120 / 352
第四部
竜宮城
しおりを挟む
「お弁当? 」
ゲームをやっていた牧野が、
コントローラを放り投げると飛んできた。
「もう、壊れちゃうでしょう」
弥生はそれを拾い上げると、
テーブルの上に置いた。
向井達が箱をミニキッチンのカウンターに置くと、
いつの間にか死神達も集まってきた。
「源じいと真紀子さんは後で頂くそうです。
牧野君に食べられないように報告です」
佐久間が入ってきて言った。
「そんなことしねぇよ!! 」
牧野が膨れる。
「ははは。信用ないね~
あれ、弥生ちゃんもここにいたんだ」
トリアが笑いながらお弁当を渡すと、
「牧野君に付き合ってゲームをしてたの」
「ハハハ。ゾンビゲームで勝てなかったからね」
向井が笑うと、
「牧野君は私には勝てないと思うの」
「なんで? 」
「私ゲーオタだから。
中学まで負けなしだったもん。
オンラインで凄い数対戦してきたけど、
負けたことなかったから」
「へえ~意外」
トリアも笑った。
「牧野君はね。何でも先走るから、
私の腕が鈍ってても楽勝なの。ふふふ」
「でも、俺のが強いよ」
安達が横から自慢げに言う。
「安達君は強いよね。
私も何回かに一回しか勝てないもん」
「凄いじゃん」
オクトが褒めると安達は嬉しそうに笑顔になった。
「もういいよ。トップ3に入ってるんだから」
牧野は弁当を手にすると、ソファーに戻った。
「でも、向井さんに勝てないから、
トップ3にも入ってないか」
新田が笑いながらお茶の準備を始めた。
「向井君てそんなに強いの? 」
あとからやってきた早紀がお弁当を受け取ると、
「向井はノーカウントなの。
そいつはプロ並みなんだから」
「へえ~」
「能ある鷹は爪を隠すっていいますからね。
向井君は他にも能力を隠し持ってるかもしれませんよ」
冥王が笑いながらお弁当を手に、
皆のいる場所へと移動した。
安達がキラキラした目で見上げているので、
「何もないですよ」
と笑った。
「新田よりは強いからいいんだよ」
「容姿でも負けて、ゲームでも勝てないんじゃ、
牧野が哀れすぎるもんね」
早紀はお弁当箱を開けながら、
驚いたように中身を見た。
「綺麗~竜宮城みたい」
「うわ~物語のワンシーンみたいな感じに、
詰まってるね」
アートンも中身を見て笑顔になった。
「このお弁当箱は、再利用も可能なんですね」
冥王の言葉に、
「少しお値段は高いんですけど、
そこが人気の秘訣みたいですよ。
持ち帰らない人は、
赤姫や閻魔を購入されるそうですけど、
お弁当箱が欲しい方は水神を注文されるみたいです」
向井が説明した。
「お弁当の入れ物にも力を入れた特注なので、
売れてくれないとと悩んでいましたけど、
儲かっているみたいでよかったです」
向井と新田がお茶を淹れて運んでくると、
テーブルに置いた。
向井が座るのを見て、
安達は近くに移動した。
「安達君はそっちに座るんですか? 」
「冥王は振られたね」
あとから入ってきたディッセは笑いながら言うと、
「俺が横に座ってあげよう」
と隣に腰を下ろした。
面白くなさそうな冥王の顔に、
その場にいたものが笑った。
ゲームをやっていた牧野が、
コントローラを放り投げると飛んできた。
「もう、壊れちゃうでしょう」
弥生はそれを拾い上げると、
テーブルの上に置いた。
向井達が箱をミニキッチンのカウンターに置くと、
いつの間にか死神達も集まってきた。
「源じいと真紀子さんは後で頂くそうです。
牧野君に食べられないように報告です」
佐久間が入ってきて言った。
「そんなことしねぇよ!! 」
牧野が膨れる。
「ははは。信用ないね~
あれ、弥生ちゃんもここにいたんだ」
トリアが笑いながらお弁当を渡すと、
「牧野君に付き合ってゲームをしてたの」
「ハハハ。ゾンビゲームで勝てなかったからね」
向井が笑うと、
「牧野君は私には勝てないと思うの」
「なんで? 」
「私ゲーオタだから。
中学まで負けなしだったもん。
オンラインで凄い数対戦してきたけど、
負けたことなかったから」
「へえ~意外」
トリアも笑った。
「牧野君はね。何でも先走るから、
私の腕が鈍ってても楽勝なの。ふふふ」
「でも、俺のが強いよ」
安達が横から自慢げに言う。
「安達君は強いよね。
私も何回かに一回しか勝てないもん」
「凄いじゃん」
オクトが褒めると安達は嬉しそうに笑顔になった。
「もういいよ。トップ3に入ってるんだから」
牧野は弁当を手にすると、ソファーに戻った。
「でも、向井さんに勝てないから、
トップ3にも入ってないか」
新田が笑いながらお茶の準備を始めた。
「向井君てそんなに強いの? 」
あとからやってきた早紀がお弁当を受け取ると、
「向井はノーカウントなの。
そいつはプロ並みなんだから」
「へえ~」
「能ある鷹は爪を隠すっていいますからね。
向井君は他にも能力を隠し持ってるかもしれませんよ」
冥王が笑いながらお弁当を手に、
皆のいる場所へと移動した。
安達がキラキラした目で見上げているので、
「何もないですよ」
と笑った。
「新田よりは強いからいいんだよ」
「容姿でも負けて、ゲームでも勝てないんじゃ、
牧野が哀れすぎるもんね」
早紀はお弁当箱を開けながら、
驚いたように中身を見た。
「綺麗~竜宮城みたい」
「うわ~物語のワンシーンみたいな感じに、
詰まってるね」
アートンも中身を見て笑顔になった。
「このお弁当箱は、再利用も可能なんですね」
冥王の言葉に、
「少しお値段は高いんですけど、
そこが人気の秘訣みたいですよ。
持ち帰らない人は、
赤姫や閻魔を購入されるそうですけど、
お弁当箱が欲しい方は水神を注文されるみたいです」
向井が説明した。
「お弁当の入れ物にも力を入れた特注なので、
売れてくれないとと悩んでいましたけど、
儲かっているみたいでよかったです」
向井と新田がお茶を淹れて運んでくると、
テーブルに置いた。
向井が座るのを見て、
安達は近くに移動した。
「安達君はそっちに座るんですか? 」
「冥王は振られたね」
あとから入ってきたディッセは笑いながら言うと、
「俺が横に座ってあげよう」
と隣に腰を下ろした。
面白くなさそうな冥王の顔に、
その場にいたものが笑った。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる