71 / 81
第四章 地下編
第七十話 地下世界で出来ること
しおりを挟む
「あー、やっと起きた。今日はいつもより一時間起きるのが遅かったわよ」
「なんだ、無理やり起こして。何かあったのか?」
目覚めた一行は、ジシャンを見つめる。ジシャンは後ろを指差した。そこにいたのは、サフィア捜索隊だった。
「……悪いが、今構ってやる暇はない。帰れ」
「待て待て。話くらい聞いてくれたって良いだろ。俺たちは、お前たちとチームを組みたいんだ」
「ダメだ。帰れ」
「そう言わずに。昔のことはお互い水に流して、仲良くやろうじゃないか」
「レイフ、カタラ、仲良しが良いって言ってる。仲良くしよう」
「どうせリップサービスだ。真に受けるな。世の中で信頼して良いテイマーなどほとんど存在しない」
「そんなこと言わずにさぁ。俺たちそれなりに強いから、役に立つぞ」
「何のために合流すると言うんだ。ラルド君のことを第一に考えるなら、口論などせず、別の場所で活躍すれば良いだけじゃないか。なぜわざわざ自分からラルド君からの評価を下げようとする?」
「ラルド、お前はどう思う? 俺とレイフ、どっちが正しい?」
ラルドは黙って俯いている。
「そんなことを言って困らせるな。ラルド君はお前たちも俺たちも大事に思っている。だからって、板挟みにするのは良くない。今すぐギルドにでも戻って、地道にサフィアを捜せ」
「……けっ。やっぱりベッサ人はクズばっかりだ。こんな奴に倒された魔王が可哀想に思えるぜ。さ、帰るぞ」
カタラたちはワイバーンに乗って去っていった。それと同時に、俯いていたラルドが顔を上げる。
「……もう、喧嘩はやめてください。仲良くしてくださいとまでは言いませんが」
「俺たちが何もしなくても、あいつらから何かをしてくるからしょうがない。さあ、あいつらのことは放っておいて、俺たちが夢の世界で出来ることを考えよう」
夢の中で何も出来なかった組は、そのままフンスのテントへ向かっていった。ラルドはその場に立ち尽くす。そうしていると、シンジュが心配そうに話しかけてきた。
「ラルド、元気ない。あの喧嘩見てて、気分悪くなった?」
「……なんでこの世は差別が溢れてるんだろうな。互いに憎み合うなんて、どう考えても間違ってるよ。世の中おかしい……」
「なんか難しいこと言ってる。私じゃ励ませない。誰か呼んでくる」
シンジュはその場を離れ、ジシャンの元へ向かった。
「ラルド、元気ない。ジシャン、励まして。私には、無理だった」
「シンジュちゃんに無理なら、私にだって無理だと思うわ。一応やってみるけど」
「お願い。あんなラルド、見たくない」
ジシャンはラルドを励ましにいった。
一方レイフたちは、自分が夢の中で出来ることを話し合っていた。
「怨念って、そもそも攻撃は効くのかな。まだ試してないからわからんよな」
「効くならホウマが最初から効くって言うだろ。効かないんじゃないか」
「私の場合、炎のブレスを出せるが、それは果たして効果があるのだろうか」
「それも怪しいだろうな。熱いってくらいだし。エメは何か思いつくか?」
「うーん……眠らすくらいしか思いつかない。しかし、夢の世界で眠らせるって意味がわからんから出来ないかな」
「なんとか今日中に考え出さないと、ラルドたちに迷惑をかけてしまう。出来るだけ案を出しまくるんだ」
レイフたちはさまざまな案を出しては却下することを繰り返した。念のためレイフがメモを取っているが、どれもこれも失敗しそうなものばかりである。
レイフたちが作戦を練る中、ラルドはジシャンと岩に座って話していた。
「良い? ラルド君、今、世界はとっても平和なのよ。差別とかは確かにあるけれど、魔王がいたときよりは平和と言えるわ」
「それでも、僕にとってはこの世界は平和じゃありません。というか、平和になるには人間がいなくなるのが一番な気がします。姉さんはそれに気づいて、それでもこの世を救うことが出来なくて、それで謝っていたのだと思います」
「じゃあ、サフィアちゃんは人間を滅ぼす方法を探しているってこと? そんなはずがないわ。彼女は人間の良さを知っているから……」
「昔のはかいしんの行動はきっと正しかったんです。あのときに人類を一人残らず殺してしまえば良かったのです。しかし、あの人はそこまではしなかった。愚かな人間を、わざわざ生かしたんです」
「ラルド君、あなたちょっとおかしいわよ。ポーションあげるから、ちょっと頭を冷やしなさい」
