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一年:冬休み
第二十六話
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ある朝、部活に行くために身支度をしていた凪に、俺は尋ねた。
「今晩のメシなにがいい?」
そろそろ冷蔵庫が空になってきた。凪が部活に行っている間に買い出しに行って――
「あー、今日は予定あるからこっち帰らないと思うー」
「……」
俺はフリーズした。フリーズのあと、顔を真っ赤にした。
「お、そ、そっか。おっけ、おっけ」
「おう! じゃ、いってきまーす!」
「いってらっしゃーい……」
うわぁぁぁぁ。めっちゃくちゃ恥ずかしい。何が「今晩のメシなにがいい?」だよ!
お、俺。俺。当たり前みたいに今晩も凪がうちに泊まりに来るもんだと思っていた。
だって冬休みに入ってから一週間が経つけど、毎晩俺んち泊まりに来てたんだもんよ……!
「あ……」
テレビを付けてやっと気付いた。今日、クリスマスイヴだ。
それでまた顔を真っ赤にした。
バカか俺。何が「今晩のメシなにがいい?」だ。
相手は凪だぞ。クリスマスイヴに一人や二人、一緒に過ごす女子がいるに決まっているだろうが!!
「違うぅ……!! クリスマスイヴだなんて気付かずに……!! なんの意図もなかったんだよぉ……!!」
勘違いされていたらどうしよう。そう思えばさっきの凪、ちょっと引いていた気がしなくもない。
「え? なんでお前とクリスマスイヴを一緒に過ごさなきゃいけないの? キモ」とか思われていたらどうしよう……!! 違うんだ誤解だ冤罪だぁぁぁ……!!
しばらく床でのたうち回ってから、俺はのろのろと上体を起こした。考えれば考えるほどメンタルにくる。
ははは。そうだよな。クリスマスイヴだもんなあ、今日。そりゃ俺んちになんか来ないわなあ。
……なんだ、このヘコみかた。これじゃまるで、俺が凪とクリスマスイヴを一緒に過ごしたかったみたいじゃねえか。そんなわけあるかアホ。
むしろ都合がいいぜ。久々に一日中一人の時間を過ごせるんだ。ここのところ勉強に割く時間が減っていたから、今日は思う存分勉強するぞ。そうだ。それがいい。
午前十時。二学期の復習。……あいつは今頃部活か。こんな寒い日に外でサッカーかよ。想像しただけでしもやけする。
午後一時。英語の予習。……そういやこの前、凪が英語学習にオススメの動画教えてくれたな。見てみるか。あいつ、留学経験ないのに発音まできれいなんだよなあ。イギリス英語の方がかっこいいとか言って、わざとイギリス訛りの英語発音の練習をしているらしい。俺なんてバリバリのジャングリッシュだぜ。
午後三時。息抜きに伝記を読む。今日はアンデルセンの伝記。伝記は歴史上の人物の勉強にもなるし、当時の時代背景や文化なども知れるからけっこう好きだ。
凪はときたま、俺の本棚にある伝記全集を暇つぶしに読んでいる。ジョン・ハンターの伝記を読んだ時のあいつのテンションヤバかったな。伝記読んで爆笑するヤツはじめて見た。
午後五時。ひたすら数学の問題を解く。……そろそろ凪の部活が終わる時間だ。あいつ、これから誰とどこに行くんだろう。
……ダメだ。全然集中できなくなった。
午後七時。俺はソファで横になっていた。
昨日の今頃、凪とゲームしていた。ゲームに勝負で一喜一憂して、ゲームの合間にキスされて……
「……」
考えるのやめた方がいいな。
午後十一時。一人でメシを済ませた俺は、ベッドで寝転がっていた。
昨日の今頃、ここで凪とエロいことをしていた。すっぱだかになって、抱き合って、ちんことケツいじられて……
おい。考えるのをやめろ。
「あー……」
今頃凪は誰とエロいことをしているんだろう。
キス……は、そりゃするよな。
ちんこ、も……しゃぶられているんだろうか。俺が昨日しゃぶったちんこを、どんな女子がしゃぶるんだ。その子と俺、間接キスしちゃうじゃん。うわあ。なにそれ。全然嬉しくない。
それどころか、きっと凪はその女子にちんこ挿れるんだろうな。
ずっと挿れたい挿れたい言っていたから、挿れられてよかったじゃねえか。な、よかったな。
お前性欲ヤバいもんな。一回出しただけじゃ足りないもんな。二回も三回も平気で出すもんな。
きっと朝までセックスするんだろうな、お前。
……お前、女子の体じゃ興奮しなくなったって言ってたじゃん。あれ、嘘だったの?
