どうしてあなたが後悔するのですか?~私はあなたを覚えていませんから~

クロユキ

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陛下と稽古

キンキンキンキンガキーーン!
カンカンカンカン!
朝の騎士達の訓練の場はいつもより緊張していた。
カンカンカンカンカンカンカンカン
「……っっつ!!」
いつもよりも木刀を打ち込む音が長く響き一人の騎士は木刀で守るのに必死だった。
ドサッ!
「うわっ!」
「なんだもうおしまいか?最近の若者は腰が低いな」
騎士達の訓練に陛下も一緒に剣稽古に加わっていた。
「な…なんで今日は、陛下が訓練に来ているんだ?」
「し、知らない…訓練中に「私も良いだろうか?」と笑顔で来た時は驚いた…」
「フレデリック王子とジェラルド王子は知らなかったみたいだったな…二人とも驚いた顔をしていた」
数名の騎士達がヒソヒソと陛下の話しをしていた。
騎士達の稽古を見ていた陛下はフレデリック王子を呼んだ。
「フレデリック王子」
「は、はい」
「学園の披露宴でジェシカ令嬢を見付けた騎士は誰か分かるか?」
「え!?……ジャック騎士ですが…呼ばれますか?」
「ああ、頼む」
フレデリック王子は、陛下の側を離れジャック騎士の側に立った。
「ジャック騎士、陛下がお呼びだ」
「え!?わ、私にですか?」
ジャック騎士は、戸惑うように騎士達との訓練を止めフレデリック王子と一緒に陛下がいる場所へと歩いた。
「連れて来ました」
「ああ、ご苦労」
「……っ」
ジャック騎士は何故自分だけ呼ばれたのか分からず陛下の前で戸惑っていた。
「私と手合わせをしないか?」
「あ!……は、はい…宜しくお願い致します…」
カン!
カン!
陛下とジャック騎士の木刀での稽古が始まった。
フレデリック王子は、陛下がジャック騎士を呼び手合わせを志願したのか気になっていた。
「兄上」
「ジェラルドか…」
「珍しいですね、父上が騎士を選ぶなんて…何故ジャック騎士なんですか?」
「…学園の披露宴の時にジェシカ令嬢を逸早く見付けたのが彼でもあり、ジェシカ令嬢とベランダにいた男子生徒に騎士を向かわせたのも彼だった…」
「ジャック騎士は、責任感が強い騎士ですから」
「そうだな…」
フレデリック王子とジェラルド王子は陛下とジャック騎士の稽古を見ていた。





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