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6章 魔王城までの道を確保せよ!
問い質されるトモカズ
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急にチュン・レイに詰め寄られた俺の間にアイリスが立つことで、胸ぐらを掴まれるまではされていないが何が何だか訳がわからない。
さっきまで俺はみんなとどうやって、ガイルの娘とリードの娘を救うかの話し合いをしていた。
その時、突如として、俺に詰め寄ってきたチュン・レイ。
内容はチュン・レイの村を滅ぼしたのが俺だという荒唐無稽な話だ。
しかも女神マリーンの言ってたことらしい。
いよいよ暗躍を隠す気もなくなったのか?
それともやっぱり女神の中でも駄目な方で、筋肉馬鹿のチュン・レイに名前をポロリしたのか?
何だか、ルナの時とは暗躍の仕方が違う気がする。
いや、あれは別人の犯行なのか?
ステラの時は女神だったし。
いや、それも女神を騙った奴の犯行?
ひょっとして、女神って名ばかりでポンコツ?
いや、油断するな。
それよりもどうやってチュン・レイの誤解を解くか。
「黙ってないで、真実を教えるアル!それとも言えないってことはお前がやったアルか!」
「ちょっとレイちゃん、落ち着いてよ。私たちの村を滅ぼした魔族は見たでしょ。羽の生えた、口に二本の牙を持ってた」
「アイリスに言われなくともそんなことは知ってるアル!あの魔族も人型だったアル!こいつが化けていてもおかしくないアル!」
羽が生えてて、口に2本の牙?
あれ、その特徴を持つ魔族と最近戦った気が。
確かヒートマウンテンで。
いや、アレはサイクロプスとヴァンパイアの力の混合だったっけ?
とするとその特徴を持つ魔族は夜の王と言われるヴァンパイアか。
まぁ、ヴァンパイアって男も女もいるから夜の女王なのかも知れないけど。
「アイリスの言う特徴を持つ魔族のことなら知ってる」
「!?やっぱりお前がお前が村を滅ぼしたアルな!」
「レイちゃん、落ち着いてってば!主様は、その特徴を持つ魔族について知ってるって言っただけじゃない!」
「アイリスこそ目を覚ますアル!村を滅ぼした奴に心まで許して、失望したアル!」
えっ?
俺、何か間違えた?
普通、そいつについて教えろとかじゃない?
何で、俺がやった前提になるの?
意味がわからん。
それになんかチュン・レイの身体がどんどん黒くなってる気がする。
真っ白な肌が褐色に。
まるで何かに染められてるように。
何か、これやばくないか?
「待て!俺はその特徴を持つ魔族について知ってるだけで、話を聞いてくれ」
「コイツがコイツが村を、絶対に許さないアル!」
全く聞く耳を持っていない?
まるで何かに心を支配されてるかのようだ。
だ、どうしたら良いんだ?
チュン・レイは公式が作り出したチートキャラである。
その矛先が俺に向かおうとしている。
な、何とかしないと。
「レイちゃん、落ち着いて主様の話を聞いてよ!」
「煩い、煩い、煩いアル!憎い、憎い、憎いアル!殺してやる、殺してやる、殺してやるアル!」
全身が真っ黒に染まったチュン・レイはアイリスを吹き飛ばすと俺に一直線に向かってきた。
まずい、アレはチュン・レイの即死技の一つ喉突きだ。
喰らったら最後あの世へ直行する。
俺の目の前で、チュン・レイの喉突きが双剣によって防がれる。
「御主人様、御無事ですか!遅くなり申し訳ありません。貴様、乱心でもしたのか?覚悟はできてるのだろうな!」
ナイアは俺の心配をして詫びた後、男口調になるとチュン・レイを睨む。
「トカゲ如きが邪魔をするなアル!」
「ぐっ。なんという力だ。防ぐのが精一杯だ」
「ナイア嬢は下りな。力比べならアタイがしてやろうじゃないか」
「新参者の癖に言ってくれますね。私は御主人様の盾であり矛という自負があるんです」
「その心意気は立派さね。でも引き際を逃しちゃダメってことさ。ここはアタイに任せな」
押し切られそうになったナイアを助けたのは、力がもっとも強いと言われる狒々の獣人であるルミだ。
「次から次に、私の邪魔をするなアル!!!」
「嘘!?この力は規格外さね。アタイが押し切られちまうなんて」
「危ないルミ、避けろ!」
クソッ。
間に合わない。
あのままだと喉突きがルミに直撃する。
「ルミ殿、すまぬ!」
絶体絶命のルミを蹴り飛ばして、無理やり回避させたのは、龍人族のティナだった。
「トモきゅん。ゴホン。トモ殿の言葉が聞こえないとは、とてつもない禍々しさに取り憑かれている。ここは協力して速やかに鎮圧すべきと心得る。相手は武闘家だ。トモきゅん。ゴホン。トモ殿は知っていたようだが今の攻撃を受けていればルミ殿の命は無かった。くれぐれも注意するのだ!」
「嘘だろ?このアタイが殺されそうになってたなんて」
「退け、退け、退けアル!」
ナイア、アイリス、ルミ、ティナが取り囲むがそれでも全員を弾き飛ばして、俺の元へと強引に突き進んでくるチュン・レイ。
その執拗さに心が折れそうになっていた。
一体、どうしてこうなった?
