魔族に転生したので魔族の頂点を目指したいと思います!

揚惇命

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3章 領地改革と帝国の襲来

第10話 奴隷商人

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【クレオ視点】

「御館様、王都を探る我が手のものから御報告が」

「アラナミ、話せ」

「はっ、近々スレイブシティにて大規模な人間の奴隷売買が行われるとその中に御館様の一族が懇意にしているエルフ族の娘がいるそうですわ」

「なんだと。よりによってあのランスホース帝国と魔族領の緩衝地帯であるスレイブシティか。だが助けねばならないな」

「人間も確保すれば魔族の子を産む苗となりますからね」

「僕の敵はあくまで魔王、その魔王に仇名している人間族とはできれば今は友好関係でいたい。助けてここに連れてくるのは構わないが。くれぐれも丁重にな」

「かしこまりましたわ御館様。編成はどうなさいます?」

「今回はランスホース帝国と魔族領の緩衝地帯だ。アリッサたちを目立たせるわけには行かない。そこでクラス対抗戦を共に戦った皆の実戦としての初陣にしようと思う」

「それは良きお考えですわ。皆に伝えて参ります」

アランはそう言うとシュッと消えた、シノビに磨きがかかっている(笑)

それから数刻後アランに呼ばれた皆が集まってくる。

「殿、いきなり王都攻めとはこのシュテン腕がなりますわいガハハ」

「御身はこのダスティルがお守り致します」

「頼まれた通りに毎日剥がれるカケラを合わせてみたボン」

「私もフレイムから剥がれるカケラを集めるの手伝ったのよ」

「某やロッキー殿は身体が大きいゆえ王都には不向きかとどのような采配をなさるのか楽しみですなぁ」

「全くじゃのぅ」

「初の実戦でドキドキしていますわ」

「メデイアそう気負わなくてもよかろう。親父殿の采配に間違いはあるまい」

「皆勘違いしてねぇべか?オラたちは王都攻めじゃなくて奴隷商人潰すんだべ」

「ゴブリットの言う通りですわよ。御館様の目的はあくまで奴隷の解放ですわ。皆そのように伝えたではないですかぁ」

「すまねぇなぁアラン。でもよみんな昂っちまってんのよ。殿にとっても対人戦の実戦みてぇなもんだろ。それを俺たちがお支えできんのがよ」

「皆、ありがとう。狙うは奴隷商人共1人も生かすな、それに捕まった奴隷たちの解放。では作戦を話す。ロッキーとシーザーとシュテンは各々の部隊を率いて奴隷商人の逃げ場を固定するため3つの出入口、西門と東門と北門の確保。南門は敢えて誰も配置せずにここに奴隷商人が逃げるところをサモン率いる弓隊による一斉射殺だ。王都軍の動きを抑制するためフレイム隊を乗せたハピネス隊による爆撃で陽動せよ。ゴブリット隊は死体の処理。アラナミ隊は偽報を流せ。メデイア隊は奴隷商人を追い回して南門に誘導。ダスティル隊は僕と共に奴隷たちの解放及び見張りの排除だ」

各々が返事をしスレイブシティ近くに向かう。

人間の売人が魔王に媚びるために同じ人間を売る。

王都でやらずにこの手前のランスホース帝国と魔族領の緩衝地帯のスレイブシティここで行うことで魔王も知らぬ存ぜぬで通せるわけだ。

そこに魔王が作った奴隷商人たちのための娼館がある。

奴隷商人たちもここで魔族の女としけ込んでお金を落とす。

奴隷商人たちが連れてきた奴隷を魔王が買う。

両者ウィンウィンの関係ってわけだ。

娼館の女たちも魔王に使い潰された元奴隷と反抗的な魔族の女それとランスホース帝国が潰してきた小国の姫だ。

ここは4つの門と娼館しかなく奴隷商人たちが一夜過ごすためだけの街だ。

そしてお互いが緩衝地帯として一切の手出しを禁じていることから恐らく上層部の誰かしらが繋がっているのだろう。

奴隷商人共を一網打尽にするのは魔王が訪れる前日、そう一夜過ごすために訪れるまさにその時しかない。

僕はこのランスホース帝国から続く各道を見張るためこのスレイブシティに訪れる行商人の格好で全てが見える位置でテントを張る。

売り物はベジタリアたちやフルートたちのくれる野菜や果物だ。

ダスティル隊のオークとシュテン隊のオーガは僕の護衛として側に控えている。

それ以外の者たちは近くの森にて僕の合図を待つ。

僕がここでテントを貼り始めて2日後、奴らはやってきた。

「おい、貴様ここで何をしておるのだ」

「へい、あっしはここで商いやらせてもらってやす。ロビンソンって言いやす。うちで取れた美味しい野菜や果物をスレイブシティに届けるつもりなんでさぁ」

僕は偽名を名乗り低姿勢で目の前の奴隷商人と話す。

恐らく奴隷を乗せているのをこの荷馬車の中だろう。

「フン、いつから魔王様はこんな薄汚い野郎の商いを認めたんだろうなぁ。俺たちは魔王様と懇意にしている。貴様とっととそこをドケ」

「ヘイ、すいやせん。いまからどきやすんで」

そう言うと僕は荷物を片付けて横にどいた。

「フン、明日大事な取引があるのだ。商いをしたいのであれば明後日以降にすることだなぁ。貴様のような薄汚い野郎を見たくないんでな」

「ヘイ。わかりやした」

「それにそのふざけた物言いはなんだホント汚らわしいまるで豚だな。あっオーク共に護衛を頼むぐらいだから豚同然かハッハッハ」

僕はダスティルとシュテンと共に怒り心頭であったがなんとか耐えた。

それもこの後コイツらを血祭りにあげるからだ。

その時鬱憤を全て晴らせば良い。

今夜が楽しみだ。
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