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2章 オダ郡を一つにまとめる
35話 御用商人
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ローがオダ郡で商売をしている商人の名簿を持って戻ってきた。
「若、こちらが現在オダ郡にて、商いを行っている商人の名簿です」
「ロー爺よ。早かったな。もしかして、初めから準備していたのではあるまいな?」
「ロルフ様が亡くなり若に接近しそうな商人を纏めていたので、そのついでです」
「やはり父は、御用商人を抱えていたか。ふむふむ。成程な。売っている商品からその価格まで丁寧に纏められている。ロー爺は流石だな。後はコイツらが売っている商品とこの商品が王都の市場に出回っている価格を調べよ。マリー頼めるか?」
「若様の命とあれば何なりと」
マリーが消えるとハイネルとハンネスとローがどうしてそのようなことをするのか不思議な顔をしていた。
「まぁ皆がその顔になるのもわからないでもない。説明しよう。こいつらがまともな御用商人か悪徳な商人かを調べるためだ。悪徳な商人ならその財産を全て奪ってやろうとな。まぁ十中八九、悪徳であらう。そんな奴らを御用商人として抱えていては、財政はますます圧迫するばかり、ワシはな。各市場に楽市・楽座を発布しようと考えておる」
「楽市・楽座とはなんだい?」
サブローの言葉を聞いてハイネルが首を傾げて聞き返す。
「楽市・楽座とは、楽市令と楽座令に別れる。楽市令とは、諸特権の保証によって自由な商売を認める市場の振興政策で、楽座令は楽市令の市場に対して、商売の独占を禁止するというものじゃ」
「ほぉ。若殿は考えましたなぁ。市場で価格の競争を促すわけですな」
「そうか。成程、君考えたね。より安く仕入れてより安く売ろうとする。それは即ち民の手元に商品が渡りやすくなるってことだね」
「そういうことだ。民の暮らしに余裕ができれば、将来のことを考える余裕が生まれよう」
「いやはや、若殿。このようなことを考えるなど。是非、我らの領地でも行いたいのだが構わんかね?」
「ハンネス老、遠慮することはない。もう貴殿らは、ワシの仲間だ。寧ろゆくゆくは、オダ郡全土に発布させたいと考えている。そのため、先ずは、金を搾取するだけの御用商人どもからタルカ郡との戦の資金を捻出してやろうではないか。共倒れを狙っているナバル郡は、どうせすぐに支払わんだろうからな」
サブローが楽市楽座令の説明をして、感心するハンネスとハイネル。
「君を敵に回す選択をしなかったこと本当に良かったよ」
「若殿の才覚は、先先代をしのぐやもしれぬな。再び、良い主にお仕えすることができて、このハンネスも喜ばしい限りですぞ」
「そう言ってもらえると有り難い」
そうこうしてるとマリーが戻ってきた。
「若様、調べてまいりました」
はっ?
いやマリーの足でも流石に1ヶ月ぐらいかかる道のりをわずか数時間でなんて不可能ではないか。
「さっき、出ていったはずだが」
「はい。前回、既に王都に私の側近を仕込んでおきましたので、後は風を伝って、メモのやり取りを」
メモは確か、紙のことだったか。
「成程、エルフとは風で伝えたいことまで伝えられてしまうのか」
「はい。若様の言った通り、ほとんど王都で出回っている価格の2倍から3倍の値段でした。特に、目を引くのが、この1番上に書かれているグラン商会は、リンゴを5倍の値段で売りつけています」
リンゴと聞いた時はどんな食べ物かと思ったら日の本でよく見たワリンゴであったな。
「ほぉ。5倍か。成程成程。このグラン商会からはたっぷりと金を踏んだくってやろうではないか。ロー爺よ。サブロー・ハインリッヒが広く商人を求めていると街に触れを出せ。それを見て、真っ先に食いついてくるであろう」
「ハハハ。若が不気味な笑みを浮かべておられる、これは、御愁傷様ですな」
サブロー・ハインリッヒの名の元に御触れが出されて、多くの商人が館へとやってきた。
その1人1人を応接室へと通して面接するサブロー。
入ってきて早々に不機嫌そうにこちらを見て、こちらが話す前に矢継ぎ早に話す横腹がでっぷりとしていて、布でかいた汗を拭いている男。
「商人が必要ならどうして、あのような御触れなどでは無く、グラン商会の代表である。俺様マーズ・グランに話してくださらんのだ」
サブローは他所様用の声で淡々と話す。
「俺は父から何も聞かされていないのだ。だからグラン殿がどうして怒っているの全くわからないのだ。申し訳ない」
マーズ・グランと名乗った男は汗を拭いて、尚も話す。
「そうでしたか。そうでしたか。なら俺様のことを今日覚えてもらえるか。このようなことをされては不利益があるのでな」
子供と侮って、不遜な態度を取ってくれるのは有難い、この後その顔が歪んで行くのを見れると思えばな。
「はい。マーズ様と父とはどのような関係なのですか?」
「そんなことも教えられていないのか。全く、跡を継ぐ子供には話しておくべきことであろうに。はぁ。俺様はこのオダ郡の市場に安価で商品を下ろしている。商人が必要ということは融資であろう?どれぐらい貸して欲しいのだ。行ってみたまえ」
「話が早くて助かります。タルカ郡が陛下の言葉を無視したので、近々戦争となることは?」
「そんなことは知っている。だから商人が必要なのであろう。ホレ、早く必要な金額をいいたまえよ」
「それでは、5億ゴールドほど」
「ほぉ。大きくでましたな。まぁ、出せない額ではありませんが、たかだかタルカと戦争するだけでそこまで必要ですかな?」
「この機会を利用して、進軍路と民の暮らしを良くするための街道も整備してしまおうかと」
「民のためと言われては仕方ありませんな。融資しましょう」
「ありがとうございます」
「このマーズ様が融資するのですから他の商会との取引は金輪際やめてもらいますぞ。その代わり、必要な物、必要な金、その全てグラン商会が用意してあげますよ」
「頼りにさせてもらいます。あの、失礼を承知でお互いのために契約書を書かせて頂いても構いませんか?」
「こちらにとっても願ったりかなったりですな」
至って普通の契約書に見えるが、最後の方だけかなり小さい字でこう付け足している。
この金額の全ては、融資ではなく寄付であり、グラン商会は、サブロー・ハインリッヒの楽市楽座令に同意する。
「ふむふむ何も問題はありませんな」
そう言って判子を押したのを見て、ほくそ笑むサブロー。
「フフフ。いやはやこうも簡単に騙されてくれるとは、助かったぞマーズよ」
「どうされたのですかな?」
「契約書は、きちんと細部に渡って見ることをお勧めする。この男を縛り上げよ!民から金を搾取する小悪党だ」
サブローの言葉で縛り上げられたマーズ。
「俺様にこのようなことをしてどうなるかわかっているのか!」
「お前こそ、わかっているのか?よもや5億を失い、自由商売を認めるとはな。5倍の値段で物を売りつけるグラン商会がこのオダ郡で生き残れると?」
「さっきから何を、まさか。さっきの契約書か!」
「ロー爺、哀れな子羊のために最後の文を読んでやれ」
「はっ。グラン商会は、5億の金額を融資ではなくサブロー・ハインリッヒに寄付する。そして自由な商売と独占の禁止を推奨する楽市楽座令に同意する」
ローが読み上げるとマーズの顔がみるみると赤くなり、罵声を浴びせる。
「馬鹿な!?貴様!この俺様を嵌めやがったな!」
「今まで我が民を使って、甘い汁を啜ってきた貴様にお似合いの末路であろう。牢屋でせいぜい反省するのだな」
「このクソガキが。離せ。この俺様がこんなことで終わると思うなよ!必ず貴様に復讐してやるからな!」
「その機会があれば良いな。ワシは、我が領内の民を害する者に容赦はせぬ」
「ぐっクソーーーーー!!!!」
ローに引っ張られて、隣の部屋へと連行され、手と足を縛って、猿轡を噛ませて、床へと転ばされるマーズ。
サブローは、このやり方で10もの商会から財産を没収し、真っ当な商売していた商人たちを庇護した。
これに感謝した商人たちは、上がりをサブローに渡そうとしたがこれを固辞して、民のために働くことを約束させる。
その結果、オダ郡の民の暮らしは少しづつ豊かになりつつあった。
夫が亡くなり塞ぎ込んでいたある女性がこれを見て、決意を固めた。
「私たちの息子は、相当な傑物だったみたいです。貴方の遺体に砂をかけた時は、何をしているのと思ったけど。全て、貴方のやってきたことに対して否定するという強い意思だったのね。私もこれ以上、息子の邪魔をしないためにできることをしなければなりませんね」
「何か言いましたかなマーガレット様?」
「いいえ、ロレンス。お父様の御屋敷へ向かってちょうだい」
「かしこまりました」
