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第四章:禁忌の更衣と狂乱の円舞曲
禁忌の更衣と狂乱の円舞曲
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1. 聖母の剥落:密室での屈辱
「入りなさい」 母・美咲の声は、どこか遠く、感情が削ぎ落とされたように冷ややかだった。 悠真が扉を開けると、そこには窓辺の椅子に腰掛けた母の姿があった。美咲は息子の顔を見るなり、その瞳を一瞬だけ驚愕に大きく見開いた。そして次の瞬間、その縁(ふち)は微かに赤らみ、潤いを帯びる。彼女は思わず椅子から立ち上がり、愛しい我が子をその胸に抱き寄せようとした。しかし、その体はわずかな動きを見せただけで、目に見えない鎖に縛られたかのように止まった。
部屋の隅には数人の女傭(メイド)が控え、その中心には禿頭のケント公爵が、獲物を待つ蜘蛛のように冷笑を浮かべて立っていた。その背後には、副官のアイバンが影のように控えている。
「この者が聖母専属の『仆従(しもべ)』だ。国王陛下の命により、一部の作業はこの者にしか許されぬ。余計な手出しはするな」 ケント公爵が女傭たちを威圧するように言い放つ。 「御意に」 女傭たちは一斉に頭を下げ、機械的な動作で元の位置へと戻った。
公爵は次に、獲物を見るような卑俗な視線を悠真に向けた。 「仆従よ。これよりお前に下す命令には、絶対服従しろ。分かったな?」 「……はい、公爵閣下。皆様の仰せのままに。全力を尽くします」 悠真は低く、卑屈な声を演じた。その視線は床に固定されているが、彼の神識(しんしき)は、部屋の温度、母の鼓動、そして公爵の歪んだ欲望の匂いまでを克明に捉えていた。
「よろしい。では、最初の命令だ。ここで聖母の更衣を行え。宴のための衣装は、あのベッドの上に置いてある」 公爵は部屋を出ようとはしなかった。それどころか、特等席で観劇を楽しむかのように、その場に居座る構えを見せた。
美咲は何も言わず、ただ静かに立ち上がり、悠真の前へと歩み寄った。彼女の顔は熟した果実のように赤く染まり、息子の視線を避けるように俯いている。悠真がベッドの上を見ると、そこには純白のドレスが横たわり、傍らには開かれた木箱が置かれていた。
悠真の手が、震えるように母の胸元へと伸びる。彼は母のブラウスのボタンを、一つ、また一つと丁寧に外していった。ボタンが弾けるたびに、透き通るような白磁の肌が、この世界の濁った空気の中に晒されていく。
最後のボタンを外し終えたとき、美咲はすべてを諦めたかのように、両腕を後ろへと半ば突き出した。悠真の手が母の肩を滑り、ブラウスは重力に従って床へと落ちた。続いて、腰のピンを外すと、寝巻きのスカートが音もなく足元に溜まった。
美咲の身体に残されたのは、薄い下着のみとなった。 「……ふぅ……」 ケント公爵の呼吸が、微かに、だが確実に荒くなるのが聞こえた。 美咲は羞恥のあまり、全身から熱気を発し、肌は桃色に上気している。彼女は一瞬だけ、縋るような視線で悠真を見つめたが、すぐに覚悟を決めたように小さく頷いた。
悠真はもう迷わなかった。無言のまま、母のブラウスのフロントにあるリボンの端を引く。 カーテンが左右に開くように、下着が脱落した。束縛から解き放たれた二つの雪白な「果実」が、弾むようにその姿を現した。 かつて悠真に母乳を与えたその胸は、時の経過を感じさせないほどに張りがあり、乳頭は淡い紅色の輝きを放っている。
そのあまりに官能的な光景に、悠真の股間は本能的な反応を示し、母の目前で猛り立った。美咲はその「証拠」を目の当たりにし、指先を微かに震わせたが、もはや抗う気力さえ残っていないようだった。彼女は、自らの最後の「尊厳」を息子に委ねるかのように、その脚をわずかに開いた。
悠真は膝をつき、母の腰に手を回した。下着を脱がせるためには、母の私部と顔を近づけなければならない。 手を伸ばし、下着の端をゆっくりと引き下ろす。そこには、湿り気を帯びた黒い森が広がっていた。そして、さらに下へと手を動かしたとき、悠真の鼻腔を「故郷の香り」が突いた。
(この神聖な場所を、あのような豚どもが蹂躙しようというのか……!) 悠真の心に再び漆黒の殺意が宿る。しかし、目の前の現実はあまりに過酷だった。下着が肌から離れるとき、美咲の私部からは透明な粘液が糸を引き、太腿の内側に張り付いていた。 美咲は羞恥に耐えきれず、瞳を固く閉じた。その拉糸(ラーツー)が限界まで伸び、切れる瞬間の音さえ、静まり返った部屋の中で鮮明に響いた。
「……おお、聖母様はなんと素晴らしい……!」 メイドたちが、あらかじめ仕込まれていたかのように拍手を送り、「聖母様、素敵ですわ!」と称賛の声を上げる。その嘲笑に近い称賛が、美咲の精神に最後の一撃を加えた。 「あ……っ……う、あ……」 美咲の膝が崩れそうになり、口からは小さな、抑えきれない喘ぎが漏れた。滴る蜜が、床に一筋の染みを作っていく。
悠真は震える手で、ベッドの上の白いドレスを手に取った。 それは、ドレスというにはあまりにも破廉恥な構造をしていた。肩は完全に露出し、背中から臀部にかけては布地が一切存在しない。正面はバニーガールのように胸の下半分と乳頭を辛うじて隠すだけで、溢れんばかりの上半分は、まるで盆の上に載せられた供物のように強調されている。さらに、腹部の、子宮があるであろう位置には大きな「聖杯型」の穴が開けられ、彼女の腹部を晒し出していた。
美咲はされるがままに両手を挙げ、その衣装に身を包んだ。 雪のような背中、盛り上がった肉球、そして「ここに種を注げ」と言わんばかりの露出した小腹。 「ハハハ! さすがは実の息子だ。他者が行うよりも、聖母様は実に見事な『雌』の顔をしておられる!」 ケント公爵が満足げに笑い、悠真の肩を叩いた。
「……聖母様がこれほどまでに芳醇な香りを放っておられること、仆従として光栄に存じます。帝国の勇者を産むため、喜んで調教のお手伝いをいたしましょう」 悠真は、自らの魂を削るような嘘を吐いた。 「うむ、感心な心がけだ。後の調教助手としての席も、安泰だな」 公爵の笑顔は、死臭が漂うほどに醜悪だった。
2. 狂乱への行進:王城の罠
美咲はクリスタルで作られた透明なハイヒールを履かされた。一歩歩くたびに、彼女の足の指と甲が透けて見え、その歩みは危うく、どこまでも扇情的だった。 彼女はメイドに導かれ、馬車へと乗り込んだ。悠真は、その後ろを徒歩で追うことしか許されない。
十分ほどの行軍の後、馬車は王城内の巨大な宴会場の前に停まった。 見渡す限りの精鋭騎士、そして空を舞うペガサスに跨った弓兵たち。 (なるほど……今の僕が暴れれば、母さんを連れて逃げる前に蜂の巣にされるか。……今はまだ、殺意を隠せ)
宴会場の入り口には、多くの貴族たちが集まっていた。彼らは聖母の姿を見るなり、紳士の仮面の下に隠した卑俗な欲望を露わにした。 美咲は、衆人環視の中でその破廉恥な姿を晒され、震える脚を必死に叱咤して歩いた。彼女の臀部は一歩ごとに収縮し、露出した腹部は羞恥で波打っている。
会場の門を潜る直前、美咲は微かに首を巡らせ、悠真を見つめた。 その唇が、声を出さずに動く。 (……お母さん、死んでも、耐えてみせるから……) 悠真の敏鋭な感覚は、その唇の形を正確に読み取った。胸が締め付けられるような痛みが走る。
3. 王の審判と息子の背信
会場内は、まさに「雄」の巣窟だった。 中心には円形の舞台が設けられ、そこは周囲より半段だけ高い。そのわずかな高低差が、美咲を「人間」から「観賞品」へと変えていた。 王座に座るのは、肥満した肉体の怪物、国王エバート。
「聖母よ、ようこそ。私はこの国の主、エバートだ」 国王が手を叩くと、会場の灯りが一斉に消え、美咲と悠真が立つ舞台だけに強烈なスポットライトが当てられた。 ケント公爵は、悠真を背後に押しやるようにして舞台の下へ退いた。
「聖母よ。その求愛を象徴する神聖な衣装を纏ったということは、私の問いに答える準備もできているということだな? さあ、お前の口から、その体のすべての『敏感点』を大声で宣言しろ!」 会場は静まり返り、男たちの熱い視線が美咲に集中した。
「……お断りします。調教と称して勝手に探るがいいわ。でも、私の口から言うことなど、絶対にありません!」 美咲の毅然とした拒絶に、会場は一瞬どよめいた。 しかし、国王は不敵な笑みを浮かべた。 「ほう……ならば仕方ないな」
その瞬間、悠真の背後から何者かが彼を突き飛ばした。 悠真はあえて抵抗せず、前方に転倒し、ケント公爵に衝突する。公爵はそれを逆手に取り、大げさに舞台下へと転げ落ちた。 「この仆従め、公爵閣下に暴行を働くとは! 国家反逆罪である! 即座に処刑せよ!」 国王の怒号が響く。
「待ってください! それは罠です! 誰かが息子を突いたのです!」 美咲が叫ぶが、国王は聞き入れない。 「理由はどうあれ、罪は罪だ。……だが、聖母よ。お前が息子の命を救いたいというのであれば、方法がないわけではない。……お前が答えぬ問いを、すべて息子に教えろ。息子がそれを我々に報告すれば、功績として罪を許そう」
卑劣な罠。 息子に、母親の性感帯を他人の前で暴露させる。これ以上の屈辱があるだろうか。 美咲は唇を噛み切りそうなほどに強く結び、悠真を見つめた。 そして、彼女は真っ赤な顔で悠真の耳元に口を寄せた。
「悠真……ごめんね。これでお前が助かるなら……お母さんは……」 美咲の震える吐息と共に、彼女の身体の秘密が悠真の耳に注ぎ込まれる。 悠真は、母の屈辱を、そしてこの国の邪悪さを、その魂に刻み込んだ。
「……答えろ、仆従。聖母の敏感な部位は、どこだ?」 国王の促しに、悠真は顔を上げ、群がる貴族たちを見据えた。 その瞳の奥には、もはや人間としての光は残っていなかった。
「……はい、陛下。聖母様の、一番敏感な場所は——」
「入りなさい」 母・美咲の声は、どこか遠く、感情が削ぎ落とされたように冷ややかだった。 悠真が扉を開けると、そこには窓辺の椅子に腰掛けた母の姿があった。美咲は息子の顔を見るなり、その瞳を一瞬だけ驚愕に大きく見開いた。そして次の瞬間、その縁(ふち)は微かに赤らみ、潤いを帯びる。彼女は思わず椅子から立ち上がり、愛しい我が子をその胸に抱き寄せようとした。しかし、その体はわずかな動きを見せただけで、目に見えない鎖に縛られたかのように止まった。
部屋の隅には数人の女傭(メイド)が控え、その中心には禿頭のケント公爵が、獲物を待つ蜘蛛のように冷笑を浮かべて立っていた。その背後には、副官のアイバンが影のように控えている。
「この者が聖母専属の『仆従(しもべ)』だ。国王陛下の命により、一部の作業はこの者にしか許されぬ。余計な手出しはするな」 ケント公爵が女傭たちを威圧するように言い放つ。 「御意に」 女傭たちは一斉に頭を下げ、機械的な動作で元の位置へと戻った。
公爵は次に、獲物を見るような卑俗な視線を悠真に向けた。 「仆従よ。これよりお前に下す命令には、絶対服従しろ。分かったな?」 「……はい、公爵閣下。皆様の仰せのままに。全力を尽くします」 悠真は低く、卑屈な声を演じた。その視線は床に固定されているが、彼の神識(しんしき)は、部屋の温度、母の鼓動、そして公爵の歪んだ欲望の匂いまでを克明に捉えていた。
「よろしい。では、最初の命令だ。ここで聖母の更衣を行え。宴のための衣装は、あのベッドの上に置いてある」 公爵は部屋を出ようとはしなかった。それどころか、特等席で観劇を楽しむかのように、その場に居座る構えを見せた。
美咲は何も言わず、ただ静かに立ち上がり、悠真の前へと歩み寄った。彼女の顔は熟した果実のように赤く染まり、息子の視線を避けるように俯いている。悠真がベッドの上を見ると、そこには純白のドレスが横たわり、傍らには開かれた木箱が置かれていた。
悠真の手が、震えるように母の胸元へと伸びる。彼は母のブラウスのボタンを、一つ、また一つと丁寧に外していった。ボタンが弾けるたびに、透き通るような白磁の肌が、この世界の濁った空気の中に晒されていく。
最後のボタンを外し終えたとき、美咲はすべてを諦めたかのように、両腕を後ろへと半ば突き出した。悠真の手が母の肩を滑り、ブラウスは重力に従って床へと落ちた。続いて、腰のピンを外すと、寝巻きのスカートが音もなく足元に溜まった。
美咲の身体に残されたのは、薄い下着のみとなった。 「……ふぅ……」 ケント公爵の呼吸が、微かに、だが確実に荒くなるのが聞こえた。 美咲は羞恥のあまり、全身から熱気を発し、肌は桃色に上気している。彼女は一瞬だけ、縋るような視線で悠真を見つめたが、すぐに覚悟を決めたように小さく頷いた。
悠真はもう迷わなかった。無言のまま、母のブラウスのフロントにあるリボンの端を引く。 カーテンが左右に開くように、下着が脱落した。束縛から解き放たれた二つの雪白な「果実」が、弾むようにその姿を現した。 かつて悠真に母乳を与えたその胸は、時の経過を感じさせないほどに張りがあり、乳頭は淡い紅色の輝きを放っている。
そのあまりに官能的な光景に、悠真の股間は本能的な反応を示し、母の目前で猛り立った。美咲はその「証拠」を目の当たりにし、指先を微かに震わせたが、もはや抗う気力さえ残っていないようだった。彼女は、自らの最後の「尊厳」を息子に委ねるかのように、その脚をわずかに開いた。
悠真は膝をつき、母の腰に手を回した。下着を脱がせるためには、母の私部と顔を近づけなければならない。 手を伸ばし、下着の端をゆっくりと引き下ろす。そこには、湿り気を帯びた黒い森が広がっていた。そして、さらに下へと手を動かしたとき、悠真の鼻腔を「故郷の香り」が突いた。
(この神聖な場所を、あのような豚どもが蹂躙しようというのか……!) 悠真の心に再び漆黒の殺意が宿る。しかし、目の前の現実はあまりに過酷だった。下着が肌から離れるとき、美咲の私部からは透明な粘液が糸を引き、太腿の内側に張り付いていた。 美咲は羞恥に耐えきれず、瞳を固く閉じた。その拉糸(ラーツー)が限界まで伸び、切れる瞬間の音さえ、静まり返った部屋の中で鮮明に響いた。
「……おお、聖母様はなんと素晴らしい……!」 メイドたちが、あらかじめ仕込まれていたかのように拍手を送り、「聖母様、素敵ですわ!」と称賛の声を上げる。その嘲笑に近い称賛が、美咲の精神に最後の一撃を加えた。 「あ……っ……う、あ……」 美咲の膝が崩れそうになり、口からは小さな、抑えきれない喘ぎが漏れた。滴る蜜が、床に一筋の染みを作っていく。
悠真は震える手で、ベッドの上の白いドレスを手に取った。 それは、ドレスというにはあまりにも破廉恥な構造をしていた。肩は完全に露出し、背中から臀部にかけては布地が一切存在しない。正面はバニーガールのように胸の下半分と乳頭を辛うじて隠すだけで、溢れんばかりの上半分は、まるで盆の上に載せられた供物のように強調されている。さらに、腹部の、子宮があるであろう位置には大きな「聖杯型」の穴が開けられ、彼女の腹部を晒し出していた。
美咲はされるがままに両手を挙げ、その衣装に身を包んだ。 雪のような背中、盛り上がった肉球、そして「ここに種を注げ」と言わんばかりの露出した小腹。 「ハハハ! さすがは実の息子だ。他者が行うよりも、聖母様は実に見事な『雌』の顔をしておられる!」 ケント公爵が満足げに笑い、悠真の肩を叩いた。
「……聖母様がこれほどまでに芳醇な香りを放っておられること、仆従として光栄に存じます。帝国の勇者を産むため、喜んで調教のお手伝いをいたしましょう」 悠真は、自らの魂を削るような嘘を吐いた。 「うむ、感心な心がけだ。後の調教助手としての席も、安泰だな」 公爵の笑顔は、死臭が漂うほどに醜悪だった。
2. 狂乱への行進:王城の罠
美咲はクリスタルで作られた透明なハイヒールを履かされた。一歩歩くたびに、彼女の足の指と甲が透けて見え、その歩みは危うく、どこまでも扇情的だった。 彼女はメイドに導かれ、馬車へと乗り込んだ。悠真は、その後ろを徒歩で追うことしか許されない。
十分ほどの行軍の後、馬車は王城内の巨大な宴会場の前に停まった。 見渡す限りの精鋭騎士、そして空を舞うペガサスに跨った弓兵たち。 (なるほど……今の僕が暴れれば、母さんを連れて逃げる前に蜂の巣にされるか。……今はまだ、殺意を隠せ)
宴会場の入り口には、多くの貴族たちが集まっていた。彼らは聖母の姿を見るなり、紳士の仮面の下に隠した卑俗な欲望を露わにした。 美咲は、衆人環視の中でその破廉恥な姿を晒され、震える脚を必死に叱咤して歩いた。彼女の臀部は一歩ごとに収縮し、露出した腹部は羞恥で波打っている。
会場の門を潜る直前、美咲は微かに首を巡らせ、悠真を見つめた。 その唇が、声を出さずに動く。 (……お母さん、死んでも、耐えてみせるから……) 悠真の敏鋭な感覚は、その唇の形を正確に読み取った。胸が締め付けられるような痛みが走る。
3. 王の審判と息子の背信
会場内は、まさに「雄」の巣窟だった。 中心には円形の舞台が設けられ、そこは周囲より半段だけ高い。そのわずかな高低差が、美咲を「人間」から「観賞品」へと変えていた。 王座に座るのは、肥満した肉体の怪物、国王エバート。
「聖母よ、ようこそ。私はこの国の主、エバートだ」 国王が手を叩くと、会場の灯りが一斉に消え、美咲と悠真が立つ舞台だけに強烈なスポットライトが当てられた。 ケント公爵は、悠真を背後に押しやるようにして舞台の下へ退いた。
「聖母よ。その求愛を象徴する神聖な衣装を纏ったということは、私の問いに答える準備もできているということだな? さあ、お前の口から、その体のすべての『敏感点』を大声で宣言しろ!」 会場は静まり返り、男たちの熱い視線が美咲に集中した。
「……お断りします。調教と称して勝手に探るがいいわ。でも、私の口から言うことなど、絶対にありません!」 美咲の毅然とした拒絶に、会場は一瞬どよめいた。 しかし、国王は不敵な笑みを浮かべた。 「ほう……ならば仕方ないな」
その瞬間、悠真の背後から何者かが彼を突き飛ばした。 悠真はあえて抵抗せず、前方に転倒し、ケント公爵に衝突する。公爵はそれを逆手に取り、大げさに舞台下へと転げ落ちた。 「この仆従め、公爵閣下に暴行を働くとは! 国家反逆罪である! 即座に処刑せよ!」 国王の怒号が響く。
「待ってください! それは罠です! 誰かが息子を突いたのです!」 美咲が叫ぶが、国王は聞き入れない。 「理由はどうあれ、罪は罪だ。……だが、聖母よ。お前が息子の命を救いたいというのであれば、方法がないわけではない。……お前が答えぬ問いを、すべて息子に教えろ。息子がそれを我々に報告すれば、功績として罪を許そう」
卑劣な罠。 息子に、母親の性感帯を他人の前で暴露させる。これ以上の屈辱があるだろうか。 美咲は唇を噛み切りそうなほどに強く結び、悠真を見つめた。 そして、彼女は真っ赤な顔で悠真の耳元に口を寄せた。
「悠真……ごめんね。これでお前が助かるなら……お母さんは……」 美咲の震える吐息と共に、彼女の身体の秘密が悠真の耳に注ぎ込まれる。 悠真は、母の屈辱を、そしてこの国の邪悪さを、その魂に刻み込んだ。
「……答えろ、仆従。聖母の敏感な部位は、どこだ?」 国王の促しに、悠真は顔を上げ、群がる貴族たちを見据えた。 その瞳の奥には、もはや人間としての光は残っていなかった。
「……はい、陛下。聖母様の、一番敏感な場所は——」
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