「皆様、退いてください!聖魔法を使います!」
ステラの言葉にアイリス以外は、その場を速やかに離れた。
「待って、そんなことをしたらレイちゃんが!」
「女神の使徒様を殺されるわけにはいきません!どちらかの命を優先しなければならないのでしたら私は女神の使徒様の御命を優先致します!」
ステラの覚悟にアイリスも引き下がる他無かった。
「わかった。できるだけ苦しまないようにお願い」
「はい。光の精霊よ。私の声を聞いてください。闇に囚われし、この者の魂を救ってください。セイントホーリー!」
いやいやいや、ステラそれはやり過ぎ!
勇者の聖剣と一緒に魔王にトドメを刺した極大聖魔法じゃん!
ステラの極大聖魔法に吹き飛ばされたチュン・レイは全く動くことは無かった。
な、成程。
闇に染まってしまったことによって、こんな方法で公式のチートキャラを。
アレはもう助からないよな。
なんて、勿体無い。
アスリートのように引き締まった身体なのにはち切れそうな胸。
安産型の尻。
優良な人を。
でも、俺の命を助けてくれたんだ文句も。
ん?
僅かに息がある?
死んでない!?
ヒャッホー。
この状態なら俺のビッグマグナムで。
いや、何考えてんだ俺。
応急処置が先だろ。
でも、治したらまた殺しに来るよな?
どうしたら良いんだよーーーーー。
さっきまで俺はみんなとどうやって、ガイルの娘とリードの娘を救うかの話し合いをしていた。
その時、突如として、俺に詰め寄ってきたチュン・レイ。
内容はチュン・レイの村を滅ぼしたのが俺だという荒唐無稽な話だ。
しかも女神マリーンの言ってたことらしい。
いよいよ暗躍を隠す気もなくなったのか?
それともやっぱり女神の中でも駄目な方で、筋肉馬鹿のチュン・レイに名前をポロリしたのか?
何だか、ルナの時とは暗躍の仕方が違う気がする。
いや、あれは別人の犯行なのか?
ステラの時は女神だったし。
いや、それも女神を騙った奴の犯行?
ひょっとして、女神って名ばかりでポンコツ?
いや、油断するな。
それよりもどうやってチュン・レイの誤解を解くか。
「黙ってないで、真実を教えるアル!それとも言えないってことはお前がやったアルか!」
「ちょっとレイちゃん、落ち着いてよ。私たちの村を滅ぼした魔族は見たでしょ。羽の生えた、口に二本の牙を持ってた」
「アイリスに言われなくともそんなことは知ってるアル!あの魔族も人型だったアル!こいつが化けていてもおかしくないアル!」
羽が生えてて、口に2本の牙?
あれ、その特徴を持つ魔族と最近戦った気が。
確かヒートマウンテンで。
いや、アレはサイクロプスとヴァンパイアの力の混合だったっけ?
とするとその特徴を持つ魔族は夜の王と言われるヴァンパイアか。
まぁ、ヴァンパイアって男も女もいるから夜の女王なのかも知れないけど。
「アイリスの言う特徴を持つ魔族のことなら知ってる」
「!?やっぱりお前がお前が村を滅ぼしたアルな!」
「レイちゃん、落ち着いてってば!主様は、その特徴を持つ魔族について知ってるって言っただけじゃない!」
「アイリスこそ目を覚ますアル!村を滅ぼした奴に心まで許して、失望したアル!」
えっ?
