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おりのめぐむ

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不運な学園生活の日々 3 ~悪評高い成金学園~

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 開校されてから5年しか経ってない新参者の徳栄学園。
 理事長の趣味とか道楽とか噂の施設設備に大金を費やして建てられたと専ら評判。
 偏差値は低いうえにちょっと芽が出た成金族のたまり場で悪評高いってトコロ。
 個性と感性を育てると銘打ってるけど、やりたい放題好き勝手な教育方針。
 生徒も教師も個性的で卒業生はまともな人間がいないとか。
 つまりお金さえ持ってれば入れちゃうようなおバカって学校ってワケ。
 一般人がここを選ぶぐらいなら暗黙の了解でもう少しマシな私立を受験するって誰もが考えるだろうけどね。
 私なんてはなっから眼中になかったし、先生たちも相手にしてなかった学校。
 もちろん、ハハさんも焦ってたんだと思う。
 2月下旬になり志願してなかった公立の入試も目前で、だけど卒業だけは近づいてくる。
 そんな中、私だけ行く高校が決まってないって状態に。
 おまけに地域ではちょっとした有名な才女だったから誰もが私の行く末に注目し、見栄っ張りなハハさんにとっては何か自慢できるものが欲しかったんだと。
 で、その学校をよく調べもせずにただ単に"特待生"って言葉だけで惹かれたんだと思う。
 何せ、特別推薦で選ばれたこともあったから特別なことに弱いんだろうけど。
 確かに徳栄学園での特待生の好条件とは入学金はもちろんのこと、学費から何から学校にかかる費用は全て免除。
 入学すれば一切支払う必要がないから身一つで充分。
 制服やカバンまでもタダ。驚くことに参考書代まで支給があったり!
 知らない間に徳栄の校長自らが何度も家に足を運び、未来は頭がいいから学校の方から来て欲しいって懇願されたとか。
 それはそれは嬉しそうに誇っていた。
 だけど何も知らないってのは話を飛躍して大げさに自慢しちゃうわけで…。
 学校内はもちろんのこと、地域の人まで話が広まってた。
 つまり卒業前から知らない人がいないぐらい私は徳栄に入学ってね。
 状況を知ってる人が笑ってたのにも気づかずに。
 嫌味や皮肉を言われてるのにも気づかずに。
 けど、入学した後に学校の現状を知って驚くほど豹変。
 こんなおバカな学校に入って恥ずかしい!! ってね…。
 ご近所でも合わす顔がないだとか、私のこと腫れ物扱いだしっ!!
 つーか、あんたが断りなしに申し込んだのが原因でしょうーがっ!!
 それ以来、ハハさんは自分の過ちを認めようとせず、私を避ける日々。
 肩身の狭い思いをさせてるのはどっちなのさっ!
 もちろんご近所やらもお気の毒にと口にしながらも好奇の目だし、同級生もここよりマシな学校に通ってる。
 中学一の天才と呼ばれた女がおバカで有名な高校に通ってるってのが私の現実。
 今までの人生で取り返しのつかない選択。
 不運の現象は既にここから始まってたんだといえるかも?
 こんな毎日、最悪だっつーの。
 はあ。
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