夫は家族を捨てたのです。

クロユキ

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アルバートの家族

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執事の人が『どなたでしょうか?』と言わなくても分かる顔をして私達の側に来ていた。
「こんにちは」
「…あ、あの……シェリー様…今日は、お手紙の返事をお聞きするだけだと聞いていましたが……」
執事さんは、私を見ては夫のエリックを見てお義父さんを見てと戸惑っているのが分かった。
「元夫アルバートが私に会いたいと思って来ました」
「えっ!?も…えっ?」
「若旦那…いや、アルバートは俺達に嘘を言ったんだ。シェリーさんは、アルバートの奥さんで子供がいるんだ」
「!!は…お…えっ!?」
言葉にならない執事さんは今混乱していると思った。
「この人は誰なんだ?凄く驚いているが」
「屋敷内を任されている方です」
「そうか、俺達はアルバートに会いに来た。アイツがいる所へ案内してくれ」
「あ…あの……シェリー様のお連れ様は……」
「ハハハハ、『様』と呼ばれるとはアルバートも貴族になったと喜んだだろう…私は、アルバートの父親だ」
「えっ!」
「俺はアルバートの兄だ。アイツに会いに来た連れて行ってくれ」
「あ……は、はい……」
私達は、執事さんの案内で元夫アルバートがいる場所へと案内してくれる事になった。
屋敷の中では私達を見ているメイド達がヒソヒソと話しをするのが見えた。
「私は、メイド長に知らせて来ます…」
「ち、ちょっと、ちょっと…アンリ」
メイド達がアンリに気付き手を引き寄せ聞いていた。
「あ、あの人は、この前リリィお嬢様のドレスを直して持って来た人でしょう?今日は、どうして家族みたいな人を連れて来ているの?」
「……アルバートさんの家族よ……」
「えっ!?若旦那様の家族!?でもどうして…」
メイドのアンリは息を吐いてメイド達にアルバートの話しをした。
「…アルバートさん、本当は結婚をしていたの」
!!
ええ~っ!?と集まったメイド達は声を上げて驚いていた。







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