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社長は変態?!3
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社長はずんずんと中に入っていく。しかし、歩みは遅い。いつもなら小走りじゃないと付いていけないのに、今日は、ゆったりとしている。私はすぐに追いついて隣に並んで訊いた。
「買い物ですか?」
「ちょっと服をね」
「あ、そうなんですね! 私、お見立てしましょうか」
社長の私服、地味すぎよね。てゆか、社長、めちゃセンスないよね。ここは私の腕の見せどころかもしれないわ。
「私、これでもセンスに自信はあるんです!」
「へえ、そうなんだ」
「あっ、あそこの真っ赤な薔薇柄のシャツ、絶対、社長に似合いますよ。そんな辛気臭い黒のセーターより絶対お似合いです!」
「し、辛気臭い………?」
何故、驚く? 自分でイケてるとか思ってたの、社長?
私は、小走りにショップに向かう。そんな私の腕を、社長は引っ張って止めた。
「あれは要らない」
社長はぶんぶんと首を横に振っている。
まさかあのシャツが気に入らないとでも? 真っ赤な薔薇が華やかで格好いいのに? なら、仕方ないわね。私は別のショップのウィンドウを指した。
「あっ、あそこのラメ紫のパンツ、どうです? そんな根暗っぽいグレーのパンツより、絶対お似合いです。良かったらプレゼントします!」
「ね、根暗っぽい………?」
何故、驚く? ええ、全然根暗っぽいですよ、それ。陰険な根暗ですよ。
私は、ラメ紫パンツに向けて駆け出す。するとやはり私の腕を引っ張って止める社長。
社長はまた首をぶんぶんと横に振っている。
「あれは要らない」
そして、ビシッと私を指さしてきた。
「服は俺のじゃなくて、あなたの」
「えっ?」
「俺が私服なのにあなたがスーツじゃ落ち着かない」
「え、私はそんなことないですけど」
「俺がそうじゃないんだ」
なるほど。社長って意外なところを気にするんですね、その地味な服装を気にしたほうが良いとは思いますけど。しかし、それならば、私にはもっと気になるものがある。
「じゃあ、服よりも下着を……」
言いかけて口ごもった。それなら下着を替えたい。だって、昨日から同じのを履いてるんだもの。今回はコンビニに寄れなかったし。
さすがにはっきりとは言いづらい。しかし、社長はすぐに私の言いたいことに気づいた。
「ああ、下着が汚れてるよね。そっちを先に買おうか」
よ、汚れて?!
「しゃ、社長、ちょっと不潔そうな言い方やめてもらえません? 大体、誰のせいで汚れたと思ってるんです?」
そう言えば、私の顔を黙って見つめてくる社長。あっ、私のせいでしたね。昨日、私から社長に絡んだんでしたね。
私はそそくさと社長から離れた。
「じゃあ、買ってきます。そこらへんで時間潰しててください」
マップでショップの位置を確認すると、そちらへ向かう。何故か、社長が後ろからついてくる。腑に落ちないながらも放っておくと、ショップの中にまで入ってきた。少しも臆するところもなく、色とりどりの陳列物を手に取っている社長。
さすが色男だけあって、ランジェリーショップにも慣れているのね。
社長を放置して、私好みのブラとショーツの並んだ棚に向かった。無難な上下を手に取っていれば、社長がそばまでやって来た。そして、私の手にしているベージュの上下をじろじろと見てくる。何よ、その目。何か文句あるのかしら?
「山田さんこそ、地味だよね」
「私、下着はベージュと決めてるんです。おばあちゃんもそうでしたから」
そう言う私に社長は何やら手渡してくる。
「山田さん、これが良い」
それは、真っ赤な上下だった。
「買い物ですか?」
「ちょっと服をね」
「あ、そうなんですね! 私、お見立てしましょうか」
社長の私服、地味すぎよね。てゆか、社長、めちゃセンスないよね。ここは私の腕の見せどころかもしれないわ。
「私、これでもセンスに自信はあるんです!」
「へえ、そうなんだ」
「あっ、あそこの真っ赤な薔薇柄のシャツ、絶対、社長に似合いますよ。そんな辛気臭い黒のセーターより絶対お似合いです!」
「し、辛気臭い………?」
何故、驚く? 自分でイケてるとか思ってたの、社長?
私は、小走りにショップに向かう。そんな私の腕を、社長は引っ張って止めた。
「あれは要らない」
社長はぶんぶんと首を横に振っている。
まさかあのシャツが気に入らないとでも? 真っ赤な薔薇が華やかで格好いいのに? なら、仕方ないわね。私は別のショップのウィンドウを指した。
「あっ、あそこのラメ紫のパンツ、どうです? そんな根暗っぽいグレーのパンツより、絶対お似合いです。良かったらプレゼントします!」
「ね、根暗っぽい………?」
何故、驚く? ええ、全然根暗っぽいですよ、それ。陰険な根暗ですよ。
私は、ラメ紫パンツに向けて駆け出す。するとやはり私の腕を引っ張って止める社長。
社長はまた首をぶんぶんと横に振っている。
「あれは要らない」
そして、ビシッと私を指さしてきた。
「服は俺のじゃなくて、あなたの」
「えっ?」
「俺が私服なのにあなたがスーツじゃ落ち着かない」
「え、私はそんなことないですけど」
「俺がそうじゃないんだ」
なるほど。社長って意外なところを気にするんですね、その地味な服装を気にしたほうが良いとは思いますけど。しかし、それならば、私にはもっと気になるものがある。
「じゃあ、服よりも下着を……」
言いかけて口ごもった。それなら下着を替えたい。だって、昨日から同じのを履いてるんだもの。今回はコンビニに寄れなかったし。
さすがにはっきりとは言いづらい。しかし、社長はすぐに私の言いたいことに気づいた。
「ああ、下着が汚れてるよね。そっちを先に買おうか」
よ、汚れて?!
「しゃ、社長、ちょっと不潔そうな言い方やめてもらえません? 大体、誰のせいで汚れたと思ってるんです?」
そう言えば、私の顔を黙って見つめてくる社長。あっ、私のせいでしたね。昨日、私から社長に絡んだんでしたね。
私はそそくさと社長から離れた。
「じゃあ、買ってきます。そこらへんで時間潰しててください」
マップでショップの位置を確認すると、そちらへ向かう。何故か、社長が後ろからついてくる。腑に落ちないながらも放っておくと、ショップの中にまで入ってきた。少しも臆するところもなく、色とりどりの陳列物を手に取っている社長。
さすが色男だけあって、ランジェリーショップにも慣れているのね。
社長を放置して、私好みのブラとショーツの並んだ棚に向かった。無難な上下を手に取っていれば、社長がそばまでやって来た。そして、私の手にしているベージュの上下をじろじろと見てくる。何よ、その目。何か文句あるのかしら?
「山田さんこそ、地味だよね」
「私、下着はベージュと決めてるんです。おばあちゃんもそうでしたから」
そう言う私に社長は何やら手渡してくる。
「山田さん、これが良い」
それは、真っ赤な上下だった。
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