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王家打倒
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ダニエルはジュリエッタの気配に気が付くと、振り返った。目にはジュリエッタへの愛情を浮かべており、口元は穏やかに笑んでいる。
「ダニエルさま………」
「ジュリエッタ、迷っているんだね」
ダニエルに心情を言い当てられてジュリエッタはうなづいた。
確かにジュリエッタはもう何の屈託もなく商人の妻になれる気分ではなくなった。アドルフは止められないだろう。かといってそれに加勢できようか。
しかし、『国家転覆』すべきときは今なのではないか、と、どこかで冷静に考える自分がいる。確かに国王フィリップは『悪い王様』そのものだ。それに、このままエドウィンが継げば、ますます悪がはびこる。
アドルフの計画は、耳にしたときには驚きと呆れでいっぱいだったが、もしも、ダニエルが処刑されてしまっていれば、ジュリエッタもどうやって国王に復讐するか、そのことばかり考えるようになっていただろう。
そして、王都の人々のことを考えると正しく必然的なことのようにも思えてきた。
「ダニエルさまはどう思う? 叔父さまに怒りはない? ダニエルさまがノルラントと戦っていた間、裏でノルラントと手を組んでいたのよ」
「驚いたけど不思議と怒りはない。ノルラント兵士らも命令に従って戦っただけだろうし、それは俺も同じだ。それに大公閣下の王家や貴族への腹立ちは俺にもわかる。前線では兵士らが苦しみもだえて死んでいった。なのに、王都に戻れば戦争の影もなく華やかなパーティーをして過ごしている」
「私もパーティー三昧だったわ。あなたのことも考えたこともなかった。ひどい令嬢だった……、自分ながら悲しいほど自分勝手だった……」
「違う、あなたを責めているんじゃない。そういう環境にあったのだから仕方ないことだ」
「あなたはどうしたい?」
「俺はジュリエッタと、ジュリエッタの大事な人たちを守りたい。それだけだ。ジュリエッタに従う」
ダニエルはきっぱりと言い切った。思えばダニエルはずっとジュリエッタに従うだけだった。バルベリ行きも、領地巡りも、戦勝パーティーでも、ずっとジュリエッタに従い守り続けてきてくれた。
「ダニエルさま、私の騎士さま、ずっと私を守ってくれる強い騎士さま、では、これからも私の騎士さまでいてくれる?」
ジュリエッタは甘えるようにダニエルにもたれかかった。ダニエルはそれをしっかりと抱きとめた。
「ああ、もちろんだ」
「どんなことがあっても?」
「もちろん」
ジュリエッタは意を決した。
「では、ダニエルさま、大公軍に加勢してくださいませ。ダニエルさまが指揮官になるという条件で」
ダニエルは目を見張って、それからうなづいた。
「ジュリエッタが言うならそうしよう」
「私も往きますけどいいですわよね」
ダニエルはあんぐりを口を開いた。顎が落ちそうになっている。
「だ、駄目に決まってる!」
「往きますから!」
「駄目だ」
「往きますから。安全な場所にいますから」
「駄目だ」
「あなたとひとときでも離れたくないの。それに私に考えがあるの。お願い、聞いて。その計画には私がいないと駄目なの」
***
ノルラント軍の将軍はボナリーと言った。髭の主だった。
彼らは側近らを引き連れて、大公城の広間に一堂に会していた。
アドルフもボナリーもダニエルが指揮を執るという条件をすんなりと受け入れた。
ついこの間まで敵同士だったというのに、その場はとても和やかだった。
ボナリーは手を差し出して嬉しそうな顔をした。通訳を介して言葉を交わす。
「和平条約締結以来ですな。閣下が我々に加わってくれるのならば、これ以上に頼もしい味方はいない」
「ボナリー将軍、あなたも演技がお上手だ。まさか、裏で大公閣下と通じていることを隠していたとは」
ダニエルの痛烈な皮肉に、ボナリーは声を上げて笑った。
「はっはっ、あなたも戦場では私をだましてばかりだった。少ない兵士で煽ったかと思えば、先では大軍が待ち構えていたり、その逆もしかり。しかし、こうして腹を割ったからには、あなたにはもう小手先の嘘はつきますまい」
ボナリーはダニエルに手を差し出し、真剣な顔で言ってきた。ダニエルもその手を固く握った。
「ええ、剣を向け合ったもの同士だからこそ、信じられることもありましょう」
「で、閣下の計画はいかに」
「ノルラント軍には、予定通り海から王都を攻めてもらいます。大公軍とバルベリ軍は、それぞれ陸から王都の後背をつきます。王都を三方向から挟撃するのです。現在、王国軍は半数をバルベリに向けているため、王都の守りは弱い。王宮の奪取は簡単でしょう」
「では、我々は王都の貴族邸を攻め落とそう」
そこで声を上げたのは、その場にいたジュリエッタだった。
「いいえ、それはいけません。ノルラント軍は海からにらみを利かせているだけにしてくださいませ」
「この方は?」
ボナリーはジュリエッタを見た。
「ダニエル・シルベスの妻、ジュリエッタです」
「ほう、これは美しい。大輪の薔薇のようだ。しかし、薔薇は薔薇らしく、美しく咲いているだけでよいと思われるが」
ボナリーはそんな言い方をした。ジュリエッタが割って入ったのが気に食わないらしかった。
「ジュリエッタ、貴族は放免するつもりなのかい?」
アドルフが言ってきた。
「叔父さまがブルフェンを本当の意味で思うのならば、よくお考え下さい。貴族まで殺せば、この国は混乱に陥ります。ボナリーさま、ノルラントはどうでしたか? 王家を打倒したのち、すぐに人々は幸福になりましたか。それよりもひどい混乱が起きて苦しんだのではないでしょうか」
ボナリーは虚を突かれたような顔をしてきた。
「それはそうだが……、ひどい混乱に陥り、立て直すのに10年かかった。その間にバルベリをブルフェンに取られて、我々の間には禍根が残ったわけだが」
やはり、ノルラントはノルラントでバルベリの所有権を主張しているらしかった。しかし、そんなことは今となっては些末事だ。
「ノルラントはブルフェンを侵略したいのですか? 違うでしょう。ブルフェン王家の圧政から人々を救う、それを正義に掲げているのではないですか」
「しかし、王政のままでは、我々は黙っておれん。我々は自分の手で勝ち取った民主制を誇りに思っている。そして、それを広めるつもりでいる」
「ブルフェン王家を潰すは私の望み」
ジュリエッタはみなを見据えて言った。そう言い切るジュリエッタにはどこか威厳があった。大の男たちは黙り込んで、ジュリエッタを見つめていた。
「ダニエルさま………」
「ジュリエッタ、迷っているんだね」
ダニエルに心情を言い当てられてジュリエッタはうなづいた。
確かにジュリエッタはもう何の屈託もなく商人の妻になれる気分ではなくなった。アドルフは止められないだろう。かといってそれに加勢できようか。
しかし、『国家転覆』すべきときは今なのではないか、と、どこかで冷静に考える自分がいる。確かに国王フィリップは『悪い王様』そのものだ。それに、このままエドウィンが継げば、ますます悪がはびこる。
アドルフの計画は、耳にしたときには驚きと呆れでいっぱいだったが、もしも、ダニエルが処刑されてしまっていれば、ジュリエッタもどうやって国王に復讐するか、そのことばかり考えるようになっていただろう。
そして、王都の人々のことを考えると正しく必然的なことのようにも思えてきた。
「ダニエルさまはどう思う? 叔父さまに怒りはない? ダニエルさまがノルラントと戦っていた間、裏でノルラントと手を組んでいたのよ」
「驚いたけど不思議と怒りはない。ノルラント兵士らも命令に従って戦っただけだろうし、それは俺も同じだ。それに大公閣下の王家や貴族への腹立ちは俺にもわかる。前線では兵士らが苦しみもだえて死んでいった。なのに、王都に戻れば戦争の影もなく華やかなパーティーをして過ごしている」
「私もパーティー三昧だったわ。あなたのことも考えたこともなかった。ひどい令嬢だった……、自分ながら悲しいほど自分勝手だった……」
「違う、あなたを責めているんじゃない。そういう環境にあったのだから仕方ないことだ」
「あなたはどうしたい?」
「俺はジュリエッタと、ジュリエッタの大事な人たちを守りたい。それだけだ。ジュリエッタに従う」
ダニエルはきっぱりと言い切った。思えばダニエルはずっとジュリエッタに従うだけだった。バルベリ行きも、領地巡りも、戦勝パーティーでも、ずっとジュリエッタに従い守り続けてきてくれた。
「ダニエルさま、私の騎士さま、ずっと私を守ってくれる強い騎士さま、では、これからも私の騎士さまでいてくれる?」
ジュリエッタは甘えるようにダニエルにもたれかかった。ダニエルはそれをしっかりと抱きとめた。
「ああ、もちろんだ」
「どんなことがあっても?」
「もちろん」
ジュリエッタは意を決した。
「では、ダニエルさま、大公軍に加勢してくださいませ。ダニエルさまが指揮官になるという条件で」
ダニエルは目を見張って、それからうなづいた。
「ジュリエッタが言うならそうしよう」
「私も往きますけどいいですわよね」
ダニエルはあんぐりを口を開いた。顎が落ちそうになっている。
「だ、駄目に決まってる!」
「往きますから!」
「駄目だ」
「往きますから。安全な場所にいますから」
「駄目だ」
「あなたとひとときでも離れたくないの。それに私に考えがあるの。お願い、聞いて。その計画には私がいないと駄目なの」
***
ノルラント軍の将軍はボナリーと言った。髭の主だった。
彼らは側近らを引き連れて、大公城の広間に一堂に会していた。
アドルフもボナリーもダニエルが指揮を執るという条件をすんなりと受け入れた。
ついこの間まで敵同士だったというのに、その場はとても和やかだった。
ボナリーは手を差し出して嬉しそうな顔をした。通訳を介して言葉を交わす。
「和平条約締結以来ですな。閣下が我々に加わってくれるのならば、これ以上に頼もしい味方はいない」
「ボナリー将軍、あなたも演技がお上手だ。まさか、裏で大公閣下と通じていることを隠していたとは」
ダニエルの痛烈な皮肉に、ボナリーは声を上げて笑った。
「はっはっ、あなたも戦場では私をだましてばかりだった。少ない兵士で煽ったかと思えば、先では大軍が待ち構えていたり、その逆もしかり。しかし、こうして腹を割ったからには、あなたにはもう小手先の嘘はつきますまい」
ボナリーはダニエルに手を差し出し、真剣な顔で言ってきた。ダニエルもその手を固く握った。
「ええ、剣を向け合ったもの同士だからこそ、信じられることもありましょう」
「で、閣下の計画はいかに」
「ノルラント軍には、予定通り海から王都を攻めてもらいます。大公軍とバルベリ軍は、それぞれ陸から王都の後背をつきます。王都を三方向から挟撃するのです。現在、王国軍は半数をバルベリに向けているため、王都の守りは弱い。王宮の奪取は簡単でしょう」
「では、我々は王都の貴族邸を攻め落とそう」
そこで声を上げたのは、その場にいたジュリエッタだった。
「いいえ、それはいけません。ノルラント軍は海からにらみを利かせているだけにしてくださいませ」
「この方は?」
ボナリーはジュリエッタを見た。
「ダニエル・シルベスの妻、ジュリエッタです」
「ほう、これは美しい。大輪の薔薇のようだ。しかし、薔薇は薔薇らしく、美しく咲いているだけでよいと思われるが」
ボナリーはそんな言い方をした。ジュリエッタが割って入ったのが気に食わないらしかった。
「ジュリエッタ、貴族は放免するつもりなのかい?」
アドルフが言ってきた。
「叔父さまがブルフェンを本当の意味で思うのならば、よくお考え下さい。貴族まで殺せば、この国は混乱に陥ります。ボナリーさま、ノルラントはどうでしたか? 王家を打倒したのち、すぐに人々は幸福になりましたか。それよりもひどい混乱が起きて苦しんだのではないでしょうか」
ボナリーは虚を突かれたような顔をしてきた。
「それはそうだが……、ひどい混乱に陥り、立て直すのに10年かかった。その間にバルベリをブルフェンに取られて、我々の間には禍根が残ったわけだが」
やはり、ノルラントはノルラントでバルベリの所有権を主張しているらしかった。しかし、そんなことは今となっては些末事だ。
「ノルラントはブルフェンを侵略したいのですか? 違うでしょう。ブルフェン王家の圧政から人々を救う、それを正義に掲げているのではないですか」
「しかし、王政のままでは、我々は黙っておれん。我々は自分の手で勝ち取った民主制を誇りに思っている。そして、それを広めるつもりでいる」
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ジュリエッタはみなを見据えて言った。そう言い切るジュリエッタにはどこか威厳があった。大の男たちは黙り込んで、ジュリエッタを見つめていた。
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