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29.タワー予約
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ラストイベントまで後3日。
「タワーしてくれるって客が当日来なかったらどうしよう·····」
イベント前は無駄に緊張して不安になる。
シャンパンタワー予約してくれても当日ドタキャンやツケを払わずに飛ぶ客が少なからずいるからだ。
そう言う客に泥水を飲まされたキャストは職場にいる。
そのツケ代を払う目に会うのは彼ら自身。
だからといって気弱な客に無理な要求をさせてボトルを入れさせて飛ばれたと言う自業自得なキャストもいる。
一番は無理せず楽しく飲んでもらう事が良いのだが、どうしても数字に拘ってしまうキャストが多い。
昊も最近までその中の一人だった。
ホストの【現実を忘れて素敵な夢を見させる】と言う方針はいつからか二の次になってしまうのは少し悲しいことかもしれない。
「シャンパンタワーっていくらすんの?」
洋が素朴な疑問を昊に聞く。
地域や店にもよるが大体が50~100万が相場と言われている。
地方の格安店だと30万のものもある。
「高級店となると一千万の奴もあるなぁ」
「·····一晩で一千万使うとか大人って馬鹿じゃね?」
自分なら自分の為に使う。
洋の言いたい事はご最もあるが、それだけイベントと言うのは自分の担当キャストを輝かせたい。
これだけの価値があるんだと知らしめる為であり自分がこんなに支えているんだと言う優越感。
または、彼の為ならいくらでも出してあげたいと言う愛情表現でもある。
「夜の世界って面倒くさそう」
最終的にプライドだけ守れてその金の半分以上はその店の物になるだろう。
「·····洋君はこの業界に足を突っ込まないでね」
純粋無垢な君でいて。
昊は刹那に願うのだった。
-----------
届いた鎖帷子を試着する昊の感想。
「痛ぇ!皮膚にくい込んで痛ぇんだけど!!後、冷たい!!」
己の運命の番様はエリートな性として有名なαのはずなのだが、どうやら昊は一度バース検査を受け直した方がいいのかもしれない。
「α!俺、αだから!!」
じゃないと番になれないと、言われれば「あぁ、確かに···」と、納得された。
「とりあえず服の上から来た方がいいんじゃない?」
「······それだ」
目からウロコ。
己の運命の番様は冗談抜きでアホなのかもしれないと洋は少し····いや、かなり心配していた。
「洋君、流石にそれは酷い!!」
事実である。
「タワーしてくれるって客が当日来なかったらどうしよう·····」
イベント前は無駄に緊張して不安になる。
シャンパンタワー予約してくれても当日ドタキャンやツケを払わずに飛ぶ客が少なからずいるからだ。
そう言う客に泥水を飲まされたキャストは職場にいる。
そのツケ代を払う目に会うのは彼ら自身。
だからといって気弱な客に無理な要求をさせてボトルを入れさせて飛ばれたと言う自業自得なキャストもいる。
一番は無理せず楽しく飲んでもらう事が良いのだが、どうしても数字に拘ってしまうキャストが多い。
昊も最近までその中の一人だった。
ホストの【現実を忘れて素敵な夢を見させる】と言う方針はいつからか二の次になってしまうのは少し悲しいことかもしれない。
「シャンパンタワーっていくらすんの?」
洋が素朴な疑問を昊に聞く。
地域や店にもよるが大体が50~100万が相場と言われている。
地方の格安店だと30万のものもある。
「高級店となると一千万の奴もあるなぁ」
「·····一晩で一千万使うとか大人って馬鹿じゃね?」
自分なら自分の為に使う。
洋の言いたい事はご最もあるが、それだけイベントと言うのは自分の担当キャストを輝かせたい。
これだけの価値があるんだと知らしめる為であり自分がこんなに支えているんだと言う優越感。
または、彼の為ならいくらでも出してあげたいと言う愛情表現でもある。
「夜の世界って面倒くさそう」
最終的にプライドだけ守れてその金の半分以上はその店の物になるだろう。
「·····洋君はこの業界に足を突っ込まないでね」
純粋無垢な君でいて。
昊は刹那に願うのだった。
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届いた鎖帷子を試着する昊の感想。
「痛ぇ!皮膚にくい込んで痛ぇんだけど!!後、冷たい!!」
己の運命の番様はエリートな性として有名なαのはずなのだが、どうやら昊は一度バース検査を受け直した方がいいのかもしれない。
「α!俺、αだから!!」
じゃないと番になれないと、言われれば「あぁ、確かに···」と、納得された。
「とりあえず服の上から来た方がいいんじゃない?」
「······それだ」
目からウロコ。
己の運命の番様は冗談抜きでアホなのかもしれないと洋は少し····いや、かなり心配していた。
「洋君、流石にそれは酷い!!」
事実である。
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