透明の壁のせいで、俺たちは中で直接触れ合えない。
まるで俺と爽の関係そのものだ。
お前は全てをさらけ出してくれているのに、俺はお前に全てを見せていない。
だって、もしこんなへどろのような俺を知ったら、お前は離れてしまうだろう?
だから隠すよ。お前が教えてくれた笑顔と明るさで。
だからずっと俺のそばでいてくれ。俺にはお前しかいないんだ。
「……大地?」
「んー?」
「なんつー顔してんだ?」
「へっ? 俺、どんな顔してた?」
「んー、初めて俺がお前に話しかけたときと同じ顔してた」
「どんな顔だよっ!」
爽は俺の顔を覗き込み、目をじっと見た。
「寂しそうな顔? 独りぼっちみたいな顔」
「……俺、そんな顔してた?」
「うん。してた。考え事でもしてたのか?」
「……まあな」
「相談のるぜー?」
「ははっ。ありがとうな」
「んー」
「……なあ、もう一回していい?」
「はあ!? なんでそうなんの!? ってもう始まってるし……、んっ……」
俺がへどろなら、爽はひだまりだ。
色んな人に出会ってきたけど、今でも光って見えるのはお前だけだよ。
「爽」
「っ」
晩飯のあと、俺が体を寄せるだけで、俺に触られることを期待して爽の体が少し強張る。つっけんどんな態度を必死に取っているけど、全身で俺を求めているのが分かる。
頭と体が真逆の行動を取るので、爽の心はいつも乱れている。どちらに傾けば正解なのか、彼自身も分かっていない。
七年間待ち侘びた、爽とのキス。
爽の唇は、今までしてきたどの女子よりも柔らかい。
俺が全身に舌を這わせると、爽は甘い声を漏らしながら体をのけぞらせる。
爽の感じているところをずっと見ていたい。
俺が与える快感で、俺以外のことを考えられないようにさせたい。
爽の男性器を、俺は唾液で何度も何度も洗い流す。
俺以外で得た快感を全て忘れさせたい。
「あぁぁっ……」
爽と繋がったとき、俺は毎回死にたくなる。幸せすぎて、泣けてくる。
ああ、この爽は俺しか知らないんだ。
やっと俺は、俺だけが知っている爽を手に入れることができたんだ。
お前は俺のことを、ただの幼馴染のルームメイトとしか思っていないんだろう?
きっとまたお前は、すぐに次の彼女を見つけるものな。
お前が俺と同じ気持ちにならないのは分かっている。
だからせめて、体だけは俺のことを一番求めるようになってくれ。
全身に覚え込ませた快感が、唯一お前を繋ぎとめる糸なんだから。
「大地ぃっ……! そこ……っ、きもちぃっ……」
「ここか?」
「あっ! うぅ~~……っ、あぁっ、あっ、そこっ……やばいっ……」
「だはは、すっげえ反応。分かった、いっぱいこすってやるからな、爽」
「あっ、あぁぁっ、っ、!」
知らなかった。セックスってこんなに気持ち良かったのか。こんなに心が満たされるものなのか。
それなのにどうしてなんだ。こんなに胸が苦しいのは。
「爽……っ、出る……っ!」
0.02ミリの壁が疎ましい。
爽の中に直に触れたい。
爽の中に射精したい。
セックスをしているのに、半透明の壁のせいで、俺たちは中で直接触れ合えない。
まるで俺と爽の関係そのものだ。
お前は全てをさらけ出してくれているのに、俺はお前に全てを見せていない。
だって、もしこんなへどろのような俺を知ったら、お前は離れてしまうだろう?
だから隠すよ。お前が教えてくれた笑顔と明るさで。
だからずっと俺のそばでいてくれ。俺にはお前しかいないんだ。
「……大地?」
「んー?」
「なんつー顔してんだ?」
「へっ? 俺、どんな顔してた?」
「んー、初めて俺がお前に話しかけたときと同じ顔してた」
「どんな顔だよっ!」
爽は俺の顔を覗き込み、目をじっと見た。
「寂しそうな顔? 独りぼっちみたいな顔」
「……俺、そんな顔してた?」
「うん。してた。考え事でもしてたのか?」
「……まあな」
「相談のるぜー?」
「ははっ。ありがとうな」
「んー」
「……なあ、もう一回していい?」
「はあ!? なんでそうなんの!? ってもう始まってるし……、んっ……」
俺がへどろなら、爽はひだまりだ。
色んな人に出会ってきたけど、今でも光って見えるのはお前だけだよ。
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