769 / 821
5章 天下統一
蜀漢の動きを察知
しおりを挟む
再び、華北一帯を治める秦国の本拠地遼東にて。
伝令「報告します。蜀漢軍と魏軍は和解!双方揃って160万の大軍で、鄴に詰めているものと思われます!」
嬴政「こんなことなら全ての民を連れてくるのでは無かったな。そのお陰で160万もの兵が詰められる都市となっていたのだからな」
昌平君「秦王様、それはあくまで結果論かと。我らにとって900万に及ぶ兵には代えられませんから」
嬴政「わかっているさ。皮肉だとでも思ってくれ。さて、蜀漢はここからどう動くと思う?」
李牧「僭越ながら、一つずつ攻め取るつもりなら、次は巨大都市の一つである上党を狙うかと。蜀漢のことです。鄴の備えも万全にするでしょう。ここはこちらも兵を上党と鄴攻略部隊に分けるのが宜しいかと」
王翦「流石、趙国の神童と呼ばれた李牧殿だ。それなら上手くいけば上党を攻める奴らの背後も脅かせられるだろう」
李信「なら鄴攻略は俺に任せな。桓騎のオッサンの仇は俺がとってやるぜ」
桓騎「おいおい、李信君。俺はこの通りピンピンしてるぜ」
楊端和「それに鄴を攻めるのならかつての再来と行こうじゃないか。いや、これはフラグだったかな」
桓騎「うっせぇよ!確かに俺が死んだのは鄴攻略から3年経ったぐらいだけどよ!って言わせんじゃねぇよ!」
王翦「では、我ら三将軍で再び鄴を攻め取るとしようか」
李牧「では、私はかつての仲間たちと共に上党を固めましょう」
李信「えっ?俺は?」
王賁「お前は留守番だ」
王翦「賁よ。李信だけでなくお前も留守番だ」
王賁「父上、何のご冗談です?俺は父上の末端に加わり」
王翦「いや、留守番だ」
王賁「、、、。」
蒙恬「そこで言葉を無くさないでくれよ。この遼東の備えも必要なんだからさ。それに爺ちゃんと父さんも居るし。俺たちは手柄を立てられただけまだマシだって。父さんなんて、戦はまだかーって、家の中で筋トレしまくってるし」
王賁「、、、。」
蒙恬「こりゃダメだ。ショックで石のように硬くなってしまってる」
昌平君「ゴホン。鄴も簡単には落ちないでしょう。皆々様の出番は必ずきますからここは御三方にお任せし、上党も趙の皆様にお任せしましょう」
嬴政「話はまとまったな。だが1人気になる男がいる。毒矢を受けたそうだが死んだという確証はない。この男が生きていた場合、真っ先に殺せ。奴は、余の計画をずっと狂わせてきた男だ。生きていればどんな奇策を打ち立てるかわからん」
昌平君「だそうです桓騎将軍・王翦将軍・楊端和将軍」
王翦「秦王様がそんなに警戒する程、危険な男なのか?」
嬴政「かつて秦国が辛酸を舐めた李牧に匹敵すると余は考えている」
李牧「僕に匹敵ですか。それは実に面白そうな御仁です。攻め手に加わりたくなりますよ」
王翦「なら軍師として付いてくるか?」
李牧「ハハハ。それは良いですね。司馬尚が居れば、上党に間違いはないでしょうし。お供しても構いませんか?」
昌平君「確かに安否がわからない以上、徹底的に叩いておくべきでしょう。李牧殿、お願い致します」
李牧「かしこまりました」
楊端和「それにしても、毒矢で死なぬ人などいるのか?」
嬴政「余も無いと思いたいがいつも規格外の生命力を発揮する男だ。確証が無い以上生きてると思っていた方が良い。寧ろ、下手に毒矢を受けて、視線の外に出ようとしてる気がして気味が悪いのだ」
楊端和「そこまで秦王様が気になされるのなら、確実にここで殺すと約束しよう」
嬴政「あぁ、頼む。あの男がいる限り余の天下が近付く気がしない。まるで、天の意思。アイツが神であるかのようだ。解せん」
桓騎「かつて、天下を統一した覚悟の持った男の言葉と思えないほどの怯えっぷりだな」
嬴政「何とでも言ってくれ。アイツが確実に死なない限り、枕を高くして眠ることすら敵わぬのだ(ここに来て、霊体から定着する身体を手に入れてしまったことも問題だ。限りある命、死ぬわけにはいかん。コイツらは何度でも蘇らせてやれるが。肝心の余は。曹丕、聞いてるのか曹丕!)」
