夫は家族を捨てたのです。

クロユキ

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親子

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夜になると私は店を閉め店の中にあるドアを開けると私は母親に戻る。
「ただいま」
「お帰りなさい、お母さん」
私を出迎えてくれたのは息子のアランだった。
「お母さん、僕ねサラダを作ったんだよ」
「あら、ありがとう」
私の手を握ってテーブルへとサラダを作ってくれた二枚のお皿が並べていた。
色んな野菜を手で切り、大きさは色々だけど夕食は息子と二人で作るのが楽しみになっていた。
「今度一緒にオムライスを作りましょう」
「ヤッター!オムライス、オムライス」
「ふふっ」
今日の夕飯は、昨日の作り置きをしたハンバーグにサラダと麦ご飯が今夜の晩ごはんになった。
「こんばんわ」
「はーい」
私は店を開けて笑顔になった。
「夕飯は終わったかな?」
「いいえ、今からです。こんばんわお義兄さん」
「屋台で売れ残りだけど鳥の唐揚げを持って来た。一緒に食べても良いかな?」
「ええ、アランも喜びます」
家に来てくれたのは、夫の兄エリックさんだった。
エリックさんも実家が唐揚げのお店を出していて時々私達を様子を見に来てくれる…今の私には心強い人になっている。
夫の家族はみんな料理を作る職に着いている…今も夫が料理を作っているのだろうか…何度か夫を捜しに行った事はあった…手紙と仕送りが止まり、何かあったのかもと思って夫が働いていた店にも行ったけれど一ヵ月前に辞めて次の職は何処に行っているのか捜す事が出来なかった。
「アラン、唐揚げだぞ~っ」
「エリックおじちゃん!」
「お兄ちゃんだ!」
「ハハハ、おじちゃん!」
「お兄ちゃんと言わないと唐揚げやらないぞ」
「え~っ」
「ふふふ」
二人を見ていると本当に親子みたいに見えて少し寂しく思っていた。



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