旦那様から彼女が身籠る間の妻でいて欲しいと言われたのでそうします。

クロユキ

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侯爵家の孫③

「え!?お母さんが貴族で半分私が貴族の血を受け継いでいるの?」
「ええ、そうよ」
「で、でも…お母さん、私にはそんな話しはしなかったのに…」
「私はあなたのお父さんと駆け落ちをして屋敷を出たの…私はこれから先も平民としてあなたと生きて行くつもりだったの…でもあなたの結婚で悩んだわ」
「……私の…」
セリーヌは、アルベリックと結婚しても夫婦として過ごす事がなかったのを母に話しをすればいいのか迷っていた。
「アルベリック男爵」
「あ…は、はい…」
「男爵は、セリーヌと結婚したのではないのか?」
「あ……」
「どうなんだ?」
侯爵のさっきまでセリーヌに向けていた笑顔がアルベリックの話しで笑顔が消え本題へと入った。
「…はい…結婚しました…」
「では何故君の隣にいるロペス家の令嬢が妻だと言うのはどういう事なんだ?セリーヌは君の妻ではないのか?」
「……」
「……私は、エリザ様が妊娠するまでアルベリック様の妻でいなくてはならないの…」
「セリーヌ!?」
「何?」
「……っ」
「……はぁ…」
セリーヌの母親、そして侯爵はセリーヌの話しを聞いて驚いていた。
「それはどういう事なの?セリーヌ…あなた初夜で…」
「ううん、アルベリック様とは何もないの…初夜の日はアルベリック様は、私の所へは来なかったの…エリザ様と一緒だったから…この数日ずっと私は一人だったの…」
「つ!セリーヌ…」
アルベリックは動揺した顔をセリーヌに向けた。
「そう…それを聞いて安心したわ」
「え?でも私…結婚して何も……」
「私も安堵したよ…もし、孫に手を出していればただでは済まないと思っていた所だった男爵」
「……」
「男爵、君はそのロペスの娘が妊娠するまでセリーヌを屋敷に閉じ込めその後離縁する予定だったのか?」
「……」
「どうなんだ?」
「も…申し訳御座いません…彼女を利用して…いました…でも、彼女に何もしていないのは本当です…僕と離婚後は他にいい人と結婚して欲しいと……」
「貴方、セリーヌに傷を負わせたのを知らないの?」
「えっ…」
「貴方の事をセリーヌは好きだったのよ、貴方からの贈り物も大事にして…貴族の貴方に迷惑をかけないようにと勉強をした事もあったわ…それなのに貴方は、平民だからとセリーヌに傷を負わせたのよ」
セリーヌは、母親の話しを聞きポロポロと涙を流した。







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