9 / 15
ポンコツ犬の飼い主(敬語攻め×元遊び人)
火に油
しおりを挟む
───暇だぁぁあぁあ……
朝食を終えた流星はカーペットに寝転がり、天井を見つめている。
「ワン」以外の言葉を禁止され、両手にミトングローブを付けられていては、何もすることができない。
一方健は一通りの家事を済ませ昼食も作り終えたのか、ダイニングテーブルで忙しなくノートパソコンを触っている。
流星はせめて動画でも見たいな…と思い立ち、四つん這いで健の足元に近づくと、太ももをペシ、と叩く。
「どうしましたか?」とこちらを見る健の足を抱えソファの近くへ誘導すると、自分のスマホを指した。
「あぁ、そうですよね、連絡見ておきましょうか」
───違う!!………けど、確かにそれも大事だな…
健は流星のスマホを手に取り、流星の顎を掴んで顔認証で開けると、LIMEを開き、ソファの前のローテーブルに置く。
流星が覗き込むと、健はゆっくりスクロールしていく。
「…あっ」
「………あ?」
「ぁ、ゃ………、…わん」
「返信の必要があるものがありましたか?」
───必要かどうかと問われると分からない…
だが、一応返信しておいた方がいいのかな……と少し考え、「わん」と答える。
流星の返事を聞き、健は「これですか?…これ?」と1つずつ確認していく。
朝帰りした時に遊んでいた友達とのグループLIME(男5女3)のグループを健が指した時、流星が返事をすると、健はそのグループのチャット欄を開く。
「げっ……」
「流星君……君、僕にコレを見せたかったんですか……?」
「ち、違う!!!こんなん俺知らねぇって!!!」
言いつけも忘れ、思わず叫ぶ。
開かれたチャット欄に貼られた10枚ほどの写真の中には、恐らく酔っ払ってカラオケのソファで寝ている流星の横顔と、男友達に抱きついている後ろ姿があった。
抱きついている方はまだいい……友達だし、ありがとう!!とかの勢いで抱きつくことも無くはないだろう。
問題は横顔の写真。
薄暗いあかりの中でもわかるほどしっかりと、赤いリップマークが流星の頬に付いていた。
この前朝帰りしてから返信してないから、しようと思っただけなのに、とんでもない爆弾を引き当ててしまった流星は早口で弁解を図る。
「いや!ほんとに俺なんも知らなくて!多分アイツらの酔っ払った遊びの延長なんだと思う!!てかほんとに何もしてないし!!!3時間くらいソファで寝てただけだから!!ほんとに!!カラオケに皆で朝までいたし!!いやーホントこんな悪ふざけ困るよな!言っとく!俺も!!……あははーー………」
見なくてもわかる空気の冷たさに、流星は思わず視線を逸らしていく。
シン……と静まり返った空間に、健のため息が1つ落とされる。
「君はどこまで私の忍耐力を試せば気が済むんですかね」
先程よりも数トーン低く呟かれたソレに、流星は思わず「スミマセン……」と肩をすぼめる。
「あと、ルール違反もです」
どこに隠し持っていたのか、チェーンのリードを流星の首輪に嵌めると、無言でリードを引き寝室へ連れていく。
四つん這いに配慮しない速度でスタスタと歩く健に、流星は慌てて付いていく。
ベッドに寝転んだ流星の首輪に繋がるチェーンはそのままベッドヘッドに繋がれてしまい、流星は背中に冷や汗が伝うのを感じた。
朝食を終えた流星はカーペットに寝転がり、天井を見つめている。
「ワン」以外の言葉を禁止され、両手にミトングローブを付けられていては、何もすることができない。
一方健は一通りの家事を済ませ昼食も作り終えたのか、ダイニングテーブルで忙しなくノートパソコンを触っている。
流星はせめて動画でも見たいな…と思い立ち、四つん這いで健の足元に近づくと、太ももをペシ、と叩く。
「どうしましたか?」とこちらを見る健の足を抱えソファの近くへ誘導すると、自分のスマホを指した。
「あぁ、そうですよね、連絡見ておきましょうか」
───違う!!………けど、確かにそれも大事だな…
健は流星のスマホを手に取り、流星の顎を掴んで顔認証で開けると、LIMEを開き、ソファの前のローテーブルに置く。
流星が覗き込むと、健はゆっくりスクロールしていく。
「…あっ」
「………あ?」
「ぁ、ゃ………、…わん」
「返信の必要があるものがありましたか?」
───必要かどうかと問われると分からない…
だが、一応返信しておいた方がいいのかな……と少し考え、「わん」と答える。
流星の返事を聞き、健は「これですか?…これ?」と1つずつ確認していく。
朝帰りした時に遊んでいた友達とのグループLIME(男5女3)のグループを健が指した時、流星が返事をすると、健はそのグループのチャット欄を開く。
「げっ……」
「流星君……君、僕にコレを見せたかったんですか……?」
「ち、違う!!!こんなん俺知らねぇって!!!」
言いつけも忘れ、思わず叫ぶ。
開かれたチャット欄に貼られた10枚ほどの写真の中には、恐らく酔っ払ってカラオケのソファで寝ている流星の横顔と、男友達に抱きついている後ろ姿があった。
抱きついている方はまだいい……友達だし、ありがとう!!とかの勢いで抱きつくことも無くはないだろう。
問題は横顔の写真。
薄暗いあかりの中でもわかるほどしっかりと、赤いリップマークが流星の頬に付いていた。
この前朝帰りしてから返信してないから、しようと思っただけなのに、とんでもない爆弾を引き当ててしまった流星は早口で弁解を図る。
「いや!ほんとに俺なんも知らなくて!多分アイツらの酔っ払った遊びの延長なんだと思う!!てかほんとに何もしてないし!!!3時間くらいソファで寝てただけだから!!ほんとに!!カラオケに皆で朝までいたし!!いやーホントこんな悪ふざけ困るよな!言っとく!俺も!!……あははーー………」
見なくてもわかる空気の冷たさに、流星は思わず視線を逸らしていく。
シン……と静まり返った空間に、健のため息が1つ落とされる。
「君はどこまで私の忍耐力を試せば気が済むんですかね」
先程よりも数トーン低く呟かれたソレに、流星は思わず「スミマセン……」と肩をすぼめる。
「あと、ルール違反もです」
どこに隠し持っていたのか、チェーンのリードを流星の首輪に嵌めると、無言でリードを引き寝室へ連れていく。
四つん這いに配慮しない速度でスタスタと歩く健に、流星は慌てて付いていく。
ベッドに寝転んだ流星の首輪に繋がるチェーンはそのままベッドヘッドに繋がれてしまい、流星は背中に冷や汗が伝うのを感じた。
18
あなたにおすすめの小説
【BL】捨てられたSubが甘やかされる話
橘スミレ
BL
渚は最低最悪なパートナーに追い出され行く宛もなく彷徨っていた。
もうダメだと倒れ込んだ時、オーナーと呼ばれる男に拾われた。
オーナーさんは理玖さんという名前で、優しくて暖かいDomだ。
ただ執着心がすごく強い。渚の全てを知って管理したがる。
特に食へのこだわりが強く、渚が食べるもの全てを知ろうとする。
でもその執着が捨てられた渚にとっては心地よく、気味が悪いほどの執着が欲しくなってしまう。
理玖さんの執着は日に日に重みを増していくが、渚はどこまでも幸福として受け入れてゆく。
そんな風な激重DomによってドロドロにされちゃうSubのお話です!
アルファポリス限定で連載中
待てって言われたから…
ゆあ
BL
Dom/Subユニバースの設定をお借りしてます。
//今日は久しぶりに津川とprayする日だ。久しぶりのcomandに気持ち良くなっていたのに。急に電話がかかってきた。終わるまでstayしててと言われて、30分ほど待っている間に雪人はトイレに行きたくなっていた。行かせてと言おうと思ったのだが、会社に戻るからそれまでstayと言われて…
がっつり小スカです。
投稿不定期です🙇表紙は自筆です。
華奢な上司(sub)×がっしりめな後輩(dom)
守り守られ
ほたる
BL
主治医 望月診療所の双子医師
患者 瀬咲朔
腸疾患・排泄障害・下肢不自由
看護師
ベテラン山添さん
準主人公 成海真幌 腸疾患・排泄障害・てんかん
木島 尚久 真幌の恋人同棲中
壁乳
リリーブルー
BL
ご来店ありがとうございます。ここは、壁越しに、触れ合える店。
最初は乳首から。指名を繰り返すと、徐々に、エリアが拡大していきます。
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。
じれじれラブコメディー。
4年ぶりに続きを書きました!更新していくのでよろしくお願いします。
(挿絵byリリーブルー)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる