55 / 55
エピローグ
しおりを挟む
ふと過ぎる幼き日の思い出の童話。
自らを犠牲にして愛を貫いた人魚姫。
儚く切ない思いの結晶。
向き合わずして気持ちの一方通行。
失ってから分かる事の大切さ。
そして目の当たりにして知ることになった愛し方。
母親も知夏もそんな愛を貫いてしまった――。
鈍感な王子たちを気づかせるために。
戻るはずもない深い愛の形。
それは泡のように姿を消してしまった。
だけど俺の中に沁みこんでいる。
どんなに辛く悲しくてもその愛の重さが。
決して忘れることのない苦しみと喜び。
知夏に出会えた事で感じられた。
身をもって知ることが出来た。
……そして失った。
今はまだ、悲しみの底から抜け出せないでいる。
あまりにも突然で衝撃で。
いろんな想いが駆け巡っていた。
そんな中、昔から変わらない波音が流れ込んでくる。
その音だけが心を洗い流すかのように落ち着かせようと、して、いた……。
(完結)
自らを犠牲にして愛を貫いた人魚姫。
儚く切ない思いの結晶。
向き合わずして気持ちの一方通行。
失ってから分かる事の大切さ。
そして目の当たりにして知ることになった愛し方。
母親も知夏もそんな愛を貫いてしまった――。
鈍感な王子たちを気づかせるために。
戻るはずもない深い愛の形。
それは泡のように姿を消してしまった。
だけど俺の中に沁みこんでいる。
どんなに辛く悲しくてもその愛の重さが。
決して忘れることのない苦しみと喜び。
知夏に出会えた事で感じられた。
身をもって知ることが出来た。
……そして失った。
今はまだ、悲しみの底から抜け出せないでいる。
あまりにも突然で衝撃で。
いろんな想いが駆け巡っていた。
そんな中、昔から変わらない波音が流れ込んでくる。
その音だけが心を洗い流すかのように落ち着かせようと、して、いた……。
(完結)
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
愛しているなら拘束してほしい
守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
冷遇妃マリアベルの監視報告書
Mag_Mel
ファンタジー
シルフィード王国に敗戦国ソラリから献上されたのは、"太陽の姫"と讃えられた妹ではなく、悪女と噂される姉、マリアベル。
第一王子の四番目の妃として迎えられた彼女は、王宮の片隅に追いやられ、嘲笑と陰湿な仕打ちに晒され続けていた。
そんな折、「王家の影」は第三王子セドリックよりマリアベルの監視業務を命じられる。年若い影が記す報告書には、ただ静かに耐え続け、死を待つかのように振舞うひとりの女の姿があった。
王位継承争いと策謀が渦巻く王宮で、冷遇妃の運命は思わぬ方向へと狂い始める――。
(小説家になろう様にも投稿しています)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる