三角関係

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男１「なんかゲームとか持ってきてねぇ？」

男２「ねぇわ」


男１鞄をあさり、時間割りのプリントを見る。


男１「おっ、これは…テッテレー宝の地図！」

男２「え、俺勇者？」


男２は勢いよく男１の方を見る。


男１「さすがタイガークエストガチ勢。ちょっと期待したな」


男１は時間割りを開いて見せる。


男２「時間割かよ」

男１「あー、明日体育あるじゃん」

男２「めんどくせーな」

男１「バスケだな」

男２「動きたくねぇ」

男１「半面で女子もやるんだってよ」

男２「興味ねぇわ」

男１「ちょっと女子の方見ただけで、見んなやとか野次飛んでくるの腹立つよな」

男２「俺には飛んできたことないからわかんねぇわ」

男１「そこでも差別ですかー」

男２「いや、まず見ねぇし。なんで見てんの？」

男１「誰か転んだら笑ってやろうかなって」

男２「本当になんで見ているの？」

男２は男１を冷めた目で見る。

男１「なんかよーこのクラスの女子って厳しくね？」

男２「そうか？」

男１「なんつーか、被害妄想が強い」

男２「お前が見すぎなんだろ」

男１「だから、日ごろうるせー女子の失敗した姿見て喜ぼうって、男子の間で楽しみにしているんだよ」

男２「…俺聞いてないけど」

男１「お前はほら、日ごろから女子に贔屓されているからな」

男２「好きでされてねぇよ」

男１「そのせいで男子の友達少ねぇんだろ」

男２「女子のせいっつーか…」

男１「よし、じゃあ俺が代わりに、女子と戦ってやろう」

男２「楽に勝てそうだな」

男１「全力で叩きのめすわ」

男２「お前、本当は女子嫌いなんじゃねぇの？」

男１「嫌いなわけねぇだろ。自他ともに認める女好きだわ。だから、全力で女子にぶつかっていきます」

男２「お前、それ違う目的だろ」

男１「女子なんてなーボールあるところに固まるんだぞ？簡単に行けるわ」

男２「行くな、行くな」

男１「しっかし、なんだってあんなにボールに群がるかねー」

男２「トイレとか一緒に行くからじゃね？」

男１「じゃあなんで一緒に行くんだよ」

男２「知らねぇよ」

男１「聞いてみるか」

男２「いいよ」

男１「なぁーなんで？」