なんで女子とクリスマクイヴ過ごしているんだよ。
あ。ダメだ。頭ぐちゃぐちゃになってきた。もう寝よう。
寝たい。
寝たいのに、眠れない。
もやもやする。イライラもする。それにちょっと泣きそう。
「クソッ……」
ヤケクソになって、俺は無心になってちんこをしごいた。眠れないのは溜まっているからだ、きっと。一発出せば寝れる。
「ん……」
あ、気持ち良くなってきた。脳裏にちらちら凪の顔が思い浮かぶのが癪だが、快感で頭がふわふわしてきて、少し不安が薄まってくる。
「んっ……!」
何度経験しても射精する瞬間はたまらない。心地よい疲労で体がベッドに沈み込む。
(でも……)
なんか、足りない。
「……」
あいつのせいだ。あいつがケツいじりまくるから。
ちんこは満足しているのに、ケツがむずむずしてもどかしい。
「くそがぁ……」
絶対にしてはいけない。これをしたら何かが終わる。分かっている。
分かっているのに、ケツに伸びる指を止められなかった。
「んぃ……」
自分の指じゃ全然届かねえ。もどかしさが増すだけだ。
満たされない欲に狂わされた俺は、スマホに手を伸ばし、この前凪が見せてきたエロ動画を再生した。
金髪と黒髪の、男同士のエロ動画。
「う、あ……」
金髪の指が、黒髪のケツ穴を掻き回す。
昨晩凪に与えられた快感を思い出し、腹の奥がきゅっと締まった。
黒髪のケツに金髪のちんこが突っ込まれる。
(気持ちよさそう……)
甲高い声で喘ぐ黒髪が、ちょっと羨ましくなった。
俺はちょっとしか入らない指をできるだけ奥まで押し込んだ。
「んぁ……、ん~~……」
ここに凪のちんこが入ってきたらどんな感じなんだろう。やっぱり痛いのか、それとも気持ちいいのか。
「凪のクソ野郎がぁ……」
俺の体をこんなにしやがって。こんな体にした俺を放ったらかして、女と寝やがって。
むかつきすぎて涙出てきた。
「今晩のメシなにがいい?」
そろそろ冷蔵庫が空になってきた。凪が部活に行っている間に買い出しに行って――
「あー、今日は予定あるからこっち帰らないと思うー」
「……」
俺はフリーズした。フリーズのあと、顔を真っ赤にした。
「お、そ、そっか。おっけ、おっけ」
「おう! じゃ、いってきまーす!」
「いってらっしゃーい……」
うわぁぁぁぁ。めっちゃくちゃ恥ずかしい。何が「今晩のメシなにがいい?」だよ!
お、俺。俺。当たり前みたいに今晩も凪がうちに泊まりに来るもんだと思っていた。
だって冬休みに入ってから一週間が経つけど、毎晩俺んち泊まりに来てたんだもんよ……!
「あ……」
テレビを付けてやっと気付いた。今日、クリスマスイヴだ。
それでまた顔を真っ赤にした。
バカか俺。何が「今晩のメシなにがいい?」だ。
相手は凪だぞ。クリスマスイヴに一人や二人、一緒に過ごす女子がいるに決まっているだろうが!!
「違うぅ……!! クリスマスイヴだなんて気付かずに……!! なんの意図もなかったんだよぉ……!!」
勘違いされていたらどうしよう。そう思えばさっきの凪、ちょっと引いていた気がしなくもない。
「え? なんでお前とクリスマスイヴを一緒に過ごさなきゃいけないの? キモ」とか思われていたらどうしよう……!! 違うんだ誤解だ冤罪だぁぁぁ……!!
しばらく床でのたうち回ってから、俺はのろのろと上体を起こした。考えれば考えるほどメンタルにくる。
ははは。そうだよな。クリスマスイヴだもんなあ、今日。そりゃ俺んちになんか来ないわなあ。
……なんだ、このヘコみかた。これじゃまるで、俺が凪とクリスマスイヴを一緒に過ごしたかったみたいじゃねえか。そんなわけあるかアホ。
むしろ都合がいいぜ。久々に一日中一人の時間を過ごせるんだ。ここのところ勉強に割く時間が減っていたから、今日は思う存分勉強するぞ。そうだ。それがいい。
午前十時。二学期の復習。……あいつは今頃部活か。こんな寒い日に外でサッカーかよ。想像しただけでしもやけする。
午後一時。英語の予習。……そういやこの前、凪が英語学習にオススメの動画教えてくれたな。見てみるか。あいつ、留学経験ないのに発音まできれいなんだよなあ。イギリス英語の方がかっこいいとか言って、わざとイギリス訛りの英語発音の練習をしているらしい。俺なんてバリバリのジャングリッシュだぜ。
午後三時。息抜きに伝記を読む。今日はアンデルセンの伝記。伝記は歴史上の人物の勉強にもなるし、当時の時代背景や文化なども知れるからけっこう好きだ。
凪はときたま、俺の本棚にある伝記全集を暇つぶしに読んでいる。ジョン・ハンターの伝記を読んだ時のあいつのテンションヤバかったな。伝記読んで爆笑するヤツはじめて見た。
午後五時。ひたすら数学の問題を解く。……そろそろ凪の部活が終わる時間だ。あいつ、これから誰とどこに行くんだろう。
……ダメだ。全然集中できなくなった。
午後七時。俺はソファで横になっていた。
昨日の今頃、凪とゲームしていた。ゲームに勝負で一喜一憂して、ゲームの合間にキスされて……
「……」
考えるのやめた方がいいな。
午後十一時。一人でメシを済ませた俺は、ベッドで寝転がっていた。
昨日の今頃、ここで凪とエロいことをしていた。すっぱだかになって、抱き合って、ちんことケツいじられて……
おい。考えるのをやめろ。
「あー……」
今頃凪は誰とエロいことをしているんだろう。
キス……は、そりゃするよな。
ちんこ、も……しゃぶられているんだろうか。俺が昨日しゃぶったちんこを、どんな女子がしゃぶるんだ。その子と俺、間接キスしちゃうじゃん。うわあ。なにそれ。全然嬉しくない。
それどころか、きっと凪はその女子にちんこ挿れるんだろうな。
ずっと挿れたい挿れたい言っていたから、挿れられてよかったじゃねえか。な、よかったな。
お前性欲ヤバいもんな。一回出しただけじゃ足りないもんな。二回も三回も平気で出すもんな。
きっと朝までセックスするんだろうな、お前。
……お前、女子の体じゃ興奮しなくなったって言ってたじゃん。あれ、嘘だったの?
なんで女子とクリスマクイヴ過ごしているんだよ。
あ。ダメだ。頭ぐちゃぐちゃになってきた。もう寝よう。
寝たい。
寝たいのに、眠れない。
もやもやする。イライラもする。それにちょっと泣きそう。
「クソッ……」
ヤケクソになって、俺は無心になってちんこをしごいた。眠れないのは溜まっているからだ、きっと。一発出せば寝れる。
「ん……」
あ、気持ち良くなってきた。脳裏にちらちら凪の顔が思い浮かぶのが癪だが、快感で頭がふわふわしてきて、少し不安が薄まってくる。
「んっ……!」
何度経験しても射精する瞬間はたまらない。心地よい疲労で体がベッドに沈み込む。
(でも……)
なんか、足りない。
「……」
あいつのせいだ。あいつがケツいじりまくるから。
ちんこは満足しているのに、ケツがむずむずしてもどかしい。
「くそがぁ……」
絶対にしてはいけない。これをしたら何かが終わる。分かっている。
分かっているのに、ケツに伸びる指を止められなかった。
「んぃ……」
自分の指じゃ全然届かねえ。もどかしさが増すだけだ。
満たされない欲に狂わされた俺は、スマホに手を伸ばし、この前凪が見せてきたエロ動画を再生した。
金髪と黒髪の、男同士のエロ動画。
「う、あ……」
金髪の指が、黒髪のケツ穴を掻き回す。
昨晩凪に与えられた快感を思い出し、腹の奥がきゅっと締まった。
黒髪のケツに金髪のちんこが突っ込まれる。
(気持ちよさそう……)
甲高い声で喘ぐ黒髪が、ちょっと羨ましくなった。
俺はちょっとしか入らない指をできるだけ奥まで押し込んだ。
「んぁ……、ん~~……」
ここに凪のちんこが入ってきたらどんな感じなんだろう。やっぱり痛いのか、それとも気持ちいいのか。
「凪のクソ野郎がぁ……」
俺の体をこんなにしやがって。こんな体にした俺を放ったらかして、女と寝やがって。
むかつきすぎて涙出てきた。
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