マーガレットのこの選択は、サブローにとって、この世界でも家族を相手に悲しい選択をしなければならない時が迫っていることを示しているのであった。
「若、こちらが現在オダ郡にて、商いを行っている商人の名簿です」
「ロー爺よ。早かったな。もしかして、初めから準備していたのではあるまいな?」
「ロルフ様が亡くなり若に接近しそうな商人を纏めていたので、そのついでです」
「やはり父は、御用商人を抱えていたか。ふむふむ。成程な。売っている商品からその価格まで丁寧に纏められている。ロー爺は流石だな。後はコイツらが売っている商品とこの商品が王都の市場に出回っている価格を調べよ。マリー頼めるか?」
「若様の命とあれば何なりと」
マリーが消えるとハイネルとハンネスとローがどうしてそのようなことをするのか不思議な顔をしていた。
「まぁ皆がその顔になるのもわからないでもない。説明しよう。こいつらがまともな御用商人か悪徳な商人かを調べるためだ。悪徳な商人ならその財産を全て奪ってやろうとな。まぁ十中八九、悪徳であらう。そんな奴らを御用商人として抱えていては、財政はますます圧迫するばかり、ワシはな。各市場に楽市・楽座を発布しようと考えておる」
「楽市・楽座とはなんだい?」
サブローの言葉を聞いてハイネルが首を傾げて聞き返す。
「楽市・楽座とは、楽市令と楽座令に別れる。楽市令とは、諸特権の保証によって自由な商売を認める市場の振興政策で、楽座令は楽市令の市場に対して、商売の独占を禁止するというものじゃ」
「ほぉ。若殿は考えましたなぁ。市場で価格の競争を促すわけですな」
「そうか。成程、君考えたね。より安く仕入れてより安く売ろうとする。それは即ち民の手元に商品が渡りやすくなるってことだね」
「そういうことだ。民の暮らしに余裕ができれば、将来のことを考える余裕が生まれよう」
「いやはや、若殿。このようなことを考えるなど。是非、我らの領地でも行いたいのだが構わんかね?」
「ハンネス老、遠慮することはない。もう貴殿らは、ワシの仲間だ。寧ろゆくゆくは、オダ郡全土に発布させたいと考えている。そのため、先ずは、金を搾取するだけの御用商人どもからタルカ郡との戦の資金を捻出してやろうではないか。共倒れを狙っているナバル郡は、どうせすぐに支払わんだろうからな」
サブローが楽市楽座令の説明をして、感心するハンネスとハイネル。
「君を敵に回す選択をしなかったこと本当に良かったよ」
「若殿の才覚は、先先代をしのぐやもしれぬな。再び、良い主にお仕えすることができて、このハンネスも喜ばしい限りですぞ」
「そう言ってもらえると有り難い」
そうこうしてるとマリーが戻ってきた。
「若様、調べてまいりました」
はっ?
いやマリーの足でも流石に1ヶ月ぐらいかかる道のりをわずか数時間でなんて不可能ではないか。
「さっき、出ていったはずだが」
「はい。前回、既に王都に私の側近を仕込んでおきましたので、後は風を伝って、メモのやり取りを」
メモは確か、紙のことだったか。
「成程、エルフとは風で伝えたいことまで伝えられてしまうのか」
「はい。若様の言った通り、ほとんど王都で出回っている価格の2倍から3倍の値段でした。特に、目を引くのが、この1番上に書かれているグラン商会は、リンゴを5倍の値段で売りつけています」
リンゴと聞いた時はどんな食べ物かと思ったら日の本でよく見たワリンゴであったな。
「ほぉ。5倍か。成程成程。このグラン商会からはたっぷりと金を踏んだくってやろうではないか。ロー爺よ。サブロー・ハインリッヒが広く商人を求めていると街に触れを出せ。それを見て、真っ先に食いついてくるであろう」
「ハハハ。若が不気味な笑みを浮かべておられる、これは、御愁傷様ですな」
サブロー・ハインリッヒの名の元に御触れが出されて、多くの商人が館へとやってきた。
その1人1人を応接室へと通して面接するサブロー。
入ってきて早々に不機嫌そうにこちらを見て、こちらが話す前に矢継ぎ早に話す横腹がでっぷりとしていて、布でかいた汗を拭いている男。
「商人が必要ならどうして、あのような御触れなどでは無く、グラン商会の代表である。俺様マーズ・グランに話してくださらんのだ」
サブローは他所様用の声で淡々と話す。
「俺は父から何も聞かされていないのだ。だからグラン殿がどうして怒っているの全くわからないのだ。申し訳ない」
マーズ・グランと名乗った男は汗を拭いて、尚も話す。
「そうでしたか。そうでしたか。なら俺様のことを今日覚えてもらえるか。このようなことをされては不利益があるのでな」
子供と侮って、不遜な態度を取ってくれるのは有難い、この後その顔が歪んで行くのを見れると思えばな。
「はい。マーズ様と父とはどのような関係なのですか?」
「そんなことも教えられていないのか。全く、跡を継ぐ子供には話しておくべきことであろうに。はぁ。俺様はこのオダ郡の市場に安価で商品を下ろしている。商人が必要ということは融資であろう?どれぐらい貸して欲しいのだ。行ってみたまえ」
「話が早くて助かります。タルカ郡が陛下の言葉を無視したので、近々戦争となることは?」
「そんなことは知っている。だから商人が必要なのであろう。ホレ、早く必要な金額をいいたまえよ」
「それでは、5億ゴールドほど」
「ほぉ。大きくでましたな。まぁ、出せない額ではありませんが、たかだかタルカと戦争するだけでそこまで必要ですかな?」
「この機会を利用して、進軍路と民の暮らしを良くするための街道も整備してしまおうかと」
「民のためと言われては仕方ありませんな。融資しましょう」
「ありがとうございます」
「このマーズ様が融資するのですから他の商会との取引は金輪際やめてもらいますぞ。その代わり、必要な物、必要な金、その全てグラン商会が用意してあげますよ」
「頼りにさせてもらいます。あの、失礼を承知でお互いのために契約書を書かせて頂いても構いませんか?」
「こちらにとっても願ったりかなったりですな」
至って普通の契約書に見えるが、最後の方だけかなり小さい字でこう付け足している。
この金額の全ては、融資ではなく寄付であり、グラン商会は、サブロー・ハインリッヒの楽市楽座令に同意する。
「ふむふむ何も問題はありませんな」
そう言って判子を押したのを見て、ほくそ笑むサブロー。
「フフフ。いやはやこうも簡単に騙されてくれるとは、助かったぞマーズよ」
「どうされたのですかな?」
「契約書は、きちんと細部に渡って見ることをお勧めする。この男を縛り上げよ!民から金を搾取する小悪党だ」
サブローの言葉で縛り上げられたマーズ。
「俺様にこのようなことをしてどうなるかわかっているのか!」
「お前こそ、わかっているのか?よもや5億を失い、自由商売を認めるとはな。5倍の値段で物を売りつけるグラン商会がこのオダ郡で生き残れると?」
「さっきから何を、まさか。さっきの契約書か!」
「ロー爺、哀れな子羊のために最後の文を読んでやれ」
「はっ。グラン商会は、5億の金額を融資ではなくサブロー・ハインリッヒに寄付する。そして自由な商売と独占の禁止を推奨する楽市楽座令に同意する」
ローが読み上げるとマーズの顔がみるみると赤くなり、罵声を浴びせる。
「馬鹿な!?貴様!この俺様を嵌めやがったな!」
「今まで我が民を使って、甘い汁を啜ってきた貴様にお似合いの末路であろう。牢屋でせいぜい反省するのだな」
「このクソガキが。離せ。この俺様がこんなことで終わると思うなよ!必ず貴様に復讐してやるからな!」
「その機会があれば良いな。ワシは、我が領内の民を害する者に容赦はせぬ」
「ぐっクソーーーーー!!!!」
ローに引っ張られて、隣の部屋へと連行され、手と足を縛って、猿轡を噛ませて、床へと転ばされるマーズ。
サブローは、このやり方で10もの商会から財産を没収し、真っ当な商売していた商人たちを庇護した。
これに感謝した商人たちは、上がりをサブローに渡そうとしたがこれを固辞して、民のために働くことを約束させる。
その結果、オダ郡の民の暮らしは少しづつ豊かになりつつあった。
夫が亡くなり塞ぎ込んでいたある女性がこれを見て、決意を固めた。
「私たちの息子は、相当な傑物だったみたいです。貴方の遺体に砂をかけた時は、何をしているのと思ったけど。全て、貴方のやってきたことに対して否定するという強い意思だったのね。私もこれ以上、息子の邪魔をしないためにできることをしなければなりませんね」
「何か言いましたかなマーガレット様?」
「いいえ、ロレンス。お父様の御屋敷へ向かってちょうだい」
「かしこまりました」
マーガレットのこの選択は、サブローにとって、この世界でも家族を相手に悲しい選択をしなければならない時が迫っていることを示しているのであった。
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