使い魔スライムと俺

うしお

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103、下拵えが終わる頃

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コンパクトにまとめられ、身動きすらできないようにしっかりと拘束された体を、精一杯仰け反らせる。
俺と一緒に拘束されている椅子が、無理矢理動いた俺に対して抗議をするかのように、小さくぎぃっと悲鳴を上げたが、聞こえてきたのはその一回だけだった。
俺も椅子も、さらに巻きついてきたスライムによって、本当に少しも身動きができなくなってしまった。
こういうときの教授は、本当に容赦がない。
がちがちに固められた俺の体は、大きく足を開いたまま全体的に仰け反らされていて、本来なら隠しておくべき胸から股間までのすべてを、自分から誰かに見せつけるような姿勢にされていた。
たっぷりと焦らされてがちがちに勃起した乳首には、スライムでできたキャップのようなものがハメられているし、同じくがちがちに勃起したちんこだって、根本どころか金たままで全部、スライムでできたオナホみたいな触手の中に飲み込まれている。
俺の体にはりついたスライムは、ぽよりぽよりと弾むように揺れていて、なんとなくマッサージしているように見えなくもないが、その内側の乳首やちんこに直接当たっている部分にはびっしりとイボのような突起が生えていた。
しかも、そのイボが突き刺さるくらいいきなりきつく締まったかと思えば、今度はイボが当たるか当たらないかのぎりぎり遠くまで離れるように緩んだりもするし、イボで擂り潰すみたいに回転したかと思えば、イボの先で掠めるみたいに焦らされる。
その動きにパターンなんてなくて、スライムの触手が次にどう動くのか、予想を外されっぱなしの俺にはもう考えることすらできない。
とても複雑で、不規則な動きを繰り返しながら責め立ててくるのを、ただただ少しも動けない体で受け止めることしか許されていなかった。

小さくてふたつある乳首には、俺が耐えられる限界すれすれの痛みと絶頂しそうになる寸前まで届きそうな快感を、左右別々にランダムなパターンですり込まれ、大きくてひとつしかないちんