UNLUCKY?

おりのめぐむ

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不運な学園生活の日々 2 ~運のない少女~

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 つくづく私って運のない女なんだと思う。
 ホント、想いだすだけで情けない。
 それは過去をさかのぼる事、約1年半前。
 中学3年生の11月。
 来春の受験より一足早いこの時期。
 学校一の成績を誇る私は全国でもトップレベルの進学校で有名な私立の特別推薦が決まっていた。
 特別推薦枠も厳しくて選ばれるだけでもすごいことらしかった。
 公立中で始まって以来の快挙ってことで鼻高々だと先生たちや両親からも期待され、あとは受験日を待つのみという日々。
 そんな状況で大げさにも教頭が引率をかってでた当日。
 秋も深まり、寒さも忍び寄ってきた頃。
 大勢の先生たちに見守られ、教頭とともに乗り込んだタクシー。
 誰もが合格するだけと期待を胸に膨らませていたお見送り。
 ところが出発してすぐにそのタクシーが事故りやがったのっ!!
 私は打ち身程度で済んだけど、不運にも教頭は1ヶ月入院するまでの大怪我。
 寝耳に水の大惨事でその日が終了。
 そのせいで推薦をすっぽかす事となったわけ。
 それはそれで仕方のないコトだけど、問題はその次。
 私立の特別推薦はどんな事情であれ、その日のみ実施。
 推薦がぽしゃったから一般入試を2月に受験することになった。
 推薦当日、受けていればこんなことなかったんだと先生たち。
 私にとって前回の屈辱もあったし、一般入試を受験しても合格確実と太鼓判だったからここ1本に絞り込んでいた。
 はっきりいって滑り止めなんて必要なかったし、公立も全く考えなかったわけ。
 仕方なしに一般を受ける羽目になったけど、主席合格も目じゃないと前より期待されてたその前日。
 思えば数日前からクラス内の様子がおかしかった。
 まだまだ寒さの厳しい2月中旬。
 クラスメイトたちの滑り止めやらの合格が決まって安堵モードを醸し出していた時期。
 気の緩みからか咳き込んだり、早退したりする子が多くて嫌~な予感はしてた。
 もちろん体調には気を付けていたつもり。
 …だけど時すでに遅し?
 いつの間にか私の身体にウイルスが侵入していたらしく、その夜ぞくっとするような寒気がした。
 寒いと思っていたら頭が痛くなって…。
 そして次第に体がだるくなって気が付いたら40度近くの熱…。
 翌日はウンウンと寝込む始末。
 …それで一般入試もオジャンとなった。
 そこからが最悪。
 滑り止めも公立も志望してなかったからこのままじゃ高校に行けないことに気づかされる。
 高をくくってた私も悪いんだけど、まさかこんなことになるとは思ってなかったし。
 来年もう一度、同じ学校を受験しなおせば入れるんだろうけどね。
 現役合格出来る優秀な私が高校浪人になるとそれだけはハハさんが猛反対。
 だったら公立の一次入試終了後、定員割れがあった公立の二次入試を受ければマシかな?
 レベルはかなり下がっちゃうけど浪人よりは…って私なりに考えてた。
 先生たちも残念がってたけど、焦って変な学校に飛び込むようなマネはしない方がいいと判断しててそういう話を持ってこなかったし。
 まあ選択の余地が少なからずあったわけ。
 けど、何ていうか、ほんっと、最悪。
 どこでどう見つけたのか見栄っ張りのバカハハが嬉しそうに今の学校に申し込んでいた。
 それもかなり優遇された"特待生"としてだと誇らしげに。
 本人の了解も得ないままの進路決定。
 一体、どこなのよ?!
 学校名を聞いて私も先生たちも驚愕っ。
 だってそこはおバカで有名な私立だったんだから!!
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