婚約者の彼から彼女の替わりに嫁いでくれと言われた

クロユキ

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婚約者としての償い⑤

「お前とフォスティヌの婚約破棄を認めよう」
フォスティヌの父親からフランシス本人そして家族に伝えられた
「……これでいいんだな?ケヴィン…」
「……すまない…すまない……クリフトフ……」
フランシスの父親はフォスティヌの父親に何度も声を出していた
「婚約破棄の手続きはお前の方でしてくれ」
「……ああ……」
両親達の婚約破棄の話し声をフランシスはじっと聞いていた。
「いつまで立っている、座れ!フランシス」
「……はい…」
フランシスはフォスティヌの父親から座るように言われソファーに座った。
「お前の彼女の話しは聞きたくはないが、平民か?貴族か?」
「……貴族です」
「そうか、向こうの家族には会ったのか?」
「はい…」
「お前は、婚約者のフォスティヌがいながら家族に会っていたのか?」
「……彼女の両親とは最近会いました…」
「お前が婚約している事を向こうの両親は知っているのか?」
「…いえ、知らないと思います……」
「いや…知っていた…」
「!?父さん…?」
フォスティヌの父親とフランシスとの会話を聞いていたフランシスの父親は横から会話に加わった。
「…ケヴィン、お前その家族を知っていたのか?」
「……お前の屋敷に行く前にその家族に会いに行ったんだ…娘の謝罪に……」
「謝罪?何かあったのか?」
じっと見るフォスティヌの父親にフランシスの父親は重い口を開いた。
「……フランシスは家族の留守に娘に会いに行っていたんだ…」
「!」
「謝罪は…それなんだ…」
フランシスの父親は話を終えると肩を落としていた。
「は…っ、家族の留守に彼女の屋敷へ行っていたとは…ハハハ、凄いなフランシス。私の娘は何も想っていないと言う事だったんだな」
「ち、違いますフォスティヌを想い大切だから……」
「大切だからなんだ?」
「っ…」
「娘を捨てたお前の口から聞きたくはない、フランシスお前に確認だが、フォスティヌとは何もなかったのか?」
「!!」
「どうなんだ?」
フランシスに睨むように問いかけるフォスティヌの父親は知りたかった。
「……キ…キスはしましたが…何もしていません……」
下を向いたままフランシスはフォスティヌとは何もなかったと打ち明けた。
「……そうか、それを聞いて安心した。この先、フォスティヌに好きな人が現れたら綺麗なまま嫁がせる事ができる」
「……」
フランシスはフォスティヌの父親から『フォスティヌに好きな人』と聞いた時、胸が苦しくなった。
(……僕は…何を動揺しているんだ?フォスティヌに幸せになって欲しいと昨日シャロンと一緒に償う約束をしたじゃないか…ブラッドに婚約者がいないなら、フォスティヌを…と、僕が彼女の伴侶を捜してあげると昨日誓ったじゃないか…婚約破棄も決まり僕はシャロンと婚約して結婚するんだ。シャロンとも将来の話をした二人で幸せな家庭を作ろうと話をした…フォスティヌが誰を好きになって結婚をして…僕を忘れてもいいじゃないか……)
フランシスはモヤモヤとした分からない自分に言い聞かせていた








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