魔族に転生したので魔族の頂点を目指したいと思います!

揚惇命

文字の大きさ
32 / 220
1章 転生と吸血鬼を取り巻く情勢

第24話 顔見せと魔王城でのこと

しおりを挟む
【クレオ視点】

母様に抱えられながら父様と共にアーロン叔父様の居城リッシュ城に向かう。

ウルファス叔父上はラーキア城にてホワイティ叔母上をモフモフしているみたいだ。

ズルい、僕もアリッサをモフモフしたかった~赤ちゃんだからできないけど(笑)。

リッシュ城に着くとアーロン叔父様とバラバラ叔母様が出迎えてくれる。

父様は久々に会うみんなと軽く挨拶をした後、アーロン叔父様に連れられ魔王城へと向かって行った。

僕を抱き抱えた母様はバルバラ叔母様の案内に従い大きな扉のある部屋に入るとそこには8人ほどの吸血鬼が居た。

「今日集まってくれたのはこれだけなのだぁ。みんなクレオ様を一目見たいと集まってくれたのだぁ」

バルバラ叔母様の元気で溌剌はつらつとした声で僕の周りに吸血鬼たちが集まってくる。

「可愛い~」「クレオ様~こっち向いて」

などちょっとしたアイドルになった気分を味わっていた。

集まってくれたのは女性の吸血鬼ばかりで男性陣は皆国境線にて防衛を固めているとのことみたいだ。

ナターシャ、エリザ、ミリー、イリス、ミーア、とここまでは父様の話で出てきた吸血鬼たちだ。

名も知らない3人が近づいてくる1人は小さいまだ3歳ぐらいだろうか?

「あっそうだリリア姐様はまだ3人にあったことなかったわね。1人づつ紹介してもらうわね」

バルバラ叔母様の声で3人が挨拶する。

「初めまして、リリア様私は男爵夫人のモネと申します。隣にいるのは私の娘で名をカーミラと言います。人間のメイドなる給仕係に憧れるちょっと変わった娘ですがクレオ様どうぞ仲良くしてあげてくださいね」

モネさんの言葉で顔を真っ赤にしたカーミラは可愛い。

この世界にもメイドがいることがわかったがフリフリのメイド服なるものはないらしい。

メイドに憧れているならいつかフリフリのメイド服を着せたいぞ。

「はしめましてクレオこしゅしんしゃま、ふちゅちゅかものてしゅかよろしくおねかいしましゅ」

カーミラはそういうと御手手を差し出してくる。

濁点いえてないところや辿々しいところもなんか妙に刺さるダメだよーこんな可愛い子、しかもクレオご主人様だって可愛い~この笑顔守りたい~キュンキュンする~。

僕はカーミラの御手手を取る仕草をしてあげた。

カーミラは顔を真っ赤にしている。

「あらあら良かったわねカーミラちゃん、クレオもあなたに興味津々みたいよ」

母様の言葉を聞き耳まで真っ赤にしたカーミラはモネさんの後ろに隠れてしまい。

見た感じ16歳ぐらいだろうか、見た目ギャルのような派手な女性が挨拶した。

「アタイ、子爵令嬢のメル、リリア様、クレオ様よろしくお願いいたしますわ」

子爵令嬢や男爵の娘がいるってことは今は没落してても吸血鬼始祖の血が流れている父様に取り入ろうとしている吸血鬼貴族は多いってことかな。

まぁどうしても貴族から誰かってことならぶっちゃけメイドに憧れているカーミラを選ぶけどね。

可愛いフリフリのメイド服作って着せてあげたいもの(笑)

可愛いは正義だからね。

でもこんなにたくさんの目で見つめられると赤ちゃんって疲れるんだなぁ。

少し早いけどお昼寝しちゃおう。

僕はスヤスヤと寝息を立て眠り始めた。

【レオンダイト視点】

アーロンと共に魔王城に着くと魔王様がいる謁見の間に通される。

「よく来たなレオンダイトよ。貴様の待望の子供が忌御子だったらしいなぁ。魔族の習わしに例外はない。すぐにステテコ山脈の谷に捨てて参れ」

50年振りに会う魔王様はぶくぶくと肥え太り、金銀財宝の指輪やネックレスなどの装飾品を身につけ、他種族の奴隷のオンナを一糸まとわぬ姿で侍らせていた。

「ドレッド魔王様、お待ちください。レオンダイトの子が忌御子であるという事を隠して差し上げる代わりに成人までの監視として見守る侍従を2名。成人した暁には魔王様に人質に出すことを条件とするのはいかがでしょうか?」

50年振りに会うドラゴレアム丞相は邪竜族らしく真っ黒な翼と尻尾が一回り以上大きくなり威厳を兼ね備えていた。

「ドラゴレアムよ。それの利点は何かあるのであろうな。いや待てそうかそっちのが良いこともあるかもしれぬな。最近仕入れた若いオンナの奴隷を2名命令違反をすると爆殺する首輪を付けて渡してやろう。鬼人族のクレハ、竜人族のリンダだ。ワシのペットにしようと思ってたのだが貴様の息子の監視にくれてやろう感謝するのだぞ。話はそれだけだ。とっとと帰るが良い。ワシはこの後も此奴らを可愛がってやらねばなるまいのでなぁ」

魔王様がいやらしい目つきでオンナたちを舐め回すように見る。

嫌がるオンナには油ギトギト塗れで抱き寄せ口付けをしようとする。

嫌がるそぶりを見せたオンナには『命令違反と考えて良いのか』などと耳元で囁いているのだろうその後すぐしおらしく従っていた。

恐らくクレハとリンダには定時連絡を怠ると爆殺する魔法術式の付与がされている首輪を付けられていると考えられる。

万が一にもクレオの側でそんなことになれば考えただけでも恐ろしい。

「ドレッド魔王様の寛大な御判断誠に恐悦至極に存じます」

僕は怯えた表情で魔王様に感謝の言葉を述べる。

今は一時でもクレオを強く育てるための時間を稼げたことを喜ぶしかない。

魔族の成人は10歳なので期限は10年だ。

僕は10年でクレオを誰もが手出しできないほどにするしかないとそう固く心に誓うのであった。
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る

早見羽流@3/19書籍発売!
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」 解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。 そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。 彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。 (1話2500字程度、1章まで完結保証です)

最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした

新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。 「もうオマエはいらん」 勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。 ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。 転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。 勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)

生贄にされた少年。故郷を離れてゆるりと暮らす。

水定ゆう
ファンタジー
 村の仕来りで生贄にされた少年、天月・オボロナ。魔物が蠢く危険な森で死を覚悟した天月は、三人の異形の者たちに命を救われる。  異形の者たちの弟子となった天月は、数年後故郷を離れ、魔物による被害と魔法の溢れる町でバイトをしながら冒険者活動を続けていた。  そこで待ち受けるのは数々の陰謀や危険な魔物たち。  生贄として魔物に捧げられた少年は、冒険者活動を続けながらゆるりと日常を満喫する!  ※とりあえず、一時完結いたしました。  今後は、短編や別タイトルで続けていくと思いますが、今回はここまで。  その際は、ぜひ読んでいただけると幸いです。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。 しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。 そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。 一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった! これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした

コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。 クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。 召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。 理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。 ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。 これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。

外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~

空月そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」 「何てことなの……」 「全く期待はずれだ」 私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。 このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。 そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。 だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。 そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。 そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど? 私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。 私は最高の仲間と最強を目指すから。

魔道具は歌う~パーティ追放後に最高ランクになった俺を幼馴染は信じない。後で気づいてももう遅い、今まで支えてくれた人達がいるから~

喰寝丸太
ファンタジー
異世界転生者シナグルのスキルは傾聴。 音が良く聞こえるだけの取り柄のないものだった、 幼馴染と加入したパーティを追放され、魔道具に出会うまでは。 魔道具の秘密を解き明かしたシナグルは、魔道具職人と冒険者でSSSランクに登り詰めるのだった。 そして再び出会う幼馴染。 彼女は俺がSSSランクだとは信じなかった。 もういい。 密かにやってた支援も打ち切る。 俺以外にも魔道具職人はいるさ。 落ちぶれて行く追放したパーティ。 俺は客とほのぼのとした良い関係を築きながら、成長していくのだった。

痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~

ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。 食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。 最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。 それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。 ※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。 カクヨムで先行投稿中!

処理中です...