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神竜の審判
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とりあえずはということでほふく前進で移動です。
上りの螺旋階段とは反対側の方向となる場所で誰も向かう人はいません。
見間違いかどうか、無駄になるかもしれませんが確認したいこと。
炎が上がった一瞬でしたので確信が持てませんでした。
けれども見えた気がしたんです。
殺到中の螺旋階段の下の部分は空洞になっていました。
つまり、アルファベットのCの字のような構造です。
その空洞部分は中央の穴のように白い煙で見えない状態でした。
ですが炎になった時、その部分に底があったように見えました。
本当にちらっと一瞬でしたから違和感を感じたといいますか、変だなぁと思った程度で確信はありません。
これにアニーさんを巻き込むのもどうかしてると思います。
この状況下、緊急事態に悠長なことかもしれません。
生死がかかっているというのに確認したいなんてのん気ですよね?
解ってます。判っているのですが、本能がそうさせるみたいです。
その場所に行って確かめたいという行動。
緊急時だからこそ、悔いが無いようにという感覚なのかと。
どうせ死ぬのであれば何もしないで後悔するより、行動を起こして納得したいという気持ちが働くようですね、私は。
これも青蘭学園の教育方針の賜物なのでしょうか?
お父さん、お母さん、無理して通わせてくれてありがとうございます!
感謝を胸に私は生死の境をこういう風に迎えてますよ。
だから、信じていてくださいね。
間違っても極悪人でも罪人でもありませんから!
ようやく上りの螺旋階段の下に辿り着きました。
見上げれば細い階段が上の方面へと連なっています。
見えませんが何となく人の昇っているような気配はあるみたいです。
そんな真下、這ってきた地面は突然、断片的に途切れていて空洞状態。
ここからもうっすらと黒煙が上がってきております。
ですが躊躇なんてしていられません。
そこから顔を突っ込んで覗いてみます。
黒煙と空洞で暗いため、全く何も見えませんでした。
もしかすると空洞は空洞で奈落の底状態かもしれません。
先程、落ちていった人のようになる可能性もあります。
だからといってここで諦めてはいけません。
まだ見間違いかどうか確認してないからです。
「アニーさん、申し訳ありませんが支えてくれますか?」
背後で心配そうにしているアニーさんに頼みます。
もう少し覗き込んで見る必要のためです。
アニーさんは黙って私の下半身をぎゅっと掴みます。
それからすぐ身体を半分、折り返して突っ込んでみました。
宙に浮いた感じがして空間が広がっているように思えました。
視力は悪くないのですが、やはり何も判りません。
これではこの場所でL字に寝ころんだ状態のまま、時間が経つだけです。
落ちる覚悟で臨めばはっきりしますよね。
今の私には突き進むことしか考えられません。
後悔だけはしたくない。ただそれだけなんです。
私は途切れた空洞へとつながる地面の端から落ちる可能性のある下へと降りてみようと決意をしたのでした。
上りの螺旋階段とは反対側の方向となる場所で誰も向かう人はいません。
見間違いかどうか、無駄になるかもしれませんが確認したいこと。
炎が上がった一瞬でしたので確信が持てませんでした。
けれども見えた気がしたんです。
殺到中の螺旋階段の下の部分は空洞になっていました。
つまり、アルファベットのCの字のような構造です。
その空洞部分は中央の穴のように白い煙で見えない状態でした。
ですが炎になった時、その部分に底があったように見えました。
本当にちらっと一瞬でしたから違和感を感じたといいますか、変だなぁと思った程度で確信はありません。
これにアニーさんを巻き込むのもどうかしてると思います。
この状況下、緊急事態に悠長なことかもしれません。
生死がかかっているというのに確認したいなんてのん気ですよね?
解ってます。判っているのですが、本能がそうさせるみたいです。
その場所に行って確かめたいという行動。
緊急時だからこそ、悔いが無いようにという感覚なのかと。
どうせ死ぬのであれば何もしないで後悔するより、行動を起こして納得したいという気持ちが働くようですね、私は。
これも青蘭学園の教育方針の賜物なのでしょうか?
お父さん、お母さん、無理して通わせてくれてありがとうございます!
感謝を胸に私は生死の境をこういう風に迎えてますよ。
だから、信じていてくださいね。
間違っても極悪人でも罪人でもありませんから!
ようやく上りの螺旋階段の下に辿り着きました。
見上げれば細い階段が上の方面へと連なっています。
見えませんが何となく人の昇っているような気配はあるみたいです。
そんな真下、這ってきた地面は突然、断片的に途切れていて空洞状態。
ここからもうっすらと黒煙が上がってきております。
ですが躊躇なんてしていられません。
そこから顔を突っ込んで覗いてみます。
黒煙と空洞で暗いため、全く何も見えませんでした。
もしかすると空洞は空洞で奈落の底状態かもしれません。
先程、落ちていった人のようになる可能性もあります。
だからといってここで諦めてはいけません。
まだ見間違いかどうか確認してないからです。
「アニーさん、申し訳ありませんが支えてくれますか?」
背後で心配そうにしているアニーさんに頼みます。
もう少し覗き込んで見る必要のためです。
アニーさんは黙って私の下半身をぎゅっと掴みます。
それからすぐ身体を半分、折り返して突っ込んでみました。
宙に浮いた感じがして空間が広がっているように思えました。
視力は悪くないのですが、やはり何も判りません。
これではこの場所でL字に寝ころんだ状態のまま、時間が経つだけです。
落ちる覚悟で臨めばはっきりしますよね。
今の私には突き進むことしか考えられません。
後悔だけはしたくない。ただそれだけなんです。
私は途切れた空洞へとつながる地面の端から落ちる可能性のある下へと降りてみようと決意をしたのでした。
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