「別れない」と言われても「私はあなたと別れます」

クロユキ

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フランソワ王子

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「こちらの宝石はいかがでしょう?」
店の奥の部屋ではフェリクスがフランソワ王子に高価な宝石を並べ声を掛けていた。
「そうだな…母上が身に付けるならこれで良いだろう」
フランソワ王子は王妃の誕生日に宝石を贈る事にした。
「この宝石に決めた数日後に支払いと一緒に貰いにくる」
「ありがとうございます。それではこちらを贈り物としてご用意致します」
「お願いする」
フランソワ王子は宝石を選んでいた時から何か視線を感じ視線の方へ顔を向けた。
「……私に何か?」
「あっ!?わ…わたくしは、フェリクスの妻で御座います…ご挨拶が遅れまして申し訳御座いません…」
メロディは頬を赤く染めフランソワ王子に挨拶をした。
「夫人でしたか…そのブレスレット似合います」
「えっ!?」
笑顔を見せるフランソワ王子を見てメロディは、フェリクスから買って貰ったブレスレットを触り頬を染めて微笑んでいた。
「フェリクス侯爵は二人妻がいますと聞きました」
「はい、今店内の方にいます」
「挨拶へ行っても?」
「では、ご紹介致します」
部屋を出た三人は店内へと入り、また女性客達の視線を感じながらフランソワ王子は店員と一緒にいるルイーゼの側へと歩く足を止めた。
「フランソワ王子、妻のルイーゼです」
「初めまして、フランソワと言います」
「あ…は、初めまして…ルイーゼと申します…」
ルイーゼは自分の側に立つフランソワ王子に戸惑った。
「あ…フランソワ王子様、お茶でもご一緒しませんか?」
メロディが笑顔をフランソワ王子に向けお茶を誘っていた。
「すみません、これから用がありますのでこれで失礼します」
「そ…そうですか…残念ですわ…」
「では、私はこれで…」
フェリクスはフランソワ王子を見送りメロディは「はぁ…」と息を吐きルイーゼは初めて見る王子に戸惑い、今日は店へ来て戸惑う事ばかりだった。







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