捨てられた侯爵夫人の二度目の人生は皇帝の末の娘でした。

クロユキ

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抑えていた感情が…

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「エミリーが結婚すると聞いてどう思ったの?」
「え…」
ソフィアから聞かれアレックは驚いた顔を見せていた。
「…彼女に婚約者がいると聞いてから俺は裏切られた事で彼女を突き放して来た…身籠っていたから子供が生まれるまでエミリーを妻に迎えるつもりでいた…だが、君のご両親は『妻はソフィア一人と決めて欲しい』と言われたんだ」
「…お父様達が…?!」
「君の父上から『これ以上娘達を振り回さないで欲しい』と言われ目が覚めたんだ…俺は君の墓参りは許すがルモア家には近づかないで欲しいと言われた」
「…私の…墓…」
ヨロッと体が傾いたソフィアに気づいたアレックは少女となったソフィアの体を支えた。
「大丈夫か?…」
「…はい…有り難う御座います…」
妻ソフィアより少し身長が低い皇女ソフィアに本当に亡くなった妻ソフィアなのかと疑うほどだった。
「…エミリーとは、皇女様のお披露目会以来会ってはいない…彼女が結婚すると噂で聞いた時は良かったと心から思った…」
「……」
アレックは笑みを見せ、エミリーの祝福を心から願っていたのだとソフィアはアレックの顔をじっと見ていた。
「…あなた達が羨ましいわ…」
「え?」
「別れても…お互い愛していたのだから…」
「っ!」
ソフィアの胸に刺さる言葉にアレックは真っ青な顔になり震えていた。
「……私の…ソフィア・ルモアの物が何もないけれど…」
「あ…君の実家にあるんだ…空き家となってしまったけれど俺が屋敷を買い取ったんだ…」
「…空き家…」
「時々メイドを向かわせ掃除をしている…帰りたい時はいつでも言ってくれ…それと…君の荷物の事だが、ご両親が君の物を返して欲しいと言われ渡したんだ…俺は君の物をそのままにしておきたかったんだが…君の物はそのまま実家にあるんだ」
「……ドレスは?」
「え!…」
「…私が貴方から貰った切り刻んだドレスはどうしたの?」
「え…あ…お、俺の部屋にある…」
「旦那様の部屋に?」
「…何故君が…俺が贈ったドレスを切ったのかメイドから聞かされたんだ…」
「……」
(…私の部屋にメイド達がいたわね…彼女から聞いたのね…でも…)
「俺の言葉で君を傷つけてしまった…君が気分が悪いと言った時に一緒に部屋まで…」
「行けるわけないでしょう…エミリーが一緒だったから…」
「!あ…」
「私があなた達から離れてもしかしたら貴方が来るかもと、階段の途中で待っていたの…でも、貴方とエミリーは私の事などなんとも思っていない事を知ったわ…」
「あ…あの時は…」
「エミリーからキスを迫られて止めたでしょう?」
「!!」
「寄り添って歩くあなた達を見て、私が何も思わなかったとでも?私は部屋に戻り、貴方から初めて貰ったドレスをハサミで切ったわ…」
「っ…」
ソフィアは、アレックが支えた手を離し披露宴から帰って来た話を始めた…今のソフィアは、この屋敷内で自分が見て来た事をアレックに話さずにはいられなかった。








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