幼なじみと再会したあなたは、私を忘れてしまった。

クロユキ

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父親の涙

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ルシアンの両親にジェニファーの両親から知らせがあった。
その頃ルシアンは、何もする事なくベッドの上に座りぼんやりとしていた。ルナの家に行って謝りたい気持ちがあるルシアンだが、両親に言っても会えばルナが悲しむと言うだけで外へ行く事も許されなかった。
「……ルナは、何処の学校に行くのかもわからない…家に行ってもルナのお父さんが怒って会わせてくれないかもしれない…」
コンコン!
「ルシアン、話しがあるから来なさい」
母親から呼び出されたルシアンは、ソファーに座る父親にビクッと歩く足が一瞬立ち止まりソファーに座った。
「…お前に知らせたい事がある…」
ビクッとルシアンの体が動いた。
「…ジェニファーさんの事だ」
「…ジェニ…の事…?」
はぁ…と父親は息を吐きルシアンに話しをした。
「……今日、産婦人科に行ったそうだ…」
「えっ!?さ…産婦人科…?」
ルシアンは戸惑った。産婦人科と聞いて血の気が引くのを感じた。
「検査をした結果妊娠はしていないそうだ…」
「…妊娠…」
ルシアンは真っ青な顔で動揺していた…後先の事を考えずジェニファーの誘いを受けていた…
「ジ、ジェニは…」
「…部屋に籠ったまま出て来ないそうだ…初めての事でもあり彼女はまだ学生だ…周りの目もあっただろう…」
「あ…」
ルシアンは顔を上げる事が出来なかった…ジェニファーの初めてを貰うと簡単に思い溺れていた。
「お前は、ルナさんを傷付けただけでなく、ジェニファーさんも傷付けた…幼なじみだからと好きだからと求められたからと彼女達の将来をお前は傷付けた…」
「……ご…ごめんなさい……」
父親は息子のルシアンを見て手で顔を隠し震えていた。
「…お父さん…」
隣に座る母親が震える父親の背中に手をやった。
「…はぁ…お前も今回の事を反省をして、二度と周りの人達を傷付けるような事はするな…わかったな!」
目に涙を溜めて自分に怒る父親をルシアンは初めて見た…泣いた顔を見た事もないルシアンは、父親にも悲しませてしまったと…座ったまま深々と両親に涙を流し謝った。




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