ラルドはジシャンから受け取ったポーションの入った瓶の蓋を開け、がぶ飲みした。すると、ラルドから紫色の煙が出てきて、そのまま空に消えた。
「今の紫の煙って……」
「間違いないわ。怨念か悪魔ね。ラルド君、あなたあのままじゃ魔王になりかけてたわよ」
「す、すみません……ですが、僕は人間という生物の存在が間違いなんじゃないかという考えは捨てきれません」
「ラルド君、そんなことはありませんよ」
「そうぞうしん様?」
「確かに父は人間は失敗作だと罵っていましたが、私はそうは思いません。というより、全ての存在は、光と闇が必ずあります。ラルド君はここ最近怨念に触れたりギスギスした空気に長くいたのが原因で闇の部分を見すぎてしまっただけです。一週間ちょっと前のラルド君からそんな感じはしませんでした」
「そうですか……でも、僕は怨念たちと戦わなくちゃいけません。地下世界にいるあの方とやらを見つけるのです。そうして、そいつを倒したら姉さんの居場所を訊き出します」
「ラルド君、無理はしないでください。あなたが怨念になってしまったら、本末転倒ですからね。他の者たちにもそう言っておいてください。それでは、仕事に戻ります」
「はい。ありがとうございました、そうぞうしん様」
コンパスから声が聞こえなくなった。黙ってその様子を見ていたジシャンが再び喋り始める。
「ラルド君、どうかしら? 人間に対する見方、少しでも変わった?」
「すみません。僕、おかしくなってましたよね。確かに人間にだって良いところはあります。それをすっかり忘れていました」
「良かったわ、元気になったみたいで。さあ、シンジュちゃんが心配してたから、もう大丈夫だよと言ってあげなさい」
「わかりました。ジシャン様も、わざわざ僕のネガティブな話に付き合ってくれてありがとうございました」
「元々教師をやってたから、そういう考え方に対して強く出られるのよ。それじゃ、いってらっしゃい」
ラルドは岩から立ち上がると、そのままシンジュ、ダイヤ、ホウマのいるところへと戻っていった。ジシャンは、フンスのテントを覗きにいった。
テントの中には、横になってくたくたになったレイフたちがいた。ジシャンが叱ると、レイフたちは慌てて作戦会議を再開した。
「しかしなージシャン。もう案は出尽くしてしまったんだ。これ以上話すことなんかないぞ」
「私は伝言を伝えにきただけよ。それでも話し合いはしててほしいけどね」
「伝言……? 誰からだ?」
「そうぞうしん様からよ。無理はするなって」
「じゃあ、作戦会議なんかしてないで横になってなくちゃな」
「もう、バカ!」
ジシャンはレイフの頭を思い切り殴った。レイフはたんこぶをさすりながら、作戦会議を再開させた。
「はい、今出てるやつ以外で案がある奴はいるか?」
「ジシャンはああ言っていたが、やっぱりなんもないよな……」
「創造神で思い出したんだが、創造神は夢の世界にいけるのだろうか? もしいけるなら、かなり強力な助っ人になってくれると思うのだが。怨念だってへっちゃらでしょ、きっと」
「それじゃあニキス君、ラルド君に訊いてきてくれ」
ニキスはテントを出て、ラルドたちのいるところへ向かった。ラルドたちは、さっきまでの静かな雰囲気から一転、明るい雰囲気の中話し合っていた。
「ラルド、創造神様と話がしたい。いちいち天界に行くのも面倒だから、コンパスから呼んでくれ」
「わかった。試してみる。そうぞうしん様ー」
ラルドはコンパスに向かって呼びかける。すると、創造神が応えた。
「ラルド君、コクリュウにこのコンパスを渡してください。話し終わったら返させます」
「わかりました。ニキス、はい」
ラルドは手を伸ばし、ニキスに渡した。ニキスはコンパスを握り、創造神と話を始める。
「その様子だと、訊きたいこともわかってるんですよね?」
「ええ、もちろん。私が夢の世界についていけるかどうか気になるんでしょう?」
「はい。教えてください。それが出来るのか出来ないのか」
「コクリュウは知らないかもしれないけど、私って寝ないのよ。つまり、私に夢の世界は存在しないわけ。だから無理よ」
「そうですか。それは残念です」
「ごめんね、役に立てなくて」
「いえいえ、可能かもしらずにそんな案を出した私が悪いです。それではまた」
「サフィアちゃん見つけるの、頑張ってねー!」
