恋をする事を許して欲しい…婚約者のあなたは私にお願いをした

クロユキ

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彼を捜して

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フランシスとペネロープの婚約が決まり、フローラの家族は街へと来ていた。
「いらっしゃいませ」
「安いよ、安いよ!」
街の店に並ぶように出店があり客を寄せる声を出していた。
「相変わらず賑やかな街だ」
「そうですね、家族で一緒に行きましたのはいつからでしょう」
両親の喜ぶ姿を見てフローラは一軒の店の前に立っていた。
「……」
「フローラ、向こうにスイーツを売っている店があるが…フローラ?」
返事をしない娘を見た両親は店を見上げていた。
「…指輪の専門店…」
両親はフランシスの両親と一緒にこの店に来た日を思い出した。
「フローラ…」
「…この店で…騎士のカインさんと出会ったの」
「えっ!?」
両親は、フランシスと指輪を買ったのを思い出していると思った。
「そ…そうなのか?店の前で会ったのか?」
「うん…一人で来たのか?両親は?と聞かれて私逃げるように彼の側を離れて走って転んだの」
「……」
「まぁ…」
「それで…あのベンチに座ってわざわざ薬を買って手当てをしてくれたの」
フローラは思い出しては笑みを見せていた。
「そうか…彼がいてくれて良かった…お前の怪我も酷くならなくてすんだ」
「いつかお礼をしなくてはと思っているのだけれど彼の事を私達は知らないから…」
フローラは街を歩く騎士を見ていた。
軍服の色が違うのを思い出しこの人達に聞いて分かるのだろうかとフローラは、人が行き交う姿を見ながら黒の軍服を着た騎士を捜していた。
買い物を街へと言っていたフローラ達家族はいつの間にか騎士のカインを捜し始めた。
「昼間は無理かな…あの時も夜だったから…城内の騎士寮にいると彼は言っていたの」
「騎士寮か…街で捜して無理なら寮へ行くしかないか…」
「…あの…すみません…」
フローラ達家族の後ろから男性の声が聞こえフローラは振り向いた。
「あ!」
「ああ…やっぱりあの時の嬢ちゃんだ」
騎士服を着ていない男性は、カインと一緒にいた騎士の一人で馬車を準備してくれた彼だった。





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