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信じていた人の裏切り②
昼でも夜の夕食でもセリーヌは食事を取る事はなかった。
外出していたアルベリックが階段から上がり廊下を歩いているとセリーヌの部屋からメイドが食器を持って部屋を出る姿を見た。
「…セリーヌは、食事をしたのか?」
「旦那様…いえ…食事には手をつけていません…」
「……」
「旦那様…」
心配するメイドにアルベリックは食事を下げる指示を出しメイドはセリーヌの部屋から離れた。
コンコン
「……セリーヌ…僕だけど…」
返事をしない部屋の中にアルベリックは入った。
「……」
ベッドの上に丸くなって横になっているセリーヌをアルベリックはベッドの側に立っていた。
「セリーヌ…少しは食べて欲しい…君の体が心配なんだ…」
「は…ははは…ふふふ…」
「…セリーヌ?」
ベッドの上で毛布を頭から被り笑うセリーヌにアルベリックは戸惑った。
「心配?嘘は言わないでよ!私の事はほっといて」
「セリーヌ…」
「部屋から出てって!」
「…っ」
アルベリックはセリーヌがこんなに鬱ぎ込むとは思わなかった…セリーヌと出会って一、二ヵ月…自分に恋する様に向けたのが思惑通りだったが、セリーヌが自分を好きになるのが分かると嬉しく思う事もあった…
今のセリーヌを見ると心が苦しくなりどうすればいいのか分からなくなった。
アルベリックが部屋を出るのがわかった。
「……お腹空いた…意地はらずにご飯を食べれば良かった…」
セリーヌは、ベッドから起き上がり側に置いていた水をごくごく飲んだ。
「はあ~っ…朝まで持つかな……」
濡れたタオルで顔を拭きいろいろ考えても自分は離縁が決まっている…セリーヌはぼんやりとベッドの上に座り沢山泣いてもお腹が空くんだと思った。失恋して食べ物を沢山食べる人の気持ちが分かった気がした。
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