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10、無自覚独唱
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「やあやあ、とても素晴らしい演奏だったね。特別な入学式のはじまりにぴったりの素敵な歌声だったよ。さあ、次は何をするのだったかな?」
結局、もう限界だったおれのちんこから何かがちょろりと出るまで、案内人が指を止めてくれることはなかった。
いじられ続けた尿道口は、空気に触れているだけでもおかしくなってしまいそうなほど敏感になり、陸に打ち上げられた魚のようにくぱくぱと震え続けている。
悲鳴をあげながら暴れ続けていたせいで、おれはベッドの上で息も絶え絶えになっていた。
黒い革ベルトでしっかりと繋がれた手足は、おじさんが着けてくれたリストバンドのようなもののおかげで、擦り傷ひとつ作ることなく無事だったが、それどころではない。
圧倒的に酸素が足りなかった。
ベッドの上で、ひたすら呼吸をあらげ続けている。
ステージの下から見ていたおじさんが、拍手をしながら褒めてくれているのをぼんやりと聞いた。
素晴らしい演奏って、なんだろう。
おれは、いままで歌でも歌っていたのだろうか。
「……次は、開会の挨拶です。お待ちかねだった先生の出番ですね」
「ふふ、楽しみにしていた演奏の邪魔をして悪かったよ。そんなに拗ねないでくれたまえ。君には、このまま助手としてステージに残ってもらうから、それで許してくれないかな」
「許すだなんて、そのようなこと。お手伝いをするのは当然のことですから、全力で協力させていただきます」
ステージの下にいたおじさんが、再び、おれのすぐ近くまでやってきた。
おじさんは、ジャケットはすでに脱いでいて、ワイシャツの袖を綺麗に腕まくりしている。
案内人が、どこからか小さなカートを押しながらやってきて、ベッドの横にそれを置いた。
「うん、ちゃんと全部揃っているね。ありがとう。それでは、これから開会式をさせていただく。では、諸君、これから開会式に挑む若者に、惜しみない拍手を与えてくれたまえ」
ステージの下に向かっておじさんが声をかけると、暗闇の中から大きな拍手の音が返ってきた。
何人いるのかはわからない。
だけど、その人たちが、これから開会式か行われることを喜んでいることだけは理解できた。
「では、こちらの開会式からはじめていこうか。せっかく空にしてもらったのだから、早めに処置をしてしまわなくてはね。僕としても、これまでの君の努力を無駄にしてしまうのは避けたいと思っているんだよ。そんなに怯えなくても大丈夫。僕は、ここにいる誰よりも、上手に開いてあげられる人間だからね」
結局、もう限界だったおれのちんこから何かがちょろりと出るまで、案内人が指を止めてくれることはなかった。
いじられ続けた尿道口は、空気に触れているだけでもおかしくなってしまいそうなほど敏感になり、陸に打ち上げられた魚のようにくぱくぱと震え続けている。
悲鳴をあげながら暴れ続けていたせいで、おれはベッドの上で息も絶え絶えになっていた。
黒い革ベルトでしっかりと繋がれた手足は、おじさんが着けてくれたリストバンドのようなもののおかげで、擦り傷ひとつ作ることなく無事だったが、それどころではない。
圧倒的に酸素が足りなかった。
ベッドの上で、ひたすら呼吸をあらげ続けている。
ステージの下から見ていたおじさんが、拍手をしながら褒めてくれているのをぼんやりと聞いた。
素晴らしい演奏って、なんだろう。
おれは、いままで歌でも歌っていたのだろうか。
「……次は、開会の挨拶です。お待ちかねだった先生の出番ですね」
「ふふ、楽しみにしていた演奏の邪魔をして悪かったよ。そんなに拗ねないでくれたまえ。君には、このまま助手としてステージに残ってもらうから、それで許してくれないかな」
「許すだなんて、そのようなこと。お手伝いをするのは当然のことですから、全力で協力させていただきます」
ステージの下にいたおじさんが、再び、おれのすぐ近くまでやってきた。
おじさんは、ジャケットはすでに脱いでいて、ワイシャツの袖を綺麗に腕まくりしている。
案内人が、どこからか小さなカートを押しながらやってきて、ベッドの横にそれを置いた。
「うん、ちゃんと全部揃っているね。ありがとう。それでは、これから開会式をさせていただく。では、諸君、これから開会式に挑む若者に、惜しみない拍手を与えてくれたまえ」
ステージの下に向かっておじさんが声をかけると、暗闇の中から大きな拍手の音が返ってきた。
何人いるのかはわからない。
だけど、その人たちが、これから開会式か行われることを喜んでいることだけは理解できた。
「では、こちらの開会式からはじめていこうか。せっかく空にしてもらったのだから、早めに処置をしてしまわなくてはね。僕としても、これまでの君の努力を無駄にしてしまうのは避けたいと思っているんだよ。そんなに怯えなくても大丈夫。僕は、ここにいる誰よりも、上手に開いてあげられる人間だからね」
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