永久レベル1の科学鍛冶師 〜最悪の運でも知識でゴミスキルを上手に使って無双します〜

old name

文字の大きさ
6 / 15
第二章

はじめてのギルドクエストⅡ

しおりを挟む
 昨日は大変だった。
 なにせ、地球の科学知識がどこまで通じるか分からないのだからもう大変だ。
 丸々一晩徹夜する羽目になった。
 そうした実験の結果、俺は地球と科学法則はだいたい一緒だと考えた。
 なので俺のファルンから貰ったギルド公式の支給ポーチの中身は今劇薬で溢れている。
 勿論流出事故対策はしてある。
 ただ、本題はモンスターにも効くかだが…

   ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 コンコン、とドアのノックオンが響く。
 誰かな、とドアを開けようとするとドアが勝手に開いた。
 ファルンだ。
「準備はできてるかしら?」

「ああ、大丈夫だよ」

「じゃ、今から行くわよ」

 そう言って呪文を唱え始め…
 何やってるんだ?
 そうしたら一瞬ファルンの下に青い魔法陣みたいなものが出てきたかと思うと、
 この世界に来た時と同じ様に白い光に包まれて…それが徐々に消えたかと思うとなんの変哲も無い山の中だった。
 そして、周りを見ると昨日いた2人も揃っている。

「何処なんだ、ここ」

「あ、ごめん。話して無かったね。これは私がLv50になった時に手に入れたスキルなんだけど、テレポートって言って何処にでも移動できるの。ただし、魔法のテレポートとは違って決めた場所に好きなメンバーを好きなだけ集める事もできるのよ」

 そう、少しだけ自慢気に言う。
 なるほど。レベルが上がるとスキルが手に入ることもあるのか。
 しかし、便利だな。

「じゃ、早速クエスト始めるよ!」
「「「了解!」」」

 そうして自分達はこれから始まる悪夢も知らず、ゴブリンの巣窟に出掛けるのだった。

 探索開始から二時間が経った。
 未だにゴブリンは居ない。
 しかし、ファルンが教えてくれたゴブリンの足跡はしっかりと有るからこの近くに要るのは間違いないのだろう。

 …おかしい。何かがおかしい。

「なんかさー変だねー。前にー来た時はこんな感じじゃ無かったのにねー」

 ベルがそう言った。
 やはり、これはおかしい事らしい。

 …ん?…何か聞こえたな。
 精神が張り詰め過ぎてるだけかもしれないけど、こういう事もちゃんと調べて置かないと。

「ちょっとあっちから変な音がしたから行って来るよ」

「分かったわ。…それ、調べ終わったらちょっと休まない?」
 
俺は以外と平気だったけど、さすがにファルンにはキツかったようだ。

「了解」

 俺は音がした方向に行く。
 すると、10メートル位の谷があるのが確認できた。
 そして、その谷の下の方を覗くと…


大量の人型、緑色の生物が行進していた。


 俺は、危険を感じ、咄嗟にみんなの元に駆け戻る。
 息を切らして戻ってきた俺に、呑気に魔法瓶の中身のお茶を飲んでいる皆が驚く。
 …魔法瓶は本当に魔法が使われているが…

「大変だ。何か人型で、緑色の生物が大量に蠢いている。」

「それってこんなのか?」

 そう言って、これまでほぼ無口だったバルがバックに入れていた本を俺に見せる。
 そこには俺が見たものと全く同じ風景が写っていた。

「それだよ。だけどどうし…」

「ゴブリン大侵略です」

…いかにもヤバそうな名前なんだけど?

「ゴブリンのリーダー、ゴブリンマスター以上のランクのゴブリンが生まれると、周囲のゴブリンを集め都市への侵攻を始めます。普通はありえない、都市の存亡に関わる大問題です」

 ヤバかったよ。

 二度あることは三度あるって言うけどそういう感じ?
 え、もしそうならコレって俺のせい?

「まあ良いです。ギルドへ連絡はしましたから、街への進行は最小限にしてくれるはずです。」

「なら問題な…」

「いえ、ゴブリンマスターがいる限りゴブリンの数が増え続けるので、ゴブリンマスターを私達で叩きに行きます」

 ですよねー。
 しかし、いつもは無口なバルがここまで饒舌だったとは。

 話さなければいけない時以外話さないって感じの人かな?
  いけない。そんなこと考えてる場合じゃない。
 ゴブリンの所へ行くぞ。

《クエスト変更》

 ゴブリンの巣の討伐
     ↓
 ゴブリン大侵略の停止
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました

雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。 気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。 剣も魔法も使えないユウにできるのは、 子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。 ……のはずが、なぜか料理や家事といった 日常のことだけが、やたらとうまくいく。 無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。 個性豊かな子供たちに囲まれて、 ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。 やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、 孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。 戦わない、争わない。 ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。 ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、 やさしい異世界孤児院ファンタジー。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! 仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。 カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。

神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。 アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。 いわゆる"神々の愛し子"というもの。 神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。 そういうことだ。 そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。 簡単でしょう? えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか?? −−−−−− 新連載始まりました。 私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。 会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。 余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。 会話がわからない!となるよりは・・ 試みですね。 誤字・脱字・文章修正 随時行います。 短編タグが長編に変更になることがございます。 *タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。

魔力ゼロの俺だけが、呪いの装備を『代償なし』で使い放題 ~命を削る魔剣も、俺が持てば『ただのよく切れる剣』~

仙道
ファンタジー
現代日本で天才研究者だった相模登(さがみ のぼる)は、ある日突然、異世界へ転移した。  そこは『スキル』と『魔力』が全てを決める世界。   しかし登には、ステータス画面もなければ、魔力も、スキルも一切存在しなかった。   ただの一般人として迷宮に放り出された彼は、瀕死の女騎士と出会う。彼女の前には、使う者の命を瞬時に吸い尽くす『呪いの魔剣』が落ちていた。   武器はそれしかない。女騎士は絶望していたが、登は平然と魔剣を握りしめる。 「なぜ……生きていられるの?」  登には、剣が対価として要求する魔力は存在しない。故に、魔剣はデメリットなしの『ただのよく切れる剣』として機能した。   これは、世界で唯一「対価」を支払う必要がない登が、呪われた武具を次々と使いこなし、その副作用に苦しむ女騎士やエルフ、聖女を救い出し、無自覚に溺愛されていく物語。

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

処理中です...