魔族に転生したので魔族の頂点を目指したいと思います!

揚惇命

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1章 転生と吸血鬼を取り巻く情勢

第15話 そして始まる純血(純潔)戦争

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【レオンダイト視点】

僕の言葉で会議が始まった。

「今回これだけの純血ヴァンパイアを集めたのには理由がある。先代魔王様より息子ドレッドとドラゴレアムの企てによるエルフェアリーナ王国との戦争を回避してほしいとの密命を受けたからである」

「回避だぁ。クソダリィなそれなら集める人間が違うんじゃねぇかレオンダイト」

「レオンダイトよ久々に俺たち馴染みを呼び出して戦を回避。呼ぶ相手が違うと思うが」

「レオンダイト、お前はそんなことでアタイの楽しみを奪ったってのかい」

「貴様ら、若様は今吸血鬼軍の党首なのだぞ。いつまでも馴染みのような態度で軽々しく接するでないわ」

「うっせぇよトーマスのジジイ、アタイはレオンダイトと話してんだ」

「ええぃ静かにせんか若の話を最後まで聞いてからでいいだろう」

「ダリィ~悪かったよジールの旦那」

口々に口論が飛び交い案の定だいぶ荒れている。

「お前たち3人を呼んだのは、幼馴染みとしてだけではなく共にこの難局を切り抜け馬鹿騒ぎしたいと思ったからだ。それも一滴の血も流すなって吸血鬼にとって無理難題付きだぞ楽しいとは思わないかい」

「レオンダイト、お前なぁ、良いぜ乗ってやるよ。久々にアタイの力を見せてやる」

「レオンダイト、オイラに任せろ」

「ダリィけどダチの頼みは断れねぇよなぁ」

「流石兄貴だな、あの3人を見事に乗せやがった」

「若様、策はおありなのでしょうな」

「若、先陣はこのジールにお任せを」

「坊ちゃん、模擬戦の後も暴れられるなんて最高じゃない」

「流石レオンダイト様なのだぁ」

「兄上の御身は俺がお守りします」

皆の言葉を聞きながら幼馴染3人の後ろにいた護衛っぽい奴らの紹介をしてもらうことにする。

「拙者はリグレスト聖教国に雇われていた傭兵だったのですがエリザ様に恋してしまい。お側で御身を守らせていただいております。ツルギ・ムネシゲ・ヴェートと申します」

エリザも眷属にするぐらいだから心底愛してるんだろうな(笑)まぁアイツは生娘喰らいなんて言われてるが本当は可愛い女の子が老いていくのが嫌で眷属に迎え入れる過程で血のシャワーとか血の風呂とかにして浴びたいという厄介な癖持ちなだけだ。

「ミリーはリグレスト聖教国内の孤児院出身なのですぅ。こんな見た目だけど歳は18歳で、アルノルト様に攫われて眷属にされたのですが今はお側で色んなところに連れて行ってもらえるので幸せですぅ。ミリー・ヴァイス夜の性活もキャッ」

最後の言葉は僕も聞かなかったと言うことで(笑)アルノルトは昔から幼児趣味だったなぁ。きっと孤児院で悲しそうにしてる彼女を攫ったという感じじゃ無いかな多分。あっ擁護してるわけじゃ無いよ(笑)

「ワタシは、リグレスト聖教国で凄腕のヴァンパイアハンターとして活動していたのですが他のヴァンパイアハンターの嫉妬を買い殺されそうになったところをダルタン様に助けていただき、嫁になれと愛の告白をされ眷属になりましたイリス・クロス・ロークスです」

顔をみるみる赤くしていくダルタンは面白い(笑)冷静沈着策士のダルタンの名が泣くぞ。今は魅了のダルタンだったな(笑)

それにしても3人とも幸せそうで良かった。

純血のヴァンパイアは好きになった相手を眷属にすることで共に生きられるように不死者に転生させ、血も純血に変えることができる。

まぁそれは吸血鬼内の話であって、魔族領では混血扱いなんだが。

要はその人個人としての死を迎えさせその後に血を吸血鬼色に染め上げるのが眷属契約というスキル。

だから眷属にするというのはこの人と永遠とわに生きたいっていう吸血鬼の気持ちの現れでそれを受けるかどうかは相手に同意を求めてから行うけどね。

だから異性間が1番多いんだけどごく稀に兄弟として生きて欲しい相手にやる時もある。

自己紹介が終わり、皆が向き直ったので僕はこの戦争での策を告げた。

「まず始めにエルフェアリーナ王国と吸血鬼の戦争を純血戦争と命名する。策は至ってシンプルだ。中央奥にある窪地に誘い込んだエルフたちをバルバラの従魔と人形ドールで取り囲んで縛り上げていく。その過程で左右の相手をする部隊は死なない程度にやり合って構わない」

それを聞くと全員が歓喜していた。戦闘はせずに捕まえるだけだと思っていたが死なない程度に相手して良いなら相手の攻撃全て受けてから捕まえれば良いだけだと戦闘狂たちはやる気満々(笑)中には戦闘訓練戦闘訓練とか言ってる奴までいる。

「では皆国境線沿いに出撃だ」

国境線に向かうとそこにはエルフェアリーナ王国と狼族2千が居た。

狼族の援軍、エイミー女王陛下が前もって準備していたいやありえないということはあの2千は偶々居合わせたということだろうか。

「これは厄介かもな」

僕はそう呟いた。

狼族はヴァンパイアハンターに次いで、吸血鬼に致命傷を与えられる種族だ。

吸血鬼に致命傷を与えうるとされているのがヴァンパイアハンターの使う銀の弾丸、狼族の変身による噛みつき、使えるものは数少ないが光魔法による攻撃。

こちらは吸血鬼と眷属と捕まえることを専門とした従魔と人形を足し総勢2千5百。

対するエルフェアリーナ王国側は中央にリリア殿率いる3千、右翼にラス殿率いる2千、左翼に威厳のある灰狼が率いる狼族2千の合計7千だ。

3倍差なら大健闘と言えるが僕の意識支配のスキルとドラゴレアム丞相による財政圧迫で兵士の確保がうまくいかなかったのだろう。

「相手は7千の大軍だ。だが案ずることはない皆にはこのレオンダイト・ヴラッドが付いている。この戦いに勝利し吸血鬼の強さをエルフ共と狼共に刻みつけるのだ。右翼の将はウルファス、狼族吸血鬼5百を与える。何も知らぬ敵左翼の灰狼率いる狼族にこちらの強さを見せつけよ。中央の将はダルタン、副将にアルノルトとエリザ、千でリリア殿の攻勢を受け止めよ。左翼の将はトーマス、副将にナターシャとジール、5百にて敵右翼のラス殿を蹴散らせ。中央後方は僕が率いる、副将はアーロンとバルバラ、5百にて遊撃とする。以上皆のもの勝つぞー」

僕は皆の士気を高めるために圧倒的に不利な状況で勝利宣言をした。

皆はそれに応えるように

「オオオオオオーーーーーーーー」

と大歓声を上げた。
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