184 / 220
最終章 第二幕
第33話 人魔戦争(吸血鬼領編)
しおりを挟む
レオンダイトは息も絶え絶えに謎の女の子に注意する。
「き み も や ら れ る ぞ」
「オッサン、しゃべんじゃねぇ。黙って見てなって」
謎の女の子はニコッとレオンダイトの方を向きハニカムとルグスに向き直り一騎討ちを開始する。謎の女の子が一方的に殴られるかに思われたがなんとすべて受け止めて力をうまく逃していた。
「何!?(この女、俺の力をうまく逃してやがる。なんて器用なことしやがる)」
「どうしたのサイクロプスのお馬鹿さん。その程度の力なのかな?」
ピキピキとさらに怒りマークを浮かべ先ほどよりも力の増した攻撃力で何度も叩きつけるがそれらは今度はうまく避けられた。
「ちょこまかちょこまかと(コイツ、かなりできる。ガキと侮るべきではないな)」
「どうしたのそんな大武器振るってさ一回も当たらないとかチョー受けるんですけど~」
謎の女の子の度重なる挑発に何度もピキピキと怒りマークを浮かべ血管が浮きだすルグス。近くにあった一際大きな木を抜き。それを武器にして振り回す。
「自然は大切にしなさいって習わなかったのかしら。親の顔が見て見たいわ。あっ魔族ってそもそも親すぐに死んじゃうから無理か。キャハハ」
最大限の煽りに怒りが頂点に達したルグスの無差別な攻撃が謎の女の子に襲いかかるが当たっているはずなのに傷一つつかない。
「何故だ?どうして?あんなに当たってピンピンしてやがる」
「お馬鹿なサイクロプスちゃんに、見せてあげようかしら。ほらおいで、触ってみ」
「!?触れられん」
「そうそう、防御障壁って膜があるわけ。でそれを君の力じゃ突破できないの残念だけど。だから私を仕留めることはできないのわかった?じゃあ、種明かしも済んだところで今度はこっちの番ね。私ね防御だけじゃなくて攻撃はもっと得意いえ大得意なの」
そういった謎の女の子は口に炎を溜めると最大火球にしてルグスへと放った。
「ヌグワァーーーーーーーーーーーハァハァハァハァ」
死にはしなかったが傷だらけとなったルグスは撤退を開始した。レオンダイトの救援を優先に考えた謎の女の子はルグスを追いはしなかった。この初戦で吸血鬼軍は第一陣が壊滅し死傷者多数。魔王軍はルグスが傷だらけとなっただけであった。この吸血鬼領への魔王の侵攻が他のところよりも力を入れた編成であることが窺える結果となった。謎の女の子は魔王軍の一時撤退を見届けるとレオンダイトを背に乗せて怪我人を収容しているラーキア城内へと向かった。だが、いきなり現れた謎の女の子にラーキア城の面々は臨戦体制となる。しかもその女の子が傷だらけのレオンダイトを背に乗せているのだ。側から見たらお前たちもこうしてやるぞと脅しているように見えなくもない。
「レオンダイト様に何をするつもり」
「待ちなさいな。アタイはこのオッサンが傷だらけで倒れてたから運んだだけ」
「あーレオン、そんなレオンが負けてしまうだなんて」
「兄貴、クソ。あの化け物め」
「兄上、目を開けてください」
「暫くは無理かなぁ。満身創痍って感じ。皆を守るためにひたすら殴られ続けても意識を保ったたことの方が凄い感じ。流石、レオンダイトってとこだね」
「貴方、何故知ってるの?」
「えーリリアとも一度会ってるのになぁ」
「私は貴方なんて知らないわ」
「酷い酷いわ。ってのは冗談。あの時は卵だったから卵の中から見てただけ」
「まさか、貴方ひょっとしてドラマリア様の」
「あっお母さんのこと知ってるんだね」
「やっぱり、あの時の」
「うん、この姿では初めましてだねリリア。私の名はデモンズマリア。前々代前の魔王だったデモンズとドラマリアの愛の結晶。うんうんクレオっちはホントいいこと言ったね」
「クレオのことも知ってるなんて?でもクレオがそんなこと言ってたかしら?」
「知らないのも無理はないね。私の特殊能力の一つだよ。相手の考えている事を読む事ができるんだ。3歳の時、彼はねこんな考えをしていたんだ。両方の血を持って生まれた忌むべき子について、両親が違う種族でありながら等しく愛しあいその結晶体が両親の能力を持って産まれたんじゃないかなって、この言葉で私も救われた。以後、ステテコ山出身の子達にはね。自分に誇りを持ってもらうために忌むべき子ではなく愛の結晶体って呼ぶことにしたの」
「成程、だからステテコ山に捨てられたダークエルフの子供達が希望を失わず親を恨まなかったのか」
「レオン、気が付いたのね」
「あぁ、少し寝たら回復したよ」
「流石始祖吸血鬼の流れを汲むもの。回復も早いねぇ」
「デモンズマリア様、救援感謝します」
「そう畏まらないでよ。レオンダイトはお母様の命の恩人でお父様の願いも叶えてくれたんだからさ」
「しかし、貴方は私が敬愛していた魔王様の血を継ぐもの。おいそれと呼び捨てになどできませぬ」
「まぁ、そういう事ならいいけどさ。お子ちゃまのガキに様付けなんてさ。まぁいいけどさ」
「クレオには驚かされる。3歳でそんな考え方をして、密かにそれが忌御子たちを守っていただなんて、そしてそれが巡り巡って今吸血鬼のピンチに駆け付けてくれた。感謝してもしきれない。あのままだったら俺はあの化け物に討ち取られていたであろう」
レオンダイトはアーロンたちを撤退させた後に何があったのかを皆に聞かせるのだった。
「き み も や ら れ る ぞ」
「オッサン、しゃべんじゃねぇ。黙って見てなって」
謎の女の子はニコッとレオンダイトの方を向きハニカムとルグスに向き直り一騎討ちを開始する。謎の女の子が一方的に殴られるかに思われたがなんとすべて受け止めて力をうまく逃していた。
「何!?(この女、俺の力をうまく逃してやがる。なんて器用なことしやがる)」
「どうしたのサイクロプスのお馬鹿さん。その程度の力なのかな?」
ピキピキとさらに怒りマークを浮かべ先ほどよりも力の増した攻撃力で何度も叩きつけるがそれらは今度はうまく避けられた。
「ちょこまかちょこまかと(コイツ、かなりできる。ガキと侮るべきではないな)」
「どうしたのそんな大武器振るってさ一回も当たらないとかチョー受けるんですけど~」
謎の女の子の度重なる挑発に何度もピキピキと怒りマークを浮かべ血管が浮きだすルグス。近くにあった一際大きな木を抜き。それを武器にして振り回す。
「自然は大切にしなさいって習わなかったのかしら。親の顔が見て見たいわ。あっ魔族ってそもそも親すぐに死んじゃうから無理か。キャハハ」
最大限の煽りに怒りが頂点に達したルグスの無差別な攻撃が謎の女の子に襲いかかるが当たっているはずなのに傷一つつかない。
「何故だ?どうして?あんなに当たってピンピンしてやがる」
「お馬鹿なサイクロプスちゃんに、見せてあげようかしら。ほらおいで、触ってみ」
「!?触れられん」
「そうそう、防御障壁って膜があるわけ。でそれを君の力じゃ突破できないの残念だけど。だから私を仕留めることはできないのわかった?じゃあ、種明かしも済んだところで今度はこっちの番ね。私ね防御だけじゃなくて攻撃はもっと得意いえ大得意なの」
そういった謎の女の子は口に炎を溜めると最大火球にしてルグスへと放った。
「ヌグワァーーーーーーーーーーーハァハァハァハァ」
死にはしなかったが傷だらけとなったルグスは撤退を開始した。レオンダイトの救援を優先に考えた謎の女の子はルグスを追いはしなかった。この初戦で吸血鬼軍は第一陣が壊滅し死傷者多数。魔王軍はルグスが傷だらけとなっただけであった。この吸血鬼領への魔王の侵攻が他のところよりも力を入れた編成であることが窺える結果となった。謎の女の子は魔王軍の一時撤退を見届けるとレオンダイトを背に乗せて怪我人を収容しているラーキア城内へと向かった。だが、いきなり現れた謎の女の子にラーキア城の面々は臨戦体制となる。しかもその女の子が傷だらけのレオンダイトを背に乗せているのだ。側から見たらお前たちもこうしてやるぞと脅しているように見えなくもない。
「レオンダイト様に何をするつもり」
「待ちなさいな。アタイはこのオッサンが傷だらけで倒れてたから運んだだけ」
「あーレオン、そんなレオンが負けてしまうだなんて」
「兄貴、クソ。あの化け物め」
「兄上、目を開けてください」
「暫くは無理かなぁ。満身創痍って感じ。皆を守るためにひたすら殴られ続けても意識を保ったたことの方が凄い感じ。流石、レオンダイトってとこだね」
「貴方、何故知ってるの?」
「えーリリアとも一度会ってるのになぁ」
「私は貴方なんて知らないわ」
「酷い酷いわ。ってのは冗談。あの時は卵だったから卵の中から見てただけ」
「まさか、貴方ひょっとしてドラマリア様の」
「あっお母さんのこと知ってるんだね」
「やっぱり、あの時の」
「うん、この姿では初めましてだねリリア。私の名はデモンズマリア。前々代前の魔王だったデモンズとドラマリアの愛の結晶。うんうんクレオっちはホントいいこと言ったね」
「クレオのことも知ってるなんて?でもクレオがそんなこと言ってたかしら?」
「知らないのも無理はないね。私の特殊能力の一つだよ。相手の考えている事を読む事ができるんだ。3歳の時、彼はねこんな考えをしていたんだ。両方の血を持って生まれた忌むべき子について、両親が違う種族でありながら等しく愛しあいその結晶体が両親の能力を持って産まれたんじゃないかなって、この言葉で私も救われた。以後、ステテコ山出身の子達にはね。自分に誇りを持ってもらうために忌むべき子ではなく愛の結晶体って呼ぶことにしたの」
「成程、だからステテコ山に捨てられたダークエルフの子供達が希望を失わず親を恨まなかったのか」
「レオン、気が付いたのね」
「あぁ、少し寝たら回復したよ」
「流石始祖吸血鬼の流れを汲むもの。回復も早いねぇ」
「デモンズマリア様、救援感謝します」
「そう畏まらないでよ。レオンダイトはお母様の命の恩人でお父様の願いも叶えてくれたんだからさ」
「しかし、貴方は私が敬愛していた魔王様の血を継ぐもの。おいそれと呼び捨てになどできませぬ」
「まぁ、そういう事ならいいけどさ。お子ちゃまのガキに様付けなんてさ。まぁいいけどさ」
「クレオには驚かされる。3歳でそんな考え方をして、密かにそれが忌御子たちを守っていただなんて、そしてそれが巡り巡って今吸血鬼のピンチに駆け付けてくれた。感謝してもしきれない。あのままだったら俺はあの化け物に討ち取られていたであろう」
レオンダイトはアーロンたちを撤退させた後に何があったのかを皆に聞かせるのだった。
0
あなたにおすすめの小説
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流@3/19書籍発売!
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
生贄にされた少年。故郷を離れてゆるりと暮らす。
水定ゆう
ファンタジー
村の仕来りで生贄にされた少年、天月・オボロナ。魔物が蠢く危険な森で死を覚悟した天月は、三人の異形の者たちに命を救われる。
異形の者たちの弟子となった天月は、数年後故郷を離れ、魔物による被害と魔法の溢れる町でバイトをしながら冒険者活動を続けていた。
そこで待ち受けるのは数々の陰謀や危険な魔物たち。
生贄として魔物に捧げられた少年は、冒険者活動を続けながらゆるりと日常を満喫する!
※とりあえず、一時完結いたしました。
今後は、短編や別タイトルで続けていくと思いますが、今回はここまで。
その際は、ぜひ読んでいただけると幸いです。
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる