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パンくず
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俺はこの国ベルスタ王国で目標を見つけた。
俺はウィルのこの身体この足で騎士に成る事を見つけた。
(頑張るぞ!)と、グッと握り拳を作るとザック兄が俺の側で覗き込み俺は顔が近くにあるザック兄に首を後退りの様に後ろに動かし未だにザック兄が俺の手をじっと見ている為何だ?と思いザック兄に聞いてみた。
「……ザック兄様僕の手に何か付いていますか?」
「ん?いや、ウィルが手を握り締めていたから何か持っているのかと思って見ていたが…」
「えっ!?はははザック兄様何も持って居ませんよ、ほらっ!」
俺は握り拳を作っていた両手をザック兄に広げて見せてあげた。
「おおっ、何も持って居なかったな」
時々子供のように見せる無邪気なザック兄にあんな凄い剣さばきを見せていた事が信じられないと思いクスッとまた笑ってしまった。
「何だ、ウィル、また思い出し笑いか?」
「えーっ、違いますよザック兄様が子供見たいに僕の手を見ているので少し笑っただけです」
「は?子供見たいって……そんなに俺は子供っぽいのか……」
ザック兄は頭をガシガシとかきなが「ウィルから子供っぽいと言われてしまった」と呟いていた。
「ん?ウィルそのまま俺の方を向いてろ」
「えっ?」
ザック兄が俺の左頬の口元を指先で触っていた。
「ほらっ、パンくずが付いていたぞウィルも子供だな」
パクッ!と俺の口元に付いていたパンくずをザック兄は食べていた。
「えええっ!?ザック兄様そんな小さなパンくずを食べないで下さいよ」
俺は顔が真っ赤になり顔を触りまくった、またパンくずが付いていたらザック兄が取って食べると思った。
「ハハハ、ウィル顔が真っ赤だぞ、たったパンくずで顔を真っ赤にするとは可愛いなウィルは」
「うっ……ザック兄様の意地悪…」
「ガハハハ」
ザック兄は高々と笑いさっきまでの子供っぽさが嘘のように急に大人っぽく…は、余り見えないけどやられた~って感じだった。
俺とザック兄のやり取りを見ていたアーサー騎士とジョン騎士とダリル騎士はボーッとした表情を見せていた。
「……なぁ、俺達邪魔じゃないか!?」
「そうだよな……もう二人の世界に入って居るって言うか…」
「……御兄弟なのだこんな事は何処の家庭でもするだろう」
「えっ!?アーちゃんの子供さんにも「パンくずが付いて居るよ取ってあげるね、パクッ!」とかしてんの?」
「…何を言って居るんだダリル私は子供にそんな事はしたことが無い!」
「え~っ、本当かなアーちゃん奥さんが見ていない所で「ほらっ、ホッペに付いてるよ、パクッ!」ってしてたり…」
「……お前達私を何だと思って居るのだ……」
「「俺達の兄ちゃん」」
「……お前達……って、感動すると思うのか?五十人も弟は要らないぞ」
ハハハ、とジョン騎士とダリル騎士が笑いアーサー騎士はまた、ため息を吐いていた。
そんな「仲良し騎士団」と呼ばれる彼らの元に早く行きたいと思った。
俺はウィルのこの身体この足で騎士に成る事を見つけた。
(頑張るぞ!)と、グッと握り拳を作るとザック兄が俺の側で覗き込み俺は顔が近くにあるザック兄に首を後退りの様に後ろに動かし未だにザック兄が俺の手をじっと見ている為何だ?と思いザック兄に聞いてみた。
「……ザック兄様僕の手に何か付いていますか?」
「ん?いや、ウィルが手を握り締めていたから何か持っているのかと思って見ていたが…」
「えっ!?はははザック兄様何も持って居ませんよ、ほらっ!」
俺は握り拳を作っていた両手をザック兄に広げて見せてあげた。
「おおっ、何も持って居なかったな」
時々子供のように見せる無邪気なザック兄にあんな凄い剣さばきを見せていた事が信じられないと思いクスッとまた笑ってしまった。
「何だ、ウィル、また思い出し笑いか?」
「えーっ、違いますよザック兄様が子供見たいに僕の手を見ているので少し笑っただけです」
「は?子供見たいって……そんなに俺は子供っぽいのか……」
ザック兄は頭をガシガシとかきなが「ウィルから子供っぽいと言われてしまった」と呟いていた。
「ん?ウィルそのまま俺の方を向いてろ」
「えっ?」
ザック兄が俺の左頬の口元を指先で触っていた。
「ほらっ、パンくずが付いていたぞウィルも子供だな」
パクッ!と俺の口元に付いていたパンくずをザック兄は食べていた。
「えええっ!?ザック兄様そんな小さなパンくずを食べないで下さいよ」
俺は顔が真っ赤になり顔を触りまくった、またパンくずが付いていたらザック兄が取って食べると思った。
「ハハハ、ウィル顔が真っ赤だぞ、たったパンくずで顔を真っ赤にするとは可愛いなウィルは」
「うっ……ザック兄様の意地悪…」
「ガハハハ」
ザック兄は高々と笑いさっきまでの子供っぽさが嘘のように急に大人っぽく…は、余り見えないけどやられた~って感じだった。
俺とザック兄のやり取りを見ていたアーサー騎士とジョン騎士とダリル騎士はボーッとした表情を見せていた。
「……なぁ、俺達邪魔じゃないか!?」
「そうだよな……もう二人の世界に入って居るって言うか…」
「……御兄弟なのだこんな事は何処の家庭でもするだろう」
「えっ!?アーちゃんの子供さんにも「パンくずが付いて居るよ取ってあげるね、パクッ!」とかしてんの?」
「…何を言って居るんだダリル私は子供にそんな事はしたことが無い!」
「え~っ、本当かなアーちゃん奥さんが見ていない所で「ほらっ、ホッペに付いてるよ、パクッ!」ってしてたり…」
「……お前達私を何だと思って居るのだ……」
「「俺達の兄ちゃん」」
「……お前達……って、感動すると思うのか?五十人も弟は要らないぞ」
ハハハ、とジョン騎士とダリル騎士が笑いアーサー騎士はまた、ため息を吐いていた。
そんな「仲良し騎士団」と呼ばれる彼らの元に早く行きたいと思った。
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