《完結》私が知らないと思ったの?

クロユキ

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私が知らないと思ったの?③

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「な……ブラッド?……ブラッドってあの店で……」
「ええ、その彼と私付き合いをしているの」
ルークは目を見開いて私を見ていた。
「な……い、いつ……」
「貴方と離婚をしてからよ…彼が学園の後輩だった事を知っているでしょう?学園の頃から私を慕ってくれていたの」
「な!?クラリスがいたから店へ店員として入ったのか?俺達を監視していたのか!?」
ルークは険しい顔で声を上げていた。
「監視…そうね別の意味で彼は私に協力をしてくれていたの、彼がいなかったら私、貴方と離婚をするのが遅くなっていたかもしれないわ…色々必要な書類もあったから…」
「書類?」
「最初に貴方を疑っていたのは彼なの」
「は?な、何故…アイツが……」
ルークは、ブラッド君にアイツと言うようになって戸惑いと動揺しているのだと分かった。
「彼女がお店へ何回も一人で来ていたのよ、貴方は二人になって奥の部屋から何時間も出て来なかったと聞いたわ…仕入れ先で知り合った彼女と二人で…それも一度ではなく彼女が店へ来ると貴方達は奥の部屋へ行っていた…おかしいと思ったのは彼だけではないの店員のマギーさんも貴方達を疑っていたわ」
「な……」
「二人でお店を出て貴方が戻って来た時は店を閉める時だった…あなた達の行動がおかしいと思うでしょう?」
ルークが膝の上に置いた手を握り締めそれを私は見ていた。
「…私の事を想っていても彼は私には手を出さなかったわ…二人でいる時間は幾らでもあったわ。でも彼は私には手を出さなかった…同じ男性でも違うのだと思ったわ」
「……そ、それは…俺の事を言っているのか…?」
私はクスッと笑ってしまった。
「貴方しかいないじゃない、妻が居るのに他の女の所へ行き生活までしていたなんて、そんな貴方と私がまた一緒になる訳ないじゃない」
「っ……」
「私、近い内に彼と婚約するのその事を貴方に知らせておくわ」
「……」
私は座っていたソファーから立ち部屋の扉を開けた。
「宝石代は執事のマッシュさんに話しておくわ。貴方にも縁談の話しがあるでしょう?彼女と私を忘れて第二の人生が幸せかもしれないわよ」
「……」
「お帰りだから見送って」
私は、扉の側に立っていた執事のマッシュにルークを頼んだ。
「ルーク様…」
「…触るな…一人で行ける……」
ルークは、執事の手を離し扉の側に立っ私の側に来た時私は彼に声を掛けた。
「…さようなら…ルーク」
「……」
私の顔を見ないで彼は屋敷を出て行った。
私が知らないと思って嘘を言い続けたあの人をそんな風にしたのはペネロープなんだと…思った。








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