性格が嫌いだと言われ婚約破棄をしました

クロユキ

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クズな元婚約者②

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エリックは部屋で教科書を開いて見ていた。明日自分が当たる問題を見ていたが問題が解けず悩んでいた。
「はぁ…分かりませんと言うしかないかな…パトリシアも有りのままで良いって言ってくれたんだ。」
エリックは、教科書の問題を解かずにそのまま眠った。
朝になり学園へ着いたエリックはいつもの様に門の前でパトリシアが登校するのを待っていた。
「エリック様、おはよう」
「パトリシア、おはよう」
「門で待たなくても教室で良かったのに」
「一緒に教室へ行きたかったんだ」
笑顔を見せるエリックとパトリシアにキャロルとランが登校していた。
「あれ、エリック君じゃない?朝から一緒に登校して見せ付けているの?」
ランはエリックとパトリシアを見て不機嫌な顔を見せていた。
「ランが怒る事ないのに行きましょう」
「そうね、もうエリック君はキャロルの婚約者でも無かったわね」
話しをしながらエリックとパトリシアの側をキャロルとランが来るのを見たエリックはじっとキャロルを見ていた。
「おはよう」
キャロルはエリックとパトリシアに挨拶をして通り過ぎようとした。
「おい、キャロル・ラシリア誰に挨拶しているのか名前を言わないと分からないじゃないか」
エリックがまたキャロルに絡んで来た。
「二人に挨拶をしただけですが…」
「私もキャロル様に挨拶を返して良いのか迷いました」
クスッとエリックの側でパトリシアは笑みを見せた。
「ちょっと、エリック君挨拶ぐらいでキャロルに絡んで来ないでよそれでも元婚約者なの?」
「な!?俺はキャロル・ラシリアを婚約者だと思った事は無い」
「じゃあ、どうしてキャロルが婚約者でもない貴方の代わりに問題の答えを書かせるのよ?」
「そ…それは……」
「ラン、もう関係ないから行きましょう」
「そうね、キャロルにまたそんな事を頼んだら先生に言うから」
「な!?だ、誰が頼むか」
キャロルとランはエリックとパトリシアの側を離れ教室へ向かった。
「朝から顔を見るなんてイライラする」
「でも私安心しました。」
「安心?」
「エリック様がキャロル様の事を何も思われていないって分かったから…私、嬉しくて」
「パトリシア…あんな可愛げの無い女を好きになる奴が分からないよ」
「キャロル様可哀想…クスクス」
エリックは、キャロルを見るだけでつい絡んでしまうのは嫌いなんだと思った。






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