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両家の話し合い⑤
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「……シャロン…」
フランシスは部屋の前に立ちシャロンの名前を呼んだ。
部屋の中が静かすぎる為フランシスはそっと扉を開き、部屋の奥で腰を落としてベッドの上に顔を埋めるシャロンの姿があった。
「……シャロン…」
「……う…」
震える背中を触るフランシスはシャロンの頭にキスをした。
「…フラン……ごめんなさい…」
「何故君が謝るんだ?僕が婚約破棄を迷ったばかりに…君に辛い思いをさせてしまった…ごめん」
「あなたが謝る事はないの…すべては、お父様の気まぐれでこんな事に…」
シャロンとフランシスはお互い話をして落ち着きを取り戻していた。
二人はベッドに背中を向け床に座り、寄り添うようにシャロンはフランシスの肩に頭を寄せていた。
「…あなたが、ご両親と一緒に来ていたなんて…驚いたわ」
「……両親に何もかも僕達の事を話したんだ…」
「えっ!?」
シャロンは驚きフランシスの顔を見たあと、下を向いていた。
「……だから、わたくしの両親に…あなたはお父様似なのね」
「そうかな?母さんに似ていると言われるけど」
「ふふっ」
フランシスとシャロンは少し話をするとまた黙ってしまった。
「……わたくし達…婚約できるかしら……」
「!!」
「お父様は、ブラッド君とわたくしの婚約を望んでいるみたいだから…ブラッド君が婚約者の方をお父様に紹介してくれたら…」
「……ブラッドって…ブラッド・リアンの事なのか?何故、君の父親がブラッドを知っているんだ?それに、君とブラッドが一緒にいてお似合いだとか……」
ぶっぶっと声に出したフランシスは、少し不機嫌な顔でシャロンに話していた。
「クスッ…そんな顔をしないでフラン、わたくしが愛しているのはフラン、あなただけよ。」
「!そ、それなら良い…でも、何故ブラッドなんだ?」
「お父様が旅先でカバンを盗まれて取り返してくれた騎士がブラッド君だったの」
「えっ!?あの騎士の話しはブラッド・リアンだったのか?」
「ええ、両親が隣街で偶然に彼と会ってお礼に屋敷へ招待したのそれだけの事なの…」
シャロンは隣に座るフランシスの手を握りしめると、フランシスは重ねていたシャロンの手の甲にキスをした後唇を重ねた。
「ん…はぁ…フラン……」
「……ん…シャロン……」
唇を重ね水の音を出し久しぶりのキスにフランシスとシャロンは興奮していた。
「はあ…君の中へ良いかな…」
「だ、駄目よ…フラン…お父様達が……」
フランシスの手がシャロンのドレスを触っていると、扉を叩く音が聞こえメイドの声が聞こえた。
「フランシス様!お時間になりました」
「……分かった…」
フランシスはため息を吐きシャロンはクスクスと笑っていた。
「時間てなあに?」
「君の父親が10分だけ話をして良いといったんだ」
「あら…10分過ぎてないかしら?」
「時間なんてどうでも良いよ。君と一緒なら」
「まあっ」
フランシスとシャロンは手を繋ぎ部屋を後にした。
「シャロン、ブラッドは今何処に住んでいるのか分かるかな?」
「そうね…確か巡回の仕事をしていると言っていたから、城内で聞けば分かるかもしれないわ」
「じ、巡回?城内って…ブラッドは城で働いているのか?」
「え、ええ…多分、どうしたの?フラン」
「あ、いや、なんでもない…」
フランシスは同じ年なのに自分はまだ騎士学校へ行き、ブラッドは騎士として働いているのを聞き、シャロンの父親がブラッドを気にかけている事に不満と自分を比べているように思え、客室へ向かう足が重く感じていた。
フランシスは部屋の前に立ちシャロンの名前を呼んだ。
部屋の中が静かすぎる為フランシスはそっと扉を開き、部屋の奥で腰を落としてベッドの上に顔を埋めるシャロンの姿があった。
「……シャロン…」
「……う…」
震える背中を触るフランシスはシャロンの頭にキスをした。
「…フラン……ごめんなさい…」
「何故君が謝るんだ?僕が婚約破棄を迷ったばかりに…君に辛い思いをさせてしまった…ごめん」
「あなたが謝る事はないの…すべては、お父様の気まぐれでこんな事に…」
シャロンとフランシスはお互い話をして落ち着きを取り戻していた。
二人はベッドに背中を向け床に座り、寄り添うようにシャロンはフランシスの肩に頭を寄せていた。
「…あなたが、ご両親と一緒に来ていたなんて…驚いたわ」
「……両親に何もかも僕達の事を話したんだ…」
「えっ!?」
シャロンは驚きフランシスの顔を見たあと、下を向いていた。
「……だから、わたくしの両親に…あなたはお父様似なのね」
「そうかな?母さんに似ていると言われるけど」
「ふふっ」
フランシスとシャロンは少し話をするとまた黙ってしまった。
「……わたくし達…婚約できるかしら……」
「!!」
「お父様は、ブラッド君とわたくしの婚約を望んでいるみたいだから…ブラッド君が婚約者の方をお父様に紹介してくれたら…」
「……ブラッドって…ブラッド・リアンの事なのか?何故、君の父親がブラッドを知っているんだ?それに、君とブラッドが一緒にいてお似合いだとか……」
ぶっぶっと声に出したフランシスは、少し不機嫌な顔でシャロンに話していた。
「クスッ…そんな顔をしないでフラン、わたくしが愛しているのはフラン、あなただけよ。」
「!そ、それなら良い…でも、何故ブラッドなんだ?」
「お父様が旅先でカバンを盗まれて取り返してくれた騎士がブラッド君だったの」
「えっ!?あの騎士の話しはブラッド・リアンだったのか?」
「ええ、両親が隣街で偶然に彼と会ってお礼に屋敷へ招待したのそれだけの事なの…」
シャロンは隣に座るフランシスの手を握りしめると、フランシスは重ねていたシャロンの手の甲にキスをした後唇を重ねた。
「ん…はぁ…フラン……」
「……ん…シャロン……」
唇を重ね水の音を出し久しぶりのキスにフランシスとシャロンは興奮していた。
「はあ…君の中へ良いかな…」
「だ、駄目よ…フラン…お父様達が……」
フランシスの手がシャロンのドレスを触っていると、扉を叩く音が聞こえメイドの声が聞こえた。
「フランシス様!お時間になりました」
「……分かった…」
フランシスはため息を吐きシャロンはクスクスと笑っていた。
「時間てなあに?」
「君の父親が10分だけ話をして良いといったんだ」
「あら…10分過ぎてないかしら?」
「時間なんてどうでも良いよ。君と一緒なら」
「まあっ」
フランシスとシャロンは手を繋ぎ部屋を後にした。
「シャロン、ブラッドは今何処に住んでいるのか分かるかな?」
「そうね…確か巡回の仕事をしていると言っていたから、城内で聞けば分かるかもしれないわ」
「じ、巡回?城内って…ブラッドは城で働いているのか?」
「え、ええ…多分、どうしたの?フラン」
「あ、いや、なんでもない…」
フランシスは同じ年なのに自分はまだ騎士学校へ行き、ブラッドは騎士として働いているのを聞き、シャロンの父親がブラッドを気にかけている事に不満と自分を比べているように思え、客室へ向かう足が重く感じていた。
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