曹丕『、、、。』
嬴政「クソッ」
昌平君「どうされたのです秦王様?」
嬴政「す、すまない。アイツが生きてることがわかった場合、鄴の攻略など最悪どうでも良い。まず真っ先に追い詰めて、切り刻んで、肉一つ残らないように殺せ!良いな?」
桓騎「わーったよ。顔は俺が知ってるし生きてたらきっちり殺してやるから。それで良いだろ?」
嬴政「頼んだぞ」
解散した面々は、鄴攻略の会議を始める。
王翦「秦王様のあの怯えよう。相当厄介な相手と言えよう。かつて無いほど怯えておられた」
李牧「ハハッ。僕よりも怯える相手か。ますますお会いするのが楽しみになってきたよ。生きていればだけどね」
楊端和「幸いにもこちらにもかつて無いほどの心強い味方がいる。此度は逃げることはできないだろう。それにしても桓騎。お前が2度も逃すからでは無いか?」
桓騎「わかってるっての!でも1度目は仕方ねぇだろ。ぱっと見、なんていうのかなそういう感じしねぇからよ。追い返すだけで良いと思ったんだよ」
王翦「その驕りが鄴の陥落と」
桓騎「驕ってねぇよ!というか俺たちも知らない鄴へのルートを持ってたってのを褒めるべきだろ」
楊端和「やれやれ、あの時、周りの村々を制圧しただけで満足して、歩みを止めたからいろんな可能性を見誤ったのでは無いか?」
桓騎「ヘイヘイ。俺が悪うございました。こへで、満足かよ」
李牧「まぁ、二度あることは三度あるなんてこともあるからね。気を引き締めて、鄴を攻略するとしようか」
皆がそれぞれ兵を率いて進軍を開始する。
その数400万。
向こうが兵を二手に分けたとして、残る守備兵力が100万にも満たないだろうと考えての力攻めで落とせる3倍の兵を用意したのであった。
伝令「報告します。蜀漢軍と魏軍は和解!双方揃って160万の大軍で、鄴に詰めているものと思われます!」
嬴政「こんなことなら全ての民を連れてくるのでは無かったな。そのお陰で160万もの兵が詰められる都市となっていたのだからな」
昌平君「秦王様、それはあくまで結果論かと。我らにとって900万に及ぶ兵には代えられませんから」
嬴政「わかっているさ。皮肉だとでも思ってくれ。さて、蜀漢はここからどう動くと思う?」
李牧「僭越ながら、一つずつ攻め取るつもりなら、次は巨大都市の一つである上党を狙うかと。蜀漢のことです。鄴の備えも万全にするでしょう。ここはこちらも兵を上党と鄴攻略部隊に分けるのが宜しいかと」
王翦「流石、趙国の神童と呼ばれた李牧殿だ。それなら上手くいけば上党を攻める奴らの背後も脅かせられるだろう」
李信「なら鄴攻略は俺に任せな。桓騎のオッサンの仇は俺がとってやるぜ」
桓騎「おいおい、李信君。俺はこの通りピンピンしてるぜ」
楊端和「それに鄴を攻めるのならかつての再来と行こうじゃないか。いや、これはフラグだったかな」
桓騎「うっせぇよ!確かに俺が死んだのは鄴攻略から3年経ったぐらいだけどよ!って言わせんじゃねぇよ!」
王翦「では、我ら三将軍で再び鄴を攻め取るとしようか」
李牧「では、私はかつての仲間たちと共に上党を固めましょう」
李信「えっ?俺は?」
王賁「お前は留守番だ」
王翦「賁よ。李信だけでなくお前も留守番だ」
王賁「父上、何のご冗談です?俺は父上の末端に加わり」
王翦「いや、留守番だ」
王賁「、、、。」
蒙恬「そこで言葉を無くさないでくれよ。この遼東の備えも必要なんだからさ。それに爺ちゃんと父さんも居るし。俺たちは手柄を立てられただけまだマシだって。父さんなんて、戦はまだかーって、家の中で筋トレしまくってるし」
王賁「、、、。」
蒙恬「こりゃダメだ。ショックで石のように硬くなってしまってる」
昌平君「ゴホン。鄴も簡単には落ちないでしょう。皆々様の出番は必ずきますからここは御三方にお任せし、上党も趙の皆様にお任せしましょう」
