捨てられた侯爵夫人の二度目の人生は皇帝の末の娘でした。

クロユキ

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画家のお披露目②

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ガタガタとメイド達が画家の指導で次々と額縁を部屋に持ち運び周りの壁に置いていた。
ソフィアはニ度目の人生で陛下の娘として生まれ、画家の絵を見て初めて皇女ソフィアの顔を見た。
(……これが、皇女となっての私の顔…)
銀色の髪の毛が癖のない艶やかな髪の毛を二つ結びの赤いリボンで短い髪の毛を結び、目は青く澄んだ色にパッチリと大きく唇はピンク色にプルンとまるでゼリーみたいに柔らかく、頬はピンクに染めまるで人形の様な顔立ちをして、父親に皇女は似ていた。
「ソフィー自分の絵を見て動かないよ?」
「初めて自分の顔を見たのか?」
「あい」
(はい、まるでお人形みたいで私の顔ではないみたいです…)
いろんな姿の皇女ソフィアの絵がありこれだけ描くのは大変だっただろうと、額縁の側に立つ画家を見ていた。
「まあ、こんなに沢山の皇女の絵が…どれも素敵だわ」
皇后は画家に礼を言うと笑みを見せ、一枚、一枚絵を見て歩いていた。陛下の部屋は美術館のように絵が並んでいた。
「あ!ジェラと兄様とソフィーがいる!」
タタタと走るジェラルド皇子は一枚の絵に気付き、三人一緒に寝ている絵が描かれていた。
「おおっ、仕上げていたのか?画家」
「は、はい…苦労しましたが完成いたしました」
「ご苦労だった。褒美をやろう」
「あ、有り難う御座います…」
皇后とジェラルド皇子は歩いて見て周り、アルフォンス皇子と皇女ソフィアはまだ絨毯の上に座り離れから見ていた。
抱っこしていたソフィアを前に座らせ後ろにはアルフォンス皇子が座っていた。
「みんな、ソフィーの絵だよ。凄いね」
目を輝かせてアルフォンス皇子は見ていた。
(私の絵が多くてなんだか申し訳ないみたい…)
「あ…う」
後ろからギュッと抱きしめるアルフォンス皇子にソフィアは驚き、「にぃ?」と声はかけたが後ろを振り向く事が出来なかった。
「今度は、大きくなった僕とソフィー二人だけの絵を描いてもらおうか?」
(え!?大人になった私達二人だけの絵を描いてもらうの?ジェラルド皇子様は?)
「あう?」
ソフィアは絵を見ているジェラルド皇子に指を差した。
「…僕はソフィーと二人がいいんだよ」
耳元で話をするアルフォンス皇子が擽ったいソフィアは「きゃっ、きゃっ」と声に出し笑っていた。







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