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続編2 狙われる白狐
イベントは大盛況
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会場に入ると開始直後だと言うのに、
既にかなりの入場者数になっていた。
参加ブースも増えたようで、
客も楽しそうに移動していた。
「うちはね~真ん中のブース」
安達は指でさすと言った。
「あら、お客さんが並んでるじゃない」
「ミデンさんが参加されたのは正解ですね」
向井がトリアを見て笑った。
客が冥界美形トリオにぼぅ~っとしながら、
何やら楽しそうに話していた。
その横からシェデムとディッセが、
チビを連れて歩いてきた。
「他の子供達がおもちゃ持って移動してるんで、
うるさいんだよ」
「なくなっちゃう」
チビ達が声を揃えて文句を言う姿に、
「あんな高いおもちゃは無くならないわよ。
今回は特別だからね」
トリアが屈んで言った。
「では、先にチビのおもちゃと、
安達君達の欲しいものを見てきます」
向井がディッセに話した。
「そうそう。チビのこの洋服。
評判いいのよ。
今日も親御さんたちにどこのブランドか聞かれたわ」
「ほら、これはイケる予感がしてきただろ? 」
シェデムの横でディッセがにやりと笑った。
確かにチビの姿にちらちら視線をおくる親達がいた。
「キッズブランドが成功すれば、
冥界にもまとまったお金が入ってくるし、
少しは楽になるな」
ディッセはそう言うと、
ブースに客が増えてきたのでシェデムと戻っていった。
入れ替わりで早紀と弥生がやってきた。
「冥王から欲しいもの言われたんだけど、
向井君は聞いた? 」
早紀が言うと、
「はい。皆さんの分も購入できる金額を頂いてるので、
忘れるわけにはいきません」
向井は笑った。
「おもちゃ~」
チビ達が向井の足にしがみ付き声をあげた。
「はいはい。約束だからね。見に行きましょう」
向井はそう言うと皆で歩き出した。
「今日はアクセサリーは少ないですね」
弥生が周りを見ながら言った。
「今回は生活雑貨が多いみたいです」
「オヤジは何が欲しいの? 」
「ん? 冥王はアロマキャンドルが欲しいそうですよ」
向井が牧野を見た。
「アロマキャンドルなんて何で欲しいの? 」
トリアも顔を顰めて聞いた。
「いや、これを見たら冥王が欲しがる理由が分かりますよ」
向井はそう言うとタブレットから画像を見せた。
皆がのぞくと、
「えっ? 可愛い~」
安達と女性陣が同時に言って笑顔になった。
ガラスの中に猫が入ったケーキの形のキャンドルだ。
付属にアロマサシェのフラワーウサギやペンギンが付いている。
「キャンドルとしてというより、
部屋に飾りたいんだそうです」
向井の説明に安達達が夢中で見ていた。
「あと狐のお香立てをサロンと工房、図書室に置きたいそうで」
向井はその様子に笑うと、
「ちょっといいですか? 」
と画像を変えた。
そこには笑顔の狐がお香立てを支えている陶器があった。
「へえ~可愛いね」
キャトルも笑顔になった。
「どうせお香を焚くなら和むものがいいって、
サロン霊にも聞いてこれにしたそうです」
「あ~確かにうちが使ってるのは昔からの物だから、
年季が入ってるよね。
物はいいけどサロン霊も可愛い方がいいか」
アートンも笑顔で頷いた。
「なのでこれらも買って帰ります。
あとは皆さんが気に入ったものがあれば買いますよ」
向井がそう言ったところでチビのお目当てのブースについた。
子供連れが楽しそうに作品を見ている姿に、
「わらわも~」
「ボクも~」
チビ達が大人達の手を引いた。
「分かったから」
早紀はそう言うと、
「おままごとは右側のブースだから、
私と弥生ちゃん、アートンさんにも来てもらおうかな」
とチビの手を握った。
「俺は三鬼が欲しいおもちゃが気になるからこっち~」
牧野はそう言って三鬼と手を繋いだ。
「では、君達のブースはこっちなので、
見に行きましょう」
向井はそう言うとハクとクロウを見た。
「楽器の音がするね」
キャトルもチビに話しかけていると、
展示場所で子供達が遊んでいた。
ハクとクロウの顔が輝く。
向井達は笑うとブースに近づいた。
「ピアノ~」
二人がキラキラな瞳で見つめながら近づいた。
「かわいい」
猫デザインの木製ピアノに夢中な様子に、
「これは触れてもいいものですか? 」
向井が作家に聞いた。
「どうぞ。デモ用の物なので、
弾いてもいいですよ」
女性が二人に目線を合わせると言った。
その横にはキッズ用のバイオリンもある。
安達がそれを見て、
「懐かしい………これも触ってもいいですか? 」
と女性に聞いた。
「どうぞ」
「安達君はバイオリンが弾けるの? 」
トリアが顔を見ると、
「うん。お父さんから習ってた。
二歳からずっと。
学生の交響楽団にもいたんだって」
「それは本格的ですね」
向井も驚くと、
「バイオリンを弾いてるときは、
心が………ん………ざわざわ? しないの」
安達が考えながら話した。
「三歳用からありますけど、
ここにあるのは10歳から12歳用です。
大人には初心者用がありますよ」