嬴政「話はまとまったな。だが1人気になる男がいる。毒矢を受けたそうだが死んだという確証はない。この男が生きていた場合、真っ先に殺せ。奴は、余の計画をずっと狂わせてきた男だ。生きていればどんな奇策を打ち立てるかわからん」
昌平君「だそうです桓騎将軍・王翦将軍・楊端和将軍」
王翦「秦王様がそんなに警戒する程、危険な男なのか?」
嬴政「かつて秦国が辛酸を舐めた李牧に匹敵すると余は考えている」
李牧「僕に匹敵ですか。それは実に面白そうな御仁です。攻め手に加わりたくなりますよ」
王翦「なら軍師として付いてくるか?」
李牧「ハハハ。それは良いですね。司馬尚が居れば、上党に間違いはないでしょうし。お供しても構いませんか?」
昌平君「確かに安否がわからない以上、徹底的に叩いておくべきでしょう。李牧殿、お願い致します」
李牧「かしこまりました」
楊端和「それにしても、毒矢で死なぬ人などいるのか?」
嬴政「余も無いと思いたいがいつも規格外の生命力を発揮する男だ。確証が無い以上生きてると思っていた方が良い。寧ろ、下手に毒矢を受けて、視線の外に出ようとしてる気がして気味が悪いのだ」
楊端和「そこまで秦王様が気になされるのなら、確実にここで殺すと約束しよう」
嬴政「あぁ、頼む。あの男がいる限り余の天下が近付く気がしない。まるで、天の意思。アイツが神であるかのようだ。解せん」
桓騎「かつて、天下を統一した覚悟の持った男の言葉と思えないほどの怯えっぷりだな」
嬴政「何とでも言ってくれ。アイツが確実に死なない限り、枕を高くして眠ることすら敵わぬのだ(ここに来て、霊体から定着する身体を手に入れてしまったことも問題だ。限りある命、死ぬわけにはいかん。コイツらは何度でも蘇らせてやれるが。肝心の余は。曹丕、聞いてるのか曹丕!)」
曹丕『、、、。』
嬴政「クソッ」
昌平君「どうされたのです秦王様?」
嬴政「す、すまない。アイツが生きてることがわかった場合、鄴の攻略など最悪どうでも良い。まず真っ先に追い詰めて、切り刻んで、肉一つ残らないように殺せ!良いな?」
桓騎「わーったよ。顔は俺が知ってるし生きてたらきっちり殺してやるから。それで良いだろ?」
嬴政「頼んだぞ」
解散した面々は、鄴攻略の会議を始める。
王翦「秦王様のあの怯えよう。相当厄介な相手と言えよう。かつて無いほど怯えておられた」
李牧「ハハッ。僕よりも怯える相手か。ますますお会いするのが楽しみになってきたよ。生きていればだけどね」
楊端和「幸いにもこちらにもかつて無いほどの心強い味方がいる。此度は逃げることはできないだろう。それにしても桓騎。お前が2度も逃すからでは無いか?」
桓騎「わかってるっての!でも1度目は仕方ねぇだろ。ぱっと見、なんていうのかなそういう感じしねぇからよ。追い返すだけで良いと思ったんだよ」
王翦「その驕りが鄴の陥落と」
桓騎「驕ってねぇよ!というか俺たちも知らない鄴へのルートを持ってたってのを褒めるべきだろ」
楊端和「やれやれ、あの時、周りの村々を制圧しただけで満足して、歩みを止めたからいろんな可能性を見誤ったのでは無いか?」
桓騎「ヘイヘイ。俺が悪うございました。こへで、満足かよ」
李牧「まぁ、二度あることは三度あるなんてこともあるからね。気を引き締めて、鄴を攻略するとしようか」
皆がそれぞれ兵を率いて進軍を開始する。
その数400万。
向こうが兵を二手に分けたとして、残る守備兵力が100万にも満たないだろうと考えての力攻めで落とせる3倍の兵を用意したのであった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?
九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。
で、パンツを持っていくのを忘れる。
というのはよくある笑い話。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる