7 / 7
貴族からの縁談⑦
しおりを挟む
落ち込む娘を見て母親は椅子に座った。
「何があったの?手紙は返したでしょう?」
「…村長さん…手紙を返すのを忘れていたみたい…返したくても何処へ送り返したらいいのか村長さんも知らなかったと思う…村長さんが悪い訳でもないのに…はぁ…さっきまで村長さんの家に
いたの…」
「村長さん?フローラ、木苺を取りに森に行かなかったの?」
「木苺…村長さんの家に置いて忘れてきた…」
動揺と戸惑いで何も持たずに村長の家から出ていた。
「……村長さんの家に…縁談の話しを持ち掛けた手紙の人の使いで来たと言っていた人がいたの…縁談の相手は私だと言ってそのまま嫁ぐ話しになってしまったの…断ろうと思ったけれど、私が覚えていなくて、何処かでその騎士の人と会っていたかも知れないと考えたりしていると縁談の相手は私かもと思ったり…もう頭の中がごちゃごちゃだよ~っ…」
母親は、混乱する娘のフローラを見て俯く娘の頭を撫でていた。
「貴女が納得する方を選びなさい…お父さんとお母さんは貴女が選んだ道に反対しないから、自分の目で見て確かめて夫になる人の気持ちを知る機会かもしれないわ…土いじりもいいけど花を植えて贈るのも良いわね」
母親は、笑顔でフローラに話しをした。
「母さん…」
バン!
「母さん、母さん、大変だフローラが村長から花束を貰ったぞ!俺は、村長との縁談は認めないからな!妻がいて五人も子がいる所へ誰が可愛い娘をやるかーっ!」
「いきなり戸を乱暴に開けないでください」
「し、しかし、さっき村長がフローラにとこの花束を渡したんだぞ」
「…父さん、その花束騎士様から貰ったの」
「は?騎士…じゃあ、村長の所へは嫁がないんだな」
「お父さんったら…まぁ…凄く高そうな綺麗な花が沢山…私もお父さんから貰いたいわ」
「!…フローラから貰ったらどうだ?」
フローラは、座っていた椅子から離れると父親の前に立ち花束を父親から取り手に持った。
「私、アルベリック様の所へ嫁ぐから」
「は?ア…アル?」
「もしかしたら…何処かで彼と会っているかもしれないの…結婚をしたら顔もわかるから…」
フローラが貴族の縁談を受けると聞き父親は動揺していた…手紙を受け取った日、貴族の元へ嫁がないと聞いた父親は安堵していた。
「し…しかし、貴族だぞ…何かあったらどうする?それに誰かもわからない所へ嫁ぐのは…」
「母さんは、賛成してくれた」
「な!?」
父親は、母親の顔を見て言葉につまった。
「フローラの好きにしなさいと言ったのよ」
「母さん」
「貴族の元へ嫁いで…お父さんとお母さんを思い出したら帰って来たら良いのよ」
母親は笑みを見せ騎士のアルベリックの元へ嫁ぐ事を許し、父親も観念したようにフローラの縁談を許してあげた。
「ありがとう、父さん、母さん」
「はあ…貴族と結婚するとは思わなかった…」
「結婚式には呼ばれるかしら?」
「な!?俺と母さんも行くのか?」
「花嫁衣装を見たいでしょう?」
「う…」
フローラは両親のいつもと変わらない会話をじっと見ていた。
『私、アルベリック様の所へ嫁ぐ』自然と声に出した言葉…アルベリックの手紙を読んで自分ではないと思っているのにジャックの言葉を信じた。
「何があったの?手紙は返したでしょう?」
「…村長さん…手紙を返すのを忘れていたみたい…返したくても何処へ送り返したらいいのか村長さんも知らなかったと思う…村長さんが悪い訳でもないのに…はぁ…さっきまで村長さんの家に
いたの…」
「村長さん?フローラ、木苺を取りに森に行かなかったの?」
「木苺…村長さんの家に置いて忘れてきた…」
動揺と戸惑いで何も持たずに村長の家から出ていた。
「……村長さんの家に…縁談の話しを持ち掛けた手紙の人の使いで来たと言っていた人がいたの…縁談の相手は私だと言ってそのまま嫁ぐ話しになってしまったの…断ろうと思ったけれど、私が覚えていなくて、何処かでその騎士の人と会っていたかも知れないと考えたりしていると縁談の相手は私かもと思ったり…もう頭の中がごちゃごちゃだよ~っ…」
母親は、混乱する娘のフローラを見て俯く娘の頭を撫でていた。
「貴女が納得する方を選びなさい…お父さんとお母さんは貴女が選んだ道に反対しないから、自分の目で見て確かめて夫になる人の気持ちを知る機会かもしれないわ…土いじりもいいけど花を植えて贈るのも良いわね」
母親は、笑顔でフローラに話しをした。
「母さん…」
バン!
「母さん、母さん、大変だフローラが村長から花束を貰ったぞ!俺は、村長との縁談は認めないからな!妻がいて五人も子がいる所へ誰が可愛い娘をやるかーっ!」
「いきなり戸を乱暴に開けないでください」
「し、しかし、さっき村長がフローラにとこの花束を渡したんだぞ」
「…父さん、その花束騎士様から貰ったの」
「は?騎士…じゃあ、村長の所へは嫁がないんだな」
「お父さんったら…まぁ…凄く高そうな綺麗な花が沢山…私もお父さんから貰いたいわ」
「!…フローラから貰ったらどうだ?」
フローラは、座っていた椅子から離れると父親の前に立ち花束を父親から取り手に持った。
「私、アルベリック様の所へ嫁ぐから」
「は?ア…アル?」
「もしかしたら…何処かで彼と会っているかもしれないの…結婚をしたら顔もわかるから…」
フローラが貴族の縁談を受けると聞き父親は動揺していた…手紙を受け取った日、貴族の元へ嫁がないと聞いた父親は安堵していた。
「し…しかし、貴族だぞ…何かあったらどうする?それに誰かもわからない所へ嫁ぐのは…」
「母さんは、賛成してくれた」
「な!?」
父親は、母親の顔を見て言葉につまった。
「フローラの好きにしなさいと言ったのよ」
「母さん」
「貴族の元へ嫁いで…お父さんとお母さんを思い出したら帰って来たら良いのよ」
母親は笑みを見せ騎士のアルベリックの元へ嫁ぐ事を許し、父親も観念したようにフローラの縁談を許してあげた。
「ありがとう、父さん、母さん」
「はあ…貴族と結婚するとは思わなかった…」
「結婚式には呼ばれるかしら?」
「な!?俺と母さんも行くのか?」
「花嫁衣装を見たいでしょう?」
「う…」
フローラは両親のいつもと変わらない会話をじっと見ていた。
『私、アルベリック様の所へ嫁ぐ』自然と声に出した言葉…アルベリックの手紙を読んで自分ではないと思っているのにジャックの言葉を信じた。
91
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
あの約束を覚えていますか
キムラましゅろう
恋愛
少女時代に口約束で交わした結婚の約束。
本気で叶うなんて、もちろん思ってなんかいなかった。
ただ、あなたより心を揺さぶられる人が現れなかっただけ。
そしてあなたは約束通り戻ってきた。
ただ隣には、わたしでない他の女性を伴って。
作者はモトサヤハピエン至上主義者でございます。
あ、合わないな、と思われた方は回れ右をお願い申し上げます。
いつもながらの完全ご都合主義、ノーリアリティ、ノークオリティなお話です。
当作品は作者の慢性的な悪癖により大変誤字脱字の多いお話になると予想されます。
「こうかな?」とご自身で脳内変換しながらお読み頂く危険性があります。ご了承くださいませ。
小説家になろうさんでも投稿します。
【完結】新婚生活初日から、旦那の幼馴染も同居するってどういうことですか?
よどら文鳥
恋愛
デザイナーのシェリル=アルブライデと、婚約相手のガルカ=デーギスの結婚式が無事に終わった。
予め購入していた新居に向かうと、そこにはガルカの幼馴染レムが待っていた。
「シェリル、レムと仲良くしてやってくれ。今日からこの家に一緒に住むんだから」
「え!? どういうことです!? 使用人としてレムさんを雇うということですか?」
シェリルは何も事情を聞かされていなかった。
「いや、特にそう堅苦しく縛らなくても良いだろう。自主的な行動ができるし俺の幼馴染だし」
どちらにしても、新居に使用人を雇う予定でいた。シェリルは旦那の知り合いなら仕方ないかと諦めるしかなかった。
「……わかりました。よろしくお願いしますね、レムさん」
「はーい」
同居生活が始まって割とすぐに、ガルカとレムの関係はただの幼馴染というわけではないことに気がつく。
シェリルは離婚も視野に入れたいが、できない理由があった。
だが、周りの協力があって状況が大きく変わっていくのだった。
結婚後、訳もわからないまま閉じ込められていました。
しゃーりん
恋愛
結婚して二年、別邸に閉じ込められていたハリエット。
友人の助けにより外に出ることができ、久しぶりに見た夫アルバートは騎士に連行されるところだった。
『お前のせいだ!』と言われても訳がわからなかった。
取り調べにより判明したのは、ハリエットには恋人がいるのだとアルバートが信じていたこと。
彼にその嘘を吹き込んだのは、二人いたというお話です。
【完結】旦那様は、妻の私よりも平民の愛人を大事にしたいようです
よどら文鳥
恋愛
貴族のことを全く理解していない旦那様は、愛人を紹介してきました。
どうやら愛人を第二夫人に招き入れたいそうです。
ですが、この国では一夫多妻制があるとはいえ、それは十分に養っていける環境下にある上、貴族同士でしか認められません。
旦那様は貴族とはいえ現状無職ですし、愛人は平民のようです。
現状を整理すると、旦那様と愛人は不倫行為をしているというわけです。
貴族の人間が不倫行為などすれば、この国での処罰は極刑の可能性もあります。
それすら理解せずに堂々と……。
仕方がありません。
旦那様の気持ちはすでに愛人の方に夢中ですし、その願い叶えられるように私も協力致しましょう。
ただし、平和的に叶えられるかは別です。
政略結婚なので、周りのことも考えると離婚は簡単にできません。ならばこれくらいの抵抗は……させていただきますよ?
ですが、周囲からの協力がありまして、離婚に持っていくこともできそうですね。
折角ですので離婚する前に、愛人と旦那様が私たちの作戦に追い詰められているところもじっくりとこの目で見ておこうかと思います。
愛してしまって、ごめんなさい
oro
恋愛
「貴様とは白い結婚を貫く。必要が無い限り、私の前に姿を現すな。」
初夜に言われたその言葉を、私は忠実に守っていました。
けれど私は赦されない人間です。
最期に貴方の視界に写ってしまうなんて。
※全9話。
毎朝7時に更新致します。
夫が運命の番と出会いました
重田いの
恋愛
幼馴染のいいなづけとして育ってきた銀狼族の族長エーリヒと、妻ローゼマリー。
だがエーリヒに運命の番が現れたことにより、二人は離別する。
しかし二年後、修道院に暮らすローゼマリーの元へエーリヒが現れ――!?
わたしのことがお嫌いなら、離縁してください~冷遇された妻は、過小評価されている~
絹乃
恋愛
伯爵夫人のフロレンシアは、夫からもメイドからも使用人以下の扱いを受けていた。どんなに離婚してほしいと夫に訴えても、認めてもらえない。夫は自分の愛人を屋敷に迎え、生まれてくる子供の世話すらもフロレンシアに押しつけようと画策する。地味で目立たないフロレンシアに、どんな価値があるか夫もメイドも知らずに。彼女を正しく理解しているのは騎士団の副団長エミリオと、王女のモニカだけだった。※番外編が別にあります。
愛する夫にもう一つの家庭があったことを知ったのは、結婚して10年目のことでした
ましゅぺちーの
恋愛
王国の伯爵令嬢だったエミリアは長年の想い人である公爵令息オリバーと結婚した。
しかし、夫となったオリバーとの仲は冷え切っていた。
オリバーはエミリアを愛していない。
それでもエミリアは一途に夫を想い続けた。
子供も出来ないまま十年の年月が過ぎ、エミリアはオリバーにもう一つの家庭が存在していることを知ってしまう。
それをきっかけとして、エミリアはついにオリバーとの離婚を決意する。
オリバーと離婚したエミリアは第二の人生を歩み始める。
一方、最愛の愛人とその子供を公爵家に迎え入れたオリバーは後悔に苛まれていた……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる