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第四部
冥界もリノベ?
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問題が一つ解決すれば、
それに伴う問題も出てくる。
暮らしやすくはなるが、
その間は少し不便を強いられ、
霊電が増えることでも、
牧野は不機嫌マックスで、
悪霊退治に怒りをぶつけていた。
仕方がないので、
向井達も霊電集めのヘルプに入っていた。
悪霊が集中している場所は、
祠が壊され、地域神が去った場所。
除去のおかげで、
今のところ落ち着きを取り戻していた。
「最近は健次郎達も鳴りを潜めているから、
何か動きがあるとしても………もうしばらく後だな」
アートンはそういうと、
フルーツサンドを頬張った。
向井達は食堂でお茶をしながら、
話し合っていた。
「リノベも終了したし、
綺麗になってよかった。
もう、百年以上リフォームしながらだったから、
いい加減このボロ冥界を、
新冥界にしたかったんだよね」
トリアが笑った。
「安達君が倒れた時はどうなるか、
少し心配だったんだけど、
大分落ち着いているし、
今のところ安心だね。
ただ、
健次郎達と特別室が連動して動きだしたら、
要注意だけど」
トリアはミルクティーを飲みながら、
フロランタンをつまんだ。
「これ、安達君が初めて一人で作ったんですよ」
向井が小さくカットされたお菓子を手にしていった。
「試食してくれって、
嬉しそうに持ってきたので頂いたら、
美味しかったんで、
皆さんにもおすそ分けです」
「うん、美味しいよ」
ディッセも口に入れて頷く。
「復帰後は通常業務に戻ってるんですけど、
やはり下界の動きが不穏なので、
今までみたいな仕事の仕方は危険ですからね」
「あぁ、それでケーキ作りが多くなってるのか。
今のところ下界も問題ないし、
のんびり過ごせるっていいよね。
そういえば、今日は見かけないけど? 」
アートンが食堂を見回す。
「みんなでゾンビ少年のイベントに行ってます。
映画化が決まって、
原画展とか短編アニメも見られるとかで、
楽しそうに出掛けていきましたよ」
「あたしも昨日まで、
アシスタントで先生の家にいたから、
アニメ化の話で持ち切りよ~」
トリアが笑いながらいう。
「で、みんなって? 」
「牧野君、新田君、弥生ちゃん、
あとティン君とセイ君かな」
「朝から楽しそうだった安達君とは反対に、
冥王は不貞腐れてたからね~」
トリアが声を上げて笑う。
「お土産を頼んでおいたので、
機嫌の方は直ると思いますよ」
向井もフロランタンを口に運んだ。
「牧野君がいないとここも静かだよね」
アートンの言葉に、
「確かに」
四人は顔を見合わせると笑った。
それに伴う問題も出てくる。
暮らしやすくはなるが、
その間は少し不便を強いられ、
霊電が増えることでも、
牧野は不機嫌マックスで、
悪霊退治に怒りをぶつけていた。
仕方がないので、
向井達も霊電集めのヘルプに入っていた。
悪霊が集中している場所は、
祠が壊され、地域神が去った場所。
除去のおかげで、
今のところ落ち着きを取り戻していた。
「最近は健次郎達も鳴りを潜めているから、
何か動きがあるとしても………もうしばらく後だな」
アートンはそういうと、
フルーツサンドを頬張った。
向井達は食堂でお茶をしながら、
話し合っていた。
「リノベも終了したし、
綺麗になってよかった。
もう、百年以上リフォームしながらだったから、
いい加減このボロ冥界を、
新冥界にしたかったんだよね」
トリアが笑った。
「安達君が倒れた時はどうなるか、
少し心配だったんだけど、
大分落ち着いているし、
今のところ安心だね。
ただ、
健次郎達と特別室が連動して動きだしたら、
要注意だけど」
トリアはミルクティーを飲みながら、
フロランタンをつまんだ。
「これ、安達君が初めて一人で作ったんですよ」
向井が小さくカットされたお菓子を手にしていった。
「試食してくれって、
嬉しそうに持ってきたので頂いたら、
美味しかったんで、
皆さんにもおすそ分けです」
「うん、美味しいよ」
ディッセも口に入れて頷く。
「復帰後は通常業務に戻ってるんですけど、
やはり下界の動きが不穏なので、
今までみたいな仕事の仕方は危険ですからね」
「あぁ、それでケーキ作りが多くなってるのか。
今のところ下界も問題ないし、
のんびり過ごせるっていいよね。
そういえば、今日は見かけないけど? 」
アートンが食堂を見回す。
「みんなでゾンビ少年のイベントに行ってます。
映画化が決まって、
原画展とか短編アニメも見られるとかで、
楽しそうに出掛けていきましたよ」
「あたしも昨日まで、
アシスタントで先生の家にいたから、
アニメ化の話で持ち切りよ~」
トリアが笑いながらいう。
「で、みんなって? 」
「牧野君、新田君、弥生ちゃん、
あとティン君とセイ君かな」
「朝から楽しそうだった安達君とは反対に、
冥王は不貞腐れてたからね~」
トリアが声を上げて笑う。
「お土産を頼んでおいたので、
機嫌の方は直ると思いますよ」
向井もフロランタンを口に運んだ。
「牧野君がいないとここも静かだよね」
アートンの言葉に、
「確かに」
四人は顔を見合わせると笑った。
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