永久レベル1の科学鍛冶師 〜最悪の運でも知識でゴミスキルを上手に使って無双します〜

old name

文字の大きさ
3 / 15
第一章

神様は俺にだけ厳しい。

しおりを挟む
 2日後、俺達は王様に呼ばれた。
 2日間の話し合いの答えは条件付きで了解。
 今はそれを説明しに王様へ伝えに行っている。

「さて、君達の返答はどうかな。」
「俺達はこの国を救うことに了解した。ただし、条件がある」

 いやぁ、やっぱ代表になってくれる人がいるっていいね。
 俺には緊張で出来たもんじゃない。
 あいつも緊張しているだろうが、そんな中でよく相模はやってのけるよ。
 ホント尊敬する。
「して、条件とは何かな。」
 王様はそう言う。
 本当にこの人は一言一言に威厳があり過ぎてお前が魔王なんじゃないかって思うほどだ。
「俺達が出す条件は俺達の安全の確保と、生活の保証だ」
 相模がそう言うが、王様は少し困った顔を見せる。
「安全の保証か…普段の生活の中では勿論だが、魔物の討伐や、魔王との戦闘の中での保証はできないな。」
 まあ、これも元から予想してた答えだ。
「じゃあ、それでいいです」
「本当か?本当なんじゃな?」
「はい。ここに居る40名の意見がそれで有る事を私、相模勇太が此処に示します。」
 相模がそう言い終わると同時に部屋中から歓声が湧き上がる。
 王様まで涙を流して喜んでいる。
 改めて、俺は自分達が背負った責任の重さをを感じたのだった。

    ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

その後は着々と契約等が進み、次の日になり、陽和達は何やら重大な発表があると城の一室に呼び出されたのだった。

 「私が勇者御一行を守る第一騎士団騎士団長のアーヴシュバルツである!」
 そう言ったはかなり筋肉質だが、ボディビルダーというほどでもない、ガタイのいいイケメンのオッサンだった。
 この人、強そうだけどめちゃくちゃノリ良さそうだな。恐らく、陽和達の内7割は感じたであろう感想だった。

「よし、今からすることを説明する!今からするのは皆のステータス調査だ!ステータスはHP、MP、筋力、防御、魔防の5つだ。Lv1の平均は大体10だ!最初に知りたい奴はいるか!!」 
    そう言って、騎士団長は持っていた数十キロはあるであろう石版を地面にどすり、と置いた。
 これだこれ。俺が楽しみにしていた物だよ。
 だってスキルが弱くてもステータスが高いかもしれないだろ?
 ステータスは正に俺の希望だ。
 おっ、相模が調べた。
 俺もそれを覗く。

 
 相模 勇太 Lv1/∞(限界突破の効果)

    基礎ステータス

 HP  20/20   MP  7/7

    筋力35     防御 13
 
 魔防   7

  (ステータス補正 筋力2500%)


「「「うぉおおおお!!」」」
 周りで見ていた人達から大きな歓声が上がる。
 そりゃそうだ。平均が10なのにその三倍以上ある筋力と、それに25倍の補正がかかっているんだから。
 

 そして、俺の番が来る。
 鑑定があるって? そう。実はみんなと一緒に知りたくて鑑定は今まで一度もしてない。
 だから、俺はこれで初めてステータスを知ることになる。
 来いっ!
 スキルみたいにならずに高いステータスになってくれ!
 しかし、2度も俺の希望は打ち砕かれる事になる。

 祈里 陽和 Lv1/1

 基礎ステータス

 HP 25/25  MP   8/8

    筋力  17    防御  11

 魔防  12

 (ステータス補正無し)


……うん。なんだこれ。そりゃーこの基礎ステータスは嬉しいよ。
かなり高いしね。

…………でもさ。何これ?最大Lvが1って。
 たしかにさ。ステータスはLv3位分あるけど…
 それでも、これ、どういう……

 俺は何が起こったのか分からず、俺に出来ることはただバグや、間違いであることを祈るだけだった。

  ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 後日、俺は騎士団長のアーブさんに呼び出された。
「なんで自分が呼び出されたか分かっているな?」
「俺の…最大レベルのことでしょうか…」
「そうだ。あれは、本当にごく稀に起こる現象だが、異世界からの召喚者に起きる事だ。前回この現象が起きたのは1200年前のヤルゥァ人類滅亡戦争…まあ1200年前に起きた現象だと言われてる。ただ、原因はこの世界に体が適応できなかった結果、起きてしまう事だと最近の研究で分かった。しかし、これは言いにくいんだが…その症例が少なすぎるが故に対処方法は見つけられておらんのだ…すまんが、自分には何もできない…」

 騎士団長のその話を俺は聞き流すことしか出来なかった。
 俺は不適合者ってことか?
 俺はせっかく異世界に行ったのにレベルが上がらないのか?
 なんで俺だけ?
 ただでさえ、スキルで周りと格差をつけられていた上にこの仕打ちだ。
     何かあれば泣き出してしまいそうなほどに、俺の精神は壊れかけていた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました

雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。 気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。 剣も魔法も使えないユウにできるのは、 子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。 ……のはずが、なぜか料理や家事といった 日常のことだけが、やたらとうまくいく。 無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。 個性豊かな子供たちに囲まれて、 ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。 やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、 孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。 戦わない、争わない。 ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。 ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、 やさしい異世界孤児院ファンタジー。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! 仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。 カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。

神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。 アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。 いわゆる"神々の愛し子"というもの。 神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。 そういうことだ。 そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。 簡単でしょう? えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか?? −−−−−− 新連載始まりました。 私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。 会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。 余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。 会話がわからない!となるよりは・・ 試みですね。 誤字・脱字・文章修正 随時行います。 短編タグが長編に変更になることがございます。 *タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。

魔力ゼロの俺だけが、呪いの装備を『代償なし』で使い放題 ~命を削る魔剣も、俺が持てば『ただのよく切れる剣』~

仙道
ファンタジー
現代日本で天才研究者だった相模登(さがみ のぼる)は、ある日突然、異世界へ転移した。  そこは『スキル』と『魔力』が全てを決める世界。   しかし登には、ステータス画面もなければ、魔力も、スキルも一切存在しなかった。   ただの一般人として迷宮に放り出された彼は、瀕死の女騎士と出会う。彼女の前には、使う者の命を瞬時に吸い尽くす『呪いの魔剣』が落ちていた。   武器はそれしかない。女騎士は絶望していたが、登は平然と魔剣を握りしめる。 「なぜ……生きていられるの?」  登には、剣が対価として要求する魔力は存在しない。故に、魔剣はデメリットなしの『ただのよく切れる剣』として機能した。   これは、世界で唯一「対価」を支払う必要がない登が、呪われた武具を次々と使いこなし、その副作用に苦しむ女騎士やエルフ、聖女を救い出し、無自覚に溺愛されていく物語。

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

処理中です...