【R18】番解消された傷物Ωの愛し方【完結】

海林檎

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28. 掲示板

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 昊から食事に誘われた時に会った際には髪色はダークブラウンに変わっていて一瞬誰かわからなかった。

「変!?」 

「変では無いけど····」

 
 はっきり言えば良く似合う。
 髪の毛も襟足を切って清潔感のある大人の男性へと印象が変わった。

「本当に?ホントのホント??」

「近い近い!似合ってるってば!!」

 はっきりと答えれば近いを通り越して抱き着いてきた。
 
「洋君マジ好き愛してる」

「それ今日で何回目?!」

 洋を迎えに行った時から昊の家に着いてからもずっと「好き」と「愛してる」を言われている。

 そんなに言っていると愛情の重みが薄れると洋が言うと

「どうしようもなく好きで死ぬほど愛でたいんだから仕方なくね!?」



 逆ギレされた。


 逆ギレの理由がまたなんとも言えない。



 これが人気のホストと言うのだからもう笑いものだ。
 洋がケラケラ笑えば「マジ好き」とぎゅうっと抱きしめる力を更に込めてくる。

 窒息して死にそうになったのは言うまでもない。





「愛しすぎて殺すところだった·····」


「いや、もうそれただの危ない人」

 回転寿司店で好きな具を選びながらアホな会話をする。


 愛しすぎて絞め殺されてたまるか。




 ごめんなさいを先程から繰り返す。




「あ、昊君じゃない?」

「おう!」

 自分達の席にやって来たのは昊の職場の後輩のお客さんと言う女性だ。

「もうすぐお店辞めるんでしょ?掲示板荒れに荒れてたよ」

「·····あー···ははっ」

 夜業界専用の掲示板で「本命と結婚する」「だから最近営業方法変えたのか」「裏切られた」等の書き込みが多く書かれていた。

「何かその中でやばい奴の書き込みあったよ」
 
「え?どれ??」


 女性は自分のスマホから掲示板サイトに飛び、昊の個人の板を見せてくれた。

「····················」

 そこに書かれていたのは「私が本命」「他のブスとくっつくなんてありえない」「殺してやるから待ってろ」と、狂気じみた言葉が書かれていた。

「気をつけてた方がいいよ。最近何かと物騒だから」

 念には念を入れて鎖帷子を買ったと言えば「そのくらいしといた方がいいと思う」と、まさかの賛成派がいた事に洋は驚愕した。


「そこにいる子にも買ってあげてたら?」

「うん。そうするわ」

「····え?」


 俺も着るのかと目を丸くする洋に女性は話しかける。

「本命でしょ?」

 昊の顔つきが仕事の時と違うからすぐに分かったと女性は言う。

「だらしない顔してハート飛ばしてるのを私の担当が見たらドン引きしてるわ」

「お姉様?流石にそれは言い過ぎではないでしょうか?!」





 事実である。




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