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婚約解消の日③
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フランシスはシャロンを自分の部屋へ連れて行き、部屋の中へ入るとシャロンはフランシスの首に腕を回し唇を重ねた。
「ん…はぁ…フラン…愛しているわ」
「…僕もだよ…シャロン…」
シャロンは唇を重ね、ベッドに目を向けフランシスを誘っていた。
「フラン、久しぶりにしたいわ…ベッドへ行きましょう」
フランシスの手を握りベッドの方へ誘うシャロンにフランシスは拒んでいた。
「……まだ、書類が届いていないよ…」
「そうだったわ…書類が届いた後に良いかしら」
「…ごめん、今日はできないんだ…」
フランシスはシャロンの手を放しソファーに座った。
「…どうしてなの?やっと二人になれたのよフラン…」
シャロンは、フランシスの隣に座り膝の上に置いている手を重ねフランシスの顔を見ていた。
「……婚約解消の書類が来る日だから…ごめん、シャロン…」
「…あ…そ、そうよね、ごめんなさい…あなたと久しぶりに二人になれたものだから…それに、お義父様達がお怒りになるわね」
「……」
シャロンはフランシスに寄り添い二人でいる幸せを感じていた。
「わたくし、大事な話を忘れていたわ」
「大事な話?」
フランシスに寄り添っていたシャロンは、フランシスの手を握りしめ笑顔で大事な話をした。
「フランシス、驚かないでね!あ、でも…驚くフランの顔も見たいわ」
「?」
フランシスは首を傾げ、クスクスと笑うシャロンを見ていた。
「実は…お父様がわたくし達を認めてくださったの」
「え?…交際は認めてくれたのは知っているよ?」
「わたくしが話したいのは違うの…わたくしとフランの婚約をお父様が認めてくださったのよ!!」
「!?…婚約…」
フランシスは驚いてシャロンの方を見て体が固まっていた。
その頃、部屋にいるフランシスの父親と母親はソファーに座り書類が届くのを待っていた。
「……お父さん…私、同じ夢を見るの…」
「夢?」
「…私達の孫の夢を見るんです……『おじい様、おばあ様』と声をあげて笑顔で走ってくるんです…その子の髪の毛は茶色で目が金色の女の子で…フランシスに良く似て…傍にはフランシスとフォスティヌの姿が……」
「……」
「……嬉しいはずの夢なのに…目が覚めると…不安なの…フランシスとシャロンさんの子供を愛してあげる事ができるのか…不安なのよ……」
「……母さん…」
ハンカチで涙を拭う母親に父親は何も言えず、扉を叩く音に驚き執事が封筒を持ち部屋に入ってきた。
「旦那様、封筒をお持ちいたしました」
「……二階にいるフランシスに渡してくれ…」
「わかりました」
執事は父親に礼をして部屋を出ようとした。
「いや、私が持って行こう…」
父親は執事から封筒を受け取り役所からの封筒だとわかった。
「……お父さん…」
「……中身を確認するが…母さんも見るか…?」
母親は首を横に振り、父親が書類を見る事にした。
封筒の中には一枚の紙が入っていた…
「……」
「…お父さん…書類には…」
母親はわかっていたが…もしかしたら手続きの違いかもと…
「……はぁ…わかってはいるが…わかってはいたが……この紙一枚で……」
父親の目から涙が流れ落ち、母親はフランシスとフォスティヌの婚約解消が確定したのだと…しばらくの間フランシスの部屋に父親は行けずにいた。
「ん…はぁ…フラン…愛しているわ」
「…僕もだよ…シャロン…」
シャロンは唇を重ね、ベッドに目を向けフランシスを誘っていた。
「フラン、久しぶりにしたいわ…ベッドへ行きましょう」
フランシスの手を握りベッドの方へ誘うシャロンにフランシスは拒んでいた。
「……まだ、書類が届いていないよ…」
「そうだったわ…書類が届いた後に良いかしら」
「…ごめん、今日はできないんだ…」
フランシスはシャロンの手を放しソファーに座った。
「…どうしてなの?やっと二人になれたのよフラン…」
シャロンは、フランシスの隣に座り膝の上に置いている手を重ねフランシスの顔を見ていた。
「……婚約解消の書類が来る日だから…ごめん、シャロン…」
「…あ…そ、そうよね、ごめんなさい…あなたと久しぶりに二人になれたものだから…それに、お義父様達がお怒りになるわね」
「……」
シャロンはフランシスに寄り添い二人でいる幸せを感じていた。
「わたくし、大事な話を忘れていたわ」
「大事な話?」
フランシスに寄り添っていたシャロンは、フランシスの手を握りしめ笑顔で大事な話をした。
「フランシス、驚かないでね!あ、でも…驚くフランの顔も見たいわ」
「?」
フランシスは首を傾げ、クスクスと笑うシャロンを見ていた。
「実は…お父様がわたくし達を認めてくださったの」
「え?…交際は認めてくれたのは知っているよ?」
「わたくしが話したいのは違うの…わたくしとフランの婚約をお父様が認めてくださったのよ!!」
「!?…婚約…」
フランシスは驚いてシャロンの方を見て体が固まっていた。
その頃、部屋にいるフランシスの父親と母親はソファーに座り書類が届くのを待っていた。
「……お父さん…私、同じ夢を見るの…」
「夢?」
「…私達の孫の夢を見るんです……『おじい様、おばあ様』と声をあげて笑顔で走ってくるんです…その子の髪の毛は茶色で目が金色の女の子で…フランシスに良く似て…傍にはフランシスとフォスティヌの姿が……」
「……」
「……嬉しいはずの夢なのに…目が覚めると…不安なの…フランシスとシャロンさんの子供を愛してあげる事ができるのか…不安なのよ……」
「……母さん…」
ハンカチで涙を拭う母親に父親は何も言えず、扉を叩く音に驚き執事が封筒を持ち部屋に入ってきた。
「旦那様、封筒をお持ちいたしました」
「……二階にいるフランシスに渡してくれ…」
「わかりました」
執事は父親に礼をして部屋を出ようとした。
「いや、私が持って行こう…」
父親は執事から封筒を受け取り役所からの封筒だとわかった。
「……お父さん…」
「……中身を確認するが…母さんも見るか…?」
母親は首を横に振り、父親が書類を見る事にした。
封筒の中には一枚の紙が入っていた…
「……」
「…お父さん…書類には…」
母親はわかっていたが…もしかしたら手続きの違いかもと…
「……はぁ…わかってはいるが…わかってはいたが……この紙一枚で……」
父親の目から涙が流れ落ち、母親はフランシスとフォスティヌの婚約解消が確定したのだと…しばらくの間フランシスの部屋に父親は行けずにいた。
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