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7.忍び寄る危険な足音
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「あなたもブラータの小瓶を探しているの?」
シルクがそう尋ねると
「君とおんなじさ。僕も復讐したい奴らがいる。だから
そのために小瓶を探しているのさ。」
そうトビーが答えた。
そしてトビーは顔を曇らせてこういった。
「失礼だけど、君。ずいぶん薄汚れているな。」
「そんな!!仕方ないわ。一人で森を旅しているんですもの。
のんびり水浴びする暇すらなかったんですもの。」
「それは失礼。
この先に綺麗な水辺がある。
明日の出発前にそこで体を綺麗にすると言い。
その薄汚れた体と酷いにおいが魔物を呼び寄せるといけないからな。」
そう嫌味を言うと、シルクのいる隣の木に寄りかかって
目をつぶった。
綺麗な顔。
シルクは小さな焚火に照らされたトビーの顔を見た。
長いまつ毛にすっと通った鼻。
白く透き通った肌に真っ赤な唇。
まるで彫刻のように美しい顔。
サラサラの金髪ヘアに適度に筋肉質な体はとても魅力的だった。
こんな森にはまったくふさわしくない風貌だ。
「じろじろ見るな。さっさと寝ろ!」
目をつぶっているはずなのに、
そんな事を言われてシルクはビックっとした。
一人じゃない。
そんな安心感からか、シルクもいつの間にか眠ってしまっていた。
目を覚ますとトビーはいなくなっているのではないかと
心配したが、
シルクの隣で弓矢の手入れをしていた。
「あっ・・まだ居たんだ。もう行っちゃったかと思った。」
シルクがそう言うと
「まぁ、目的は同じだし、お前なんか弱そうだし。
ってか武器とか持ってるのか?戦う準備はしてきているのか?」
トビーのその問いかけに
「だって私、ただ単に隣の王国を目指してただけだから・・・
武器はおろか誰かと戦う気すらなかったわ・・・」
「おいおい!そんなに気軽な気持ちで森に入ってきたのか?
この森は盗賊だらけなんだぞ。
今日まで生きてたことが奇跡だな。」
呆れた顔をこちらに向ける。
昨日よりずっと砕けた感じでトビーが話しかけてくる。
何だかくすぐったくて嬉しい。
「じゃ、私も一緒に小瓶を探す旅についていってもいい?
足手まといにならないように頑張るから。」
シルクの申し出にトビーは
「それは君のその薄汚い体が綺麗になったら考えるよ。」
そう返事をした。
トビーに言われた通り少し進むと綺麗な水辺があった。
埃まみれの服を脱ぎ湖に入っていく。
ひんやりと冷たい水が気持ちいいい。
水がとても澄んでいる。
まるで心の汚れまでも洗い流してくれるかのように
爽やかな気持ちになる。
穏やかな気持ちで湖に入っていると、
水辺の近くの木がガサガサと音を立てた。
「キャッ!!」
思わず声が出た。
音のした方へ顔を向ける。
そこには無精ひげを生やした男がいやらしい顔でこちらを見ていた。
シルクがそう尋ねると
「君とおんなじさ。僕も復讐したい奴らがいる。だから
そのために小瓶を探しているのさ。」
そうトビーが答えた。
そしてトビーは顔を曇らせてこういった。
「失礼だけど、君。ずいぶん薄汚れているな。」
「そんな!!仕方ないわ。一人で森を旅しているんですもの。
のんびり水浴びする暇すらなかったんですもの。」
「それは失礼。
この先に綺麗な水辺がある。
明日の出発前にそこで体を綺麗にすると言い。
その薄汚れた体と酷いにおいが魔物を呼び寄せるといけないからな。」
そう嫌味を言うと、シルクのいる隣の木に寄りかかって
目をつぶった。
綺麗な顔。
シルクは小さな焚火に照らされたトビーの顔を見た。
長いまつ毛にすっと通った鼻。
白く透き通った肌に真っ赤な唇。
まるで彫刻のように美しい顔。
サラサラの金髪ヘアに適度に筋肉質な体はとても魅力的だった。
こんな森にはまったくふさわしくない風貌だ。
「じろじろ見るな。さっさと寝ろ!」
目をつぶっているはずなのに、
そんな事を言われてシルクはビックっとした。
一人じゃない。
そんな安心感からか、シルクもいつの間にか眠ってしまっていた。
目を覚ますとトビーはいなくなっているのではないかと
心配したが、
シルクの隣で弓矢の手入れをしていた。
「あっ・・まだ居たんだ。もう行っちゃったかと思った。」
シルクがそう言うと
「まぁ、目的は同じだし、お前なんか弱そうだし。
ってか武器とか持ってるのか?戦う準備はしてきているのか?」
トビーのその問いかけに
「だって私、ただ単に隣の王国を目指してただけだから・・・
武器はおろか誰かと戦う気すらなかったわ・・・」
「おいおい!そんなに気軽な気持ちで森に入ってきたのか?
この森は盗賊だらけなんだぞ。
今日まで生きてたことが奇跡だな。」
呆れた顔をこちらに向ける。
昨日よりずっと砕けた感じでトビーが話しかけてくる。
何だかくすぐったくて嬉しい。
「じゃ、私も一緒に小瓶を探す旅についていってもいい?
足手まといにならないように頑張るから。」
シルクの申し出にトビーは
「それは君のその薄汚い体が綺麗になったら考えるよ。」
そう返事をした。
トビーに言われた通り少し進むと綺麗な水辺があった。
埃まみれの服を脱ぎ湖に入っていく。
ひんやりと冷たい水が気持ちいいい。
水がとても澄んでいる。
まるで心の汚れまでも洗い流してくれるかのように
爽やかな気持ちになる。
穏やかな気持ちで湖に入っていると、
水辺の近くの木がガサガサと音を立てた。
「キャッ!!」
思わず声が出た。
音のした方へ顔を向ける。
そこには無精ひげを生やした男がいやらしい顔でこちらを見ていた。
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