声が聞こえなくなったコンパスを、ニキスはラルドに返した。そのままニキスはテントへと戻っていった。
「なんだ、無理やり起こして。何かあったのか?」
目覚めた一行は、ジシャンを見つめる。ジシャンは後ろを指差した。そこにいたのは、サフィア捜索隊だった。
「……悪いが、今構ってやる暇はない。帰れ」
「待て待て。話くらい聞いてくれたって良いだろ。俺たちは、お前たちとチームを組みたいんだ」
「ダメだ。帰れ」
「そう言わずに。昔のことはお互い水に流して、仲良くやろうじゃないか」
「レイフ、カタラ、仲良しが良いって言ってる。仲良くしよう」
「どうせリップサービスだ。真に受けるな。世の中で信頼して良いテイマーなどほとんど存在しない」
「そんなこと言わずにさぁ。俺たちそれなりに強いから、役に立つぞ」
「何のために合流すると言うんだ。ラルド君のことを第一に考えるなら、口論などせず、別の場所で活躍すれば良いだけじゃないか。なぜわざわざ自分からラルド君からの評価を下げようとする?」
「ラルド、お前はどう思う? 俺とレイフ、どっちが正しい?」
ラルドは黙って俯いている。
「そんなことを言って困らせるな。ラルド君はお前たちも俺たちも大事に思っている。だからって、板挟みにするのは良くない。今すぐギルドにでも戻って、地道にサフィアを捜せ」
「……けっ。やっぱりベッサ人はクズばっかりだ。こんな奴に倒された魔王が可哀想に思えるぜ。さ、帰るぞ」
カタラたちはワイバーンに乗って去っていった。それと同時に、俯いていたラルドが顔を上げる。
「……もう、喧嘩はやめてください。仲良くしてくださいとまでは言いませんが」
「俺たちが何もしなくても、あいつらから何かをしてくるからしょうがない。さあ、あいつらのことは放っておいて、俺たちが夢の世界で出来ることを考えよう」
夢の中で何も出来なかった組は、そのままフンスのテントへ向かっていった。ラルドはその場に立ち尽くす。そうしていると、シンジュが心配そうに話しかけてきた。
「ラルド、元気ない。あの喧嘩見てて、気分悪くなった?」
「……なんでこの世は差別が溢れてるんだろうな。互いに憎み合うなんて、どう考えても間違ってるよ。世の中おかしい……」
「なんか難しいこと言ってる。私じゃ励ませない。誰か呼んでくる」
シンジュはその場を離れ、ジシャンの元へ向かった。
「ラルド、元気ない。ジシャン、励まして。私には、無理だった」
「シンジュちゃんに無理なら、私にだって無理だと思うわ。一応やってみるけど」
「お願い。あんなラルド、見たくない」
ジシャンはラルドを励ましにいった。
一方レイフたちは、自分が夢の中で出来ることを話し合っていた。
「怨念って、そもそも攻撃は効くのかな。まだ試してないからわからんよな」
「効くならホウマが最初から効くって言うだろ。効かないんじゃないか」
「私の場合、炎のブレスを出せるが、それは果たして効果があるのだろうか」
「それも怪しいだろうな。熱いってくらいだし。エメは何か思いつくか?」
「うーん……眠らすくらいしか思いつかない。しかし、夢の世界で眠らせるって意味がわからんから出来ないかな」
「なんとか今日中に考え出さないと、ラルドたちに迷惑をかけてしまう。出来るだけ案を出しまくるんだ」
レイフたちはさまざまな案を出しては却下することを繰り返した。念のためレイフがメモを取っているが、どれもこれも失敗しそうなものばかりである。
レイフたちが作戦を練る中、ラルドはジシャンと岩に座って話していた。
「良い? ラルド君、今、世界はとっても平和なのよ。差別とかは確かにあるけれど、魔王がいたときよりは平和と言えるわ」
「それでも、僕にとってはこの世界は平和じゃありません。というか、平和になるには人間がいなくなるのが一番な気がします。姉さんはそれに気づいて、それでもこの世を救うことが出来なくて、それで謝っていたのだと思います」
「じゃあ、サフィアちゃんは人間を滅ぼす方法を探しているってこと? そんなはずがないわ。彼女は人間の良さを知っているから……」
「昔のはかいしんの行動はきっと正しかったんです。あのときに人類を一人残らず殺してしまえば良かったのです。しかし、あの人はそこまではしなかった。愚かな人間を、わざわざ生かしたんです」
「ラルド君、あなたちょっとおかしいわよ。ポーションあげるから、ちょっと頭を冷やしなさい」
ラルドはジシャンから受け取ったポーションの入った瓶の蓋を開け、がぶ飲みした。すると、ラルドから紫色の煙が出てきて、そのまま空に消えた。
「今の紫の煙って……」
「間違いないわ。怨念か悪魔ね。ラルド君、あなたあのままじゃ魔王になりかけてたわよ」
「す、すみません……ですが、僕は人間という生物の存在が間違いなんじゃないかという考えは捨てきれません」
「ラルド君、そんなことはありませんよ」
「そうぞうしん様?」
「確かに父は人間は失敗作だと罵っていましたが、私はそうは思いません。というより、全ての存在は、光と闇が必ずあります。ラルド君はここ最近怨念に触れたりギスギスした空気に長くいたのが原因で闇の部分を見すぎてしまっただけです。一週間ちょっと前のラルド君からそんな感じはしませんでした」
「そうですか……でも、僕は怨念たちと戦わなくちゃいけません。地下世界にいるあの方とやらを見つけるのです。そうして、そいつを倒したら姉さんの居場所を訊き出します」
「ラルド君、無理はしないでください。あなたが怨念になってしまったら、本末転倒ですからね。他の者たちにもそう言っておいてください。それでは、仕事に戻ります」
「はい。ありがとうございました、そうぞうしん様」
コンパスから声が聞こえなくなった。黙ってその様子を見ていたジシャンが再び喋り始める。
「ラルド君、どうかしら? 人間に対する見方、少しでも変わった?」
「すみません。僕、おかしくなってましたよね。確かに人間にだって良いところはあります。それをすっかり忘れていました」
「良かったわ、元気になったみたいで。さあ、シンジュちゃんが心配してたから、もう大丈夫だよと言ってあげなさい」
「わかりました。ジシャン様も、わざわざ僕のネガティブな話に付き合ってくれてありがとうございました」
「元々教師をやってたから、そういう考え方に対して強く出られるのよ。それじゃ、いってらっしゃい」
ラルドは岩から立ち上がると、そのままシンジュ、ダイヤ、ホウマのいるところへと戻っていった。ジシャンは、フンスのテントを覗きにいった。
テントの中には、横になってくたくたになったレイフたちがいた。ジシャンが叱ると、レイフたちは慌てて作戦会議を再開した。
「しかしなージシャン。もう案は出尽くしてしまったんだ。これ以上話すことなんかないぞ」
「私は伝言を伝えにきただけよ。それでも話し合いはしててほしいけどね」
「伝言……? 誰からだ?」
「そうぞうしん様からよ。無理はするなって」
「じゃあ、作戦会議なんかしてないで横になってなくちゃな」
「もう、バカ!」
ジシャンはレイフの頭を思い切り殴った。レイフはたんこぶをさすりながら、作戦会議を再開させた。
「はい、今出てるやつ以外で案がある奴はいるか?」
「ジシャンはああ言っていたが、やっぱりなんもないよな……」
「創造神で思い出したんだが、創造神は夢の世界にいけるのだろうか? もしいけるなら、かなり強力な助っ人になってくれると思うのだが。怨念だってへっちゃらでしょ、きっと」
「それじゃあニキス君、ラルド君に訊いてきてくれ」
ニキスはテントを出て、ラルドたちのいるところへ向かった。ラルドたちは、さっきまでの静かな雰囲気から一転、明るい雰囲気の中話し合っていた。
「ラルド、創造神様と話がしたい。いちいち天界に行くのも面倒だから、コンパスから呼んでくれ」
「わかった。試してみる。そうぞうしん様ー」
ラルドはコンパスに向かって呼びかける。すると、創造神が応えた。
「ラルド君、コクリュウにこのコンパスを渡してください。話し終わったら返させます」
「わかりました。ニキス、はい」
ラルドは手を伸ばし、ニキスに渡した。ニキスはコンパスを握り、創造神と話を始める。
「その様子だと、訊きたいこともわかってるんですよね?」
「ええ、もちろん。私が夢の世界についていけるかどうか気になるんでしょう?」
「はい。教えてください。それが出来るのか出来ないのか」
「コクリュウは知らないかもしれないけど、私って寝ないのよ。つまり、私に夢の世界は存在しないわけ。だから無理よ」
「そうですか。それは残念です」
「ごめんね、役に立てなくて」
「いえいえ、可能かもしらずにそんな案を出した私が悪いです。それではまた」
「サフィアちゃん見つけるの、頑張ってねー!」
声が聞こえなくなったコンパスを、ニキスはラルドに返した。そのままニキスはテントへと戻っていった。
0
あなたにおすすめの小説
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。
この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。
ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。
少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。
更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。
そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。
少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。
どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。
少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。
冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。
すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く…
果たして、その可能性とは⁉
HOTランキングは、最高は2位でした。
皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )
酒好きおじさんの異世界酒造スローライフ
天野 恵
ファンタジー
酒井健一(51歳)は大の酒好きで、酒類マスターの称号を持ち世界各国を飛び回っていたほどの実力だった。
ある日、深酒して帰宅途中に事故に遭い、気がついたら異世界に転生していた。転移した際に一つの“スキル”を授かった。
そのスキルというのは【酒聖(しゅせい)】という名のスキル。
よくわからないスキルのせいで見捨てられてしまう。
そんな時、修道院シスターのアリアと出会う。
こうして、2人は異世界で仲間と出会い、お酒作りや飲み歩きスローライフが始まる。
外れスキル【アイテム錬成】でSランクパーティを追放された俺、実は神の素材で最強装備を創り放題だったので、辺境で気ままな工房を開きます
夏見ナイ
ファンタジー
Sランクパーティで「外れスキル」と蔑まれ、雑用係としてこき使われていた錬金術師のアルト。ある日、リーダーの身勝手な失敗の責任を全て押し付けられ、無一文でパーティから追放されてしまう。
絶望の中、流れ着いた辺境の町で、彼は偶然にも伝説の素材【神の涙】を発見。これまで役立たずと言われたスキル【アイテム錬成】が、実は神の素材を扱える唯一無二のチート能力だと知る。
辺境で小さな工房を開いたアルトの元には、彼の作る規格外のアイテムを求めて、なぜか聖女や竜王(美少女の姿)まで訪れるようになり、賑やかで幸せな日々が始まる。
一方、アルトを失った元パーティは没落の一途を辿り、今更になって彼に復帰を懇願してくるが――。「もう、遅いんです」
これは、不遇だった青年が本当の居場所を見つける、ほのぼの工房ライフ&ときどき追放ざまぁファンタジー!
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
氷河期世代のおじさん異世界に降り立つ!
本条蒼依
ファンタジー
氷河期世代の大野将臣(おおのまさおみ)は昭和から令和の時代を細々と生きていた。しかし、工場でいつも一人残業を頑張っていたがとうとう過労死でこの世を去る。
死んだ大野将臣は、真っ白な空間を彷徨い神様と会い、その神様の世界に誘われ色々なチート能力を貰い異世界に降り立つ。
大野将臣は異世界シンアースで将臣の将の字を取りショウと名乗る。そして、その能力の錬金術を使い今度の人生は組織や権力者の言いなりにならず、ある時は権力者に立ち向かい、又ある時は闇ギルド五竜(ウーロン)に立ち向かい、そして、神様が護衛としてつけてくれたホムンクルスを最強の戦士に成長させ、昭和の堅物オジサンが自分の人生を楽しむ物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる