【R18】番解消された傷物Ωの愛し方【完結】

海林檎

文字の大きさ
17 / 67

17.強淫

しおりを挟む
 母親が帰ってくるのは深夜だ。
 その間、洋は一人でアパートの中を過ごしている。

「薬飲んでてもヒート時期はケツの中は雌穴になってんだろ?」

 無理やり発情させてやると元番が電気を付けた後、玄関口で洋を押し倒して上に覆いかぶさった。

「···ちょ···な····離····痛っ···!」

 顔を捕まれ押さえつけられ右頚部に顔を近づけられるとそこから痛みが走る。

 食いちぎられるような痛みが暫くつづいた後、今度は痛みが走った場所にヌルりと舐められ思わずビクリと身体が跳ねた。

「····や、めろ····っ!」

 押さえつけている手を掴み離そうとするが洋よりも力のある彼の手はビクともしない。
 
 噛まれ、舐められ、吸われ刺激を与えてくる元番は下半身のベルトをガチャガチャと外し始める。

「止めろ」と、大声を出せば顔面を殴られた。

 大人しくなった洋のズボンと下着を脱がして足を開かせ、唾液で濡らした指をそこに捩じ込んだ。

「····ぁ?」

 柔らかく湿ったままのそこに違和感を感じる。
 既にほぐれたそこはまるで先程まで行為を致した後のようだった。

「準備万端じゃねぇか」

 それを「自分で慰めた」と、勘違いした元番がニヤリと笑い指を動かし始める。

「····っ····ぅ·····」

「何我慢してんのさ?前みてぇに喘げばいいだろ?」

 指を中で動かされる度に洋は歯を食いしばって耐えていた。


 快感に耐えるとは違う。


 痛みに耐えるが正解だ。


 まだ、自分で慰めた方が幾分かマシだと思えるほど性的興奮も気持ち良さも感じられない。

「······然···」

「あ?」

「·····全然、良くねぇから····分かったらさっさと抜けよ···下手くそ」

「·············」

 上から舌打ちが聞こえてきた。

 指が嫌なら挿れてやると言い、指を抜いてそこにあてがった。

 Ωなんだから本番をすれば黙るだろうと中に挿れていく。

「····ぐ····ぅっ····」



 アパートの一室であら何かがぶつかる様な音と荒い息が聞こえる。

 媚薬に当てられたかのような興奮も昊とする様な快楽も感じられない。
 それでも人間の作りで前立腺に当たればそれなりに快楽を拾ってしまう。


 ただ、それでも



「···ぅ······ぅうっ···」



 まだ耐えられる。



「····んだよ」


 以前と違う反応に戸惑い顔を顰める。
 何故、こんなに反応が違うのだろうか。

 再び番になればあの時の反応に戻るだろうかと元番である彼は一度抜いた後、洋の体の向きを変え、再び挿入した。





しおりを挟む
感想 56

あなたにおすすめの小説

番解除した僕等の末路【完結済・短編】

藍生らぱん
BL
都市伝説だと思っていた「運命の番」に出逢った。 番になって数日後、「番解除」された事を悟った。 「番解除」されたΩは、二度と他のαと番になることができない。 けれど余命宣告を受けていた僕にとっては都合が良かった。

孕めないオメガでもいいですか?

月夜野レオン
BL
病院で子供を孕めない体といきなり診断された俺は、どうして良いのか判らず大好きな幼馴染の前から消える選択をした。不完全なオメガはお前に相応しくないから…… オメガバース作品です。

【完結】愛されたかった僕の人生

Kanade
BL
✯オメガバース 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。 今日も《夫》は帰らない。 《夫》には僕以外の『番』がいる。 ねぇ、どうしてなの? 一目惚れだって言ったじゃない。 愛してるって言ってくれたじゃないか。 ねぇ、僕はもう要らないの…? 独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。

当たり前の幸せ

ヒイロ
BL
結婚4年目で別れを決意する。長い間愛があると思っていた結婚だったが嫌われてるとは気付かずいたから。すれ違いからのハッピーエンド。オメガバース。よくある話。 初投稿なので色々矛盾などご容赦を。 ゆっくり更新します。 すみません名前変えました。

のほほんオメガは、同期アルファの執着に気付いていませんでした

こたま
BL
オメガの品川拓海(しながわ たくみ)は、現在祖母宅で祖母と飼い猫とのほほんと暮らしている社会人のオメガだ。雇用機会均等法以来門戸の開かれたオメガ枠で某企業に就職している。同期のアルファで営業の高輪響矢(たかなわ きょうや)とは彼の営業サポートとして共に働いている。同期社会人同士のオメガバース、ハッピーエンドです。両片想い、後両想い。攻の愛が重めです。

人生2度目に愛した人は奪われた番の息子でした

Q矢(Q.➽)
BL
幼馴染みだったαの村上 陽司と早くに番になっていた南井 義希は、村上に運命の番が現れた事から、自然解除となり呆気なく捨てられた。 そして時が経ち、アラフォー会社員になった南井の前に現れたのは、南井の"運命"の相手・大学生の村上 和志だった。同じビルの別会社のインターン生である彼は、フェロモンの残り香から南井の存在に気づき、探していたのだという。 「僕の全ては運命の人に捧げると決めていた」 と嬉しそうに語る和志。 だが年齢差や、過去の苦い経験の事もあり、"運命"を受け入れられない南井はやんわりと和志を拒否しようと考える。 ところが、意外にも甘え上手な和志の一途さに絆され、つき合う事に。 だが実は、村上は南井にとって、あまりにも因縁のありすぎる相手だった――。 自身のトラウマから"運命"という言葉を憎むアラフォー男性オメガと、まっすぐに"運命"を求め焦がれる20歳の男性アルファが、2人の間にある因縁を越えて結ばれるまで。 ◆主人公 南井 義希 (みない よしき) 38 Ω (受) スーツの似合う細身の美形。 仕事が出来て職場での人望厚し。 番を自然解除になった過去があり、恋愛感情は枯れている。 ◆主人公に惹かれ口説き落とす歳下君 村上 和志 (むらかみ かずし)20 α (攻) 高身長 黒髪黒目の清潔感溢れる、素直で一途なイケメン大学生。 " 運命の番"に憧れを抱いている。複雑な事情を抱えており、祖父母を親代わりとして育つ。 ◆主人公の元番 村上 陽司 (むらかみ ようじ) 38 α 半端ないほどやらかしている…。

ただ愛されたいと願う

藤雪たすく
BL
自分の居場所を求めながら、劣等感に苛まれているオメガの清末 海里。 やっと側にいたいと思える人を見つけたけれど、その人は……

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

処理中です...