女性はそう言うとバイオリンを安達に渡した。
既にかなりの入場者数になっていた。
参加ブースも増えたようで、
客も楽しそうに移動していた。
「うちはね~真ん中のブース」
安達は指でさすと言った。
「あら、お客さんが並んでるじゃない」
「ミデンさんが参加されたのは正解ですね」
向井がトリアを見て笑った。
客が冥界美形トリオにぼぅ~っとしながら、
何やら楽しそうに話していた。
その横からシェデムとディッセが、
チビを連れて歩いてきた。
「他の子供達がおもちゃ持って移動してるんで、
うるさいんだよ」
「なくなっちゃう」
チビ達が声を揃えて文句を言う姿に、
「あんな高いおもちゃは無くならないわよ。
今回は特別だからね」
トリアが屈んで言った。
「では、先にチビのおもちゃと、
安達君達の欲しいものを見てきます」
向井がディッセに話した。
「そうそう。チビのこの洋服。
評判いいのよ。
今日も親御さんたちにどこのブランドか聞かれたわ」
「ほら、これはイケる予感がしてきただろ? 」
シェデムの横でディッセがにやりと笑った。
確かにチビの姿にちらちら視線をおくる親達がいた。
「キッズブランドが成功すれば、
冥界にもまとまったお金が入ってくるし、
少しは楽になるな」
ディッセはそう言うと、
ブースに客が増えてきたのでシェデムと戻っていった。
入れ替わりで早紀と弥生がやってきた。
「冥王から欲しいもの言われたんだけど、
向井君は聞いた? 」
早紀が言うと、
「はい。皆さんの分も購入できる金額を頂いてるので、
忘れるわけにはいきません」
向井は笑った。
「おもちゃ~」
チビ達が向井の足にしがみ付き声をあげた。
「はいはい。約束だからね。見に行きましょう」
向井はそう言うと皆で歩き出した。
「今日はアクセサリーは少ないですね」
弥生が周りを見ながら言った。
「今回は生活雑貨が多いみたいです」
「オヤジは何が欲しいの? 」
「ん? 冥王はアロマキャンドルが欲しいそうですよ」
向井が牧野を見た。
「アロマキャンドルなんて何で欲しいの? 」
トリアも顔を顰めて聞いた。
「いや、これを見たら冥王が欲しがる理由が分かりますよ」
向井はそう言うとタブレットから画像を見せた。
皆がのぞくと、
「えっ? 可愛い~」
安達と女性陣が同時に言って笑顔になった。
ガラスの中に猫が入ったケーキの形のキャンドルだ。
付属にアロマサシェのフラワーウサギやペンギンが付いている。
「キャンドルとしてというより、
部屋に飾りたいんだそうです」
向井の説明に安達達が夢中で見ていた。
「あと狐のお香立てをサロンと工房、図書室に置きたいそうで」
向井はその様子に笑うと、
「ちょっといいですか? 」
と画像を変えた。
そこには笑顔の狐がお香立てを支えている陶器があった。
「へえ~可愛いね」
キャトルも笑顔になった。
「どうせお香を焚くなら和むものがいいって、
サロン霊にも聞いてこれにしたそうです」
「あ~確かにうちが使ってるのは昔からの物だから、
年季が入ってるよね。
物はいいけどサロン霊も可愛い方がいいか」
アートンも笑顔で頷いた。
「なのでこれらも買って帰ります。
あとは皆さんが気に入ったものがあれば買いますよ」
向井がそう言ったところでチビのお目当てのブースについた。
子供連れが楽しそうに作品を見ている姿に、
「わらわも~」
「ボクも~」
チビ達が大人達の手を引いた。
「分かったから」
早紀はそう言うと、
「おままごとは右側のブースだから、
私と弥生ちゃん、アートンさんにも来てもらおうかな」
とチビの手を握った。
「俺は三鬼が欲しいおもちゃが気になるからこっち~」
牧野はそう言って三鬼と手を繋いだ。
「では、君達のブースはこっちなので、
見に行きましょう」
向井はそう言うとハクとクロウを見た。
「楽器の音がするね」
キャトルもチビに話しかけていると、
展示場所で子供達が遊んでいた。
ハクとクロウの顔が輝く。
向井達は笑うとブースに近づいた。
「ピアノ~」
二人がキラキラな瞳で見つめながら近づいた。
「かわいい」
猫デザインの木製ピアノに夢中な様子に、
「これは触れてもいいものですか? 」
向井が作家に聞いた。
「どうぞ。デモ用の物なので、
弾いてもいいですよ」
女性が二人に目線を合わせると言った。
その横にはキッズ用のバイオリンもある。
安達がそれを見て、
「懐かしい………これも触ってもいいですか? 」
と女性に聞いた。
「どうぞ」
「安達君はバイオリンが弾けるの? 」
トリアが顔を見ると、
「うん。お父さんから習ってた。
二歳からずっと。
学生の交響楽団にもいたんだって」
「それは本格的ですね」
向井も驚くと、
「バイオリンを弾いてるときは、
心が………ん………ざわざわ? しないの」
安達が考えながら話した。
「三歳用からありますけど、
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大人には初心者用がありますよ」
女性はそう言うとバイオリンを安達に渡した。
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