夫は家族を捨てたのです。

クロユキ

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あの人は今何をしているのだろうか…

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屋敷の廊下を歩く私達は、戸惑う執事さんを気にしないお義父さんが屋敷の周りを見渡していた。
「はあ~っ、凄いな…家の何倍もある広さだ…それに高価な置物や額に驚いた。アルバートがこんな広い家に住んでいたとはな」
執事さんはお義父さんの声を聞いて私達を気にしているように見えた。
「この家の親は健在なのか?」
「は、はい…ご一緒に住んでおります……」
「そうか…アルバートがこの家の娘と結婚をすると連絡がなかったんだが、何か知っているのか?」
「あ…わ、若旦那様がご両親は忙しいからと言われまして…落ち着きました頃に知らせますと……」
「忙しいから連絡はしないでいいだと?落ち着いた頃とはどういう意味だ?」
「わ、わたくしにも分かりません……」
「この家の者は平民の親が来ては困ると言う事か…」
「そ、そのような事は……」
私とエリックは、お義父さんと執事さんの話しを聞きながら廊下を歩いていた。
「イヤ~ッ!」
「ん?子供の声?」
「……あの人の…娘の声よ」
「!」
私は、隣にいる夫にアルバートの子供だと知らせた。
「リリィ、まだ遊ぶ!かけっこするの!!」
「はあ…はあ…お嬢様……」
「はあ~っ…」
屋敷の窓から二人のメイドが女の子の相手をして疲れている姿を見ていた。
「イヤ、イヤ、イヤ!」
「坊っちゃま…お昼寝を……」
「イヤーッ!!」
「……」
「……」
私達は、子供の叫び声を聞いて夫は不機嫌な顔をしていた。
「……アルバートの姿が見えないな…子供はメイド任せなのか?」
「ええ……」
「はあ…アルバートは今何をしているんだ?」
「……」
ため息を吐く夫のエリックに私もあの人は今何をしているのだろうかと思い私達は沢山ある部屋の前に足を止めた。




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