俺、何か間違えた?
普通、そいつについて教えろとかじゃない?
何で、俺がやった前提になるの?
意味がわからん。
それになんかチュン・レイの身体がどんどん黒くなってる気がする。
真っ白な肌が褐色に。
まるで何かに染められてるように。
何か、これやばくないか?
「待て!俺はその特徴を持つ魔族について知ってるだけで、話を聞いてくれ」
「コイツがコイツが村を、絶対に許さないアル!」
全く聞く耳を持っていない?
まるで何かに心を支配されてるかのようだ。
だ、どうしたら良いんだ?
チュン・レイは公式が作り出したチートキャラである。
その矛先が俺に向かおうとしている。
な、何とかしないと。
「レイちゃん、落ち着いて主様の話を聞いてよ!」
「煩い、煩い、煩いアル!憎い、憎い、憎いアル!殺してやる、殺してやる、殺してやるアル!」
全身が真っ黒に染まったチュン・レイはアイリスを吹き飛ばすと俺に一直線に向かってきた。
まずい、アレはチュン・レイの即死技の一つ喉突きだ。
喰らったら最後あの世へ直行する。
俺の目の前で、チュン・レイの喉突きが双剣によって防がれる。
「御主人様、御無事ですか!遅くなり申し訳ありません。貴様、乱心でもしたのか?覚悟はできてるのだろうな!」
ナイアは俺の心配をして詫びた後、男口調になるとチュン・レイを睨む。
「トカゲ如きが邪魔をするなアル!」
「ぐっ。なんという力だ。防ぐのが精一杯だ」
「ナイア嬢は下りな。力比べならアタイがしてやろうじゃないか」
「新参者の癖に言ってくれますね。私は御主人様の盾であり矛という自負があるんです」
「その心意気は立派さね。でも引き際を逃しちゃダメってことさ。ここはアタイに任せな」
押し切られそうになったナイアを助けたのは、力がもっとも強いと言われる狒々の獣人であるルミだ。
「次から次に、私の邪魔をするなアル!!!」
「嘘!?この力は規格外さね。アタイが押し切られちまうなんて」
「危ないルミ、避けろ!」
クソッ。
間に合わない。
あのままだと喉突きがルミに直撃する。
「ルミ殿、すまぬ!」
絶体絶命のルミを蹴り飛ばして、無理やり回避させたのは、龍人族のティナだった。
「トモきゅん。ゴホン。トモ殿の言葉が聞こえないとは、とてつもない禍々しさに取り憑かれている。ここは協力して速やかに鎮圧すべきと心得る。相手は武闘家だ。トモきゅん。ゴホン。トモ殿は知っていたようだが今の攻撃を受けていればルミ殿の命は無かった。くれぐれも注意するのだ!」
「嘘だろ?このアタイが殺されそうになってたなんて」
「退け、退け、退けアル!」
ナイア、アイリス、ルミ、ティナが取り囲むがそれでも全員を弾き飛ばして、俺の元へと強引に突き進んでくるチュン・レイ。
その執拗さに心が折れそうになっていた。
一体、どうしてこうなった?
「皆様、退いてください!聖魔法を使います!」
ステラの言葉にアイリス以外は、その場を速やかに離れた。
「待って、そんなことをしたらレイちゃんが!」
「女神の使徒様を殺されるわけにはいきません!どちらかの命を優先しなければならないのでしたら私は女神の使徒様の御命を優先致します!」
ステラの覚悟にアイリスも引き下がる他無かった。
「わかった。できるだけ苦しまないようにお願い」
「はい。光の精霊よ。私の声を聞いてください。闇に囚われし、この者の魂を救ってください。セイントホーリー!」
いやいやいや、ステラそれはやり過ぎ!
勇者の聖剣と一緒に魔王にトドメを刺した極大聖魔法じゃん!
ステラの極大聖魔法に吹き飛ばされたチュン・レイは全く動くことは無かった。
な、成程。
闇に染まってしまったことによって、こんな方法で公式のチートキャラを。
アレはもう助からないよな。
なんて、勿体無い。
アスリートのように引き締まった身体なのにはち切れそうな胸。
安産型の尻。
優良な人を。
でも、俺の命を助けてくれたんだ文句も。
ん?
僅かに息がある?
死んでない!?
ヒャッホー。
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