63 / 174
婚約者としての償い⑤
「お前とフォスティヌの婚約破棄を認めよう」
フォスティヌの父親からフランシス本人そして家族に伝えられた
「……これでいいんだな?ケヴィン…」
「……すまない…すまない……クリフトフ……」
フランシスの父親はフォスティヌの父親に何度も声を出していた
「婚約破棄の手続きはお前の方でしてくれ」
「……ああ……」
両親達の婚約破棄の話し声をフランシスはじっと聞いていた。
「いつまで立っている、座れ!フランシス」
「……はい…」
フランシスはフォスティヌの父親から座るように言われソファーに座った。
「お前の彼女の話しは聞きたくはないが、平民か?貴族か?」
「……貴族です」
「そうか、向こうの家族には会ったのか?」
「はい…」
「お前は、婚約者のフォスティヌがいながら家族に会っていたのか?」
「……彼女の両親とは最近会いました…」
「お前が婚約している事を向こうの両親は知っているのか?」
「…いえ、知らないと思います……」
「いや…知っていた…」
「!?父さん…?」
フォスティヌの父親とフランシスとの会話を聞いていたフランシスの父親は横から会話に加わった。
「…ケヴィン、お前その家族を知っていたのか?」
「……お前の屋敷に行く前にその家族に会いに行ったんだ…娘の謝罪に……」
「謝罪?何かあったのか?」
じっと見るフォスティヌの父親にフランシスの父親は重い口を開いた。
「……フランシスは家族の留守に娘に会いに行っていたんだ…」
「!」
「謝罪は…それなんだ…」
フランシスの父親は話を終えると肩を落としていた。
「は…っ、家族の留守に彼女の屋敷へ行っていたとは…ハハハ、凄いなフランシス。私の娘は何も想っていないと言う事だったんだな」
「ち、違いますフォスティヌを想い大切だから……」
「大切だからなんだ?」
「っ…」
「娘を捨てたお前の口から聞きたくはない、フランシスお前に確認だが、フォスティヌとは何もなかったのか?」
「!!」
「どうなんだ?」
フランシスに睨むように問いかけるフォスティヌの父親は知りたかった。
「……キ…キスはしましたが…何もしていません……」
下を向いたままフランシスはフォスティヌとは何もなかったと打ち明けた。
「……そうか、それを聞いて安心した。この先、フォスティヌに好きな人が現れたら綺麗なまま嫁がせる事ができる」
「……」
フランシスはフォスティヌの父親から『フォスティヌに好きな人』と聞いた時、胸が苦しくなった。
(……僕は…何を動揺しているんだ?フォスティヌに幸せになって欲しいと昨日シャロンと一緒に償う約束をしたじゃないか…ブラッドに婚約者がいないなら、フォスティヌを…と、僕が彼女の伴侶を捜してあげると昨日誓ったじゃないか…婚約破棄も決まり僕はシャロンと婚約して結婚するんだ。シャロンとも将来の話をした二人で幸せな家庭を作ろうと話をした…フォスティヌが誰を好きになって結婚をして…僕を忘れてもいいじゃないか……)
フランシスはモヤモヤとした分からない自分に言い聞かせていた
フォスティヌの父親からフランシス本人そして家族に伝えられた
「……これでいいんだな?ケヴィン…」
「……すまない…すまない……クリフトフ……」
フランシスの父親はフォスティヌの父親に何度も声を出していた
「婚約破棄の手続きはお前の方でしてくれ」
「……ああ……」
両親達の婚約破棄の話し声をフランシスはじっと聞いていた。
「いつまで立っている、座れ!フランシス」
「……はい…」
フランシスはフォスティヌの父親から座るように言われソファーに座った。
「お前の彼女の話しは聞きたくはないが、平民か?貴族か?」
「……貴族です」
「そうか、向こうの家族には会ったのか?」
「はい…」
「お前は、婚約者のフォスティヌがいながら家族に会っていたのか?」
「……彼女の両親とは最近会いました…」
「お前が婚約している事を向こうの両親は知っているのか?」
「…いえ、知らないと思います……」
「いや…知っていた…」
「!?父さん…?」
フォスティヌの父親とフランシスとの会話を聞いていたフランシスの父親は横から会話に加わった。
「…ケヴィン、お前その家族を知っていたのか?」
「……お前の屋敷に行く前にその家族に会いに行ったんだ…娘の謝罪に……」
「謝罪?何かあったのか?」
じっと見るフォスティヌの父親にフランシスの父親は重い口を開いた。
「……フランシスは家族の留守に娘に会いに行っていたんだ…」
「!」
「謝罪は…それなんだ…」
フランシスの父親は話を終えると肩を落としていた。
「は…っ、家族の留守に彼女の屋敷へ行っていたとは…ハハハ、凄いなフランシス。私の娘は何も想っていないと言う事だったんだな」
「ち、違いますフォスティヌを想い大切だから……」
「大切だからなんだ?」
「っ…」
「娘を捨てたお前の口から聞きたくはない、フランシスお前に確認だが、フォスティヌとは何もなかったのか?」
「!!」
「どうなんだ?」
フランシスに睨むように問いかけるフォスティヌの父親は知りたかった。
「……キ…キスはしましたが…何もしていません……」
下を向いたままフランシスはフォスティヌとは何もなかったと打ち明けた。
「……そうか、それを聞いて安心した。この先、フォスティヌに好きな人が現れたら綺麗なまま嫁がせる事ができる」
「……」
フランシスはフォスティヌの父親から『フォスティヌに好きな人』と聞いた時、胸が苦しくなった。
(……僕は…何を動揺しているんだ?フォスティヌに幸せになって欲しいと昨日シャロンと一緒に償う約束をしたじゃないか…ブラッドに婚約者がいないなら、フォスティヌを…と、僕が彼女の伴侶を捜してあげると昨日誓ったじゃないか…婚約破棄も決まり僕はシャロンと婚約して結婚するんだ。シャロンとも将来の話をした二人で幸せな家庭を作ろうと話をした…フォスティヌが誰を好きになって結婚をして…僕を忘れてもいいじゃないか……)
フランシスはモヤモヤとした分からない自分に言い聞かせていた
あなたにおすすめの小説
【完結】遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
【残り数話を持ちまして3月29日完結!!】
夫にも子どもにも、私は選ばれなかった。
長年の裏切りを抱え、離縁状を置いて家を出た――。
待っていたのは、凍てつく絶望。
けれど同時に、それは残酷な運命の扉が開く瞬間でもあった。
「夫は愛人と生きればいい。
今さら縋られても、裏切ったあなたを許す力など残っていない」
それでも私は誓う――
「子どもたちの心だけは、必ず取り戻す」
歪で、完全な幸福――それとも、破滅。
“石”に翻弄された者たちの、狂おしい物語。
教養が足りない、ですって
たくわん
恋愛
侯爵令嬢エリーゼは、公爵家の長男アレクシスとの婚約披露宴で突然婚約破棄される。理由は「教養が足りず、公爵夫人として恥ずかしい」。社交界の人々の嘲笑の中、エリーゼは静かに会場を去る。
妹がいなくなった
アズやっこ
恋愛
妹が突然家から居なくなった。
メイドが慌ててバタバタと騒いでいる。
お父様とお母様の泣き声が聞こえる。
「うるさくて寝ていられないわ」
妹は我が家の宝。
お父様とお母様は妹しか見えない。ドレスも宝石も妹にだけ買い与える。
妹を探しに出掛けたけど…。見つかるかしら?
裏切りの先にあるもの
マツユキ
恋愛
侯爵令嬢のセシルには幼い頃に王家が決めた婚約者がいた。
結婚式の日取りも決まり数か月後の挙式を楽しみにしていたセシル。ある日姉の部屋を訪ねると婚約者であるはずの人が姉と口づけをかわしている所に遭遇する。傷つくセシルだったが新たな出会いがセシルを幸せへと導いていく。
完結 貴族生活を棄てたら王子が追って来てメンドクサイ。
音爽(ネソウ)
恋愛
王子の婚約者になってから様々な嫌がらせを受けるようになった侯爵令嬢。
王子は助けてくれないし、母親と妹まで嫉妬を向ける始末。
貴族社会が嫌になった彼女は家出を決行した。
だが、有能がゆえに王子妃に選ばれた彼女は追われることに……
選ばれたのは私ではなかった。ただそれだけ
暖夢 由
恋愛
【5月20日 90話完結】
5歳の時、母が亡くなった。
原因も治療法も不明の病と言われ、発症1年という早さで亡くなった。
そしてまだ5歳の私には母が必要ということで通例に習わず、1年の喪に服すことなく新しい母が連れて来られた。彼女の隣には不思議なことに父によく似た女の子が立っていた。私とあまり変わらないくらいの歳の彼女は私の2つ年上だという。
これからは姉と呼ぶようにと言われた。
そして、私が14歳の時、突然謎の病を発症した。
母と同じ原因も治療法も不明の病。母と同じ症状が出始めた時に、この病は遺伝だったのかもしれないと言われた。それは私が社交界デビューするはずの年だった。
私は社交界デビューすることは叶わず、そのまま治療することになった。
たまに調子がいい日もあるが、社交界に出席する予定の日には決まって体調を崩した。医者は緊張して体調を崩してしまうのだろうといった。
でも最近はグレン様が会いに来ると約束してくれた日にも必ず体調を崩すようになってしまった。それでも以前はグレン様が心配して、私の部屋で1時間ほど話をしてくれていたのに、最近はグレン様を姉が玄関で出迎え、2人で私の部屋に来て、挨拶だけして、2人でお茶をするからと消えていくようになった。
でもそれも私の体調のせい。私が体調さえ崩さなければ……
今では月の半分はベットで過ごさなければいけないほどになってしまった。
でもある日婚約者の裏切りに気づいてしまう。
私は耐えられなかった。
もうすべてに………
病が治る見込みだってないのに。
なんて滑稽なのだろう。
もういや……
誰からも愛されないのも
誰からも必要とされないのも
治らない病の為にずっとベッドで寝ていなければいけないのも。
気付けば私は家の外に出ていた。
元々病で外に出る事がない私には専属侍女などついていない。
特に今日は症状が重たく、朝からずっと吐いていた為、父も義母も私が部屋を出るなど夢にも思っていないのだろう。
私は死ぬ場所を探していたのかもしれない。家よりも少しでも幸せを感じて死にたいと。
これから出会う人がこれまでの生活を変えてくれるとも知らずに。
---------------------------------------------
※架空のお話です。
※設定が甘い部分があるかと思います。「仕方ないなぁ」とお赦しくださいませ。
※現実世界とは異なりますのでご理解ください。
【完結】妹ばかり愛され追い出された姉ですが、無口な夫と暮らす日々が幸せすぎます
コトミ
恋愛
セラフィナは、実の親と、妹によって、家から追い出されることとなった。セラフィナがまだ幼い頃、両親は病弱なカタリナのため設備環境が良い王都に移り住んだ。姉のセラフィナは元々両親とともに住んでいた田舎に使用人のマーサの二人きりで暮らすこととなった。お金のない子爵家な上にカタリナのためお金を稼がなくてはならないため、子供二人を王都で暮らすには無理があるとセラフィナだけ残されたのだ。そしてセラフィナが19歳の時、3人が家へ戻ってきた。その理由はカタリナの婚約が上手くいかず王宮にいずらくなったためだ。やっと家族で暮らせると心待ちにしていたセラフィナは帰宅した父に思いがけないことを告げられる。
「お前はジェラール・モンフォール伯爵と結婚することになった。すぐに荷物をまとめるんだ。一週間後には結婚式だ」
困惑するセラフィナに対して、冷酷にも時間は進み続け、結婚生活が始まる。
死んだ王妃は二度目の人生を楽しみます お飾りの王妃は必要ないのでしょう?
なか
恋愛
「お飾りの王妃らしく、邪魔にならぬようにしておけ」
かつて、愛を誓い合ったこの国の王。アドルフ・グラナートから言われた言葉。
『お飾りの王妃』
彼に振り向いてもらうため、
政務の全てうけおっていた私––カーティアに付けられた烙印だ。
アドルフは側妃を寵愛しており、最早見向きもされなくなった私は使用人達にさえ冷遇された扱いを受けた。
そして二十五の歳。
病気を患ったが、医者にも診てもらえず看病もない。
苦しむ死の間際、私の死をアドルフが望んでいる事を知り、人生に絶望して孤独な死を迎えた。
しかし、私は二十二の歳に記憶を保ったまま戻った。
何故か手に入れた二度目の人生、もはやアドルフに尽くすつもりなどあるはずもない。
だから私は、後悔ない程に自由に生きていく。
もう二度と、誰かのために捧げる人生も……利用される人生もごめんだ。
自由に、好き勝手に……私は生きていきます。
戻ってこいと何度も言ってきますけど、戻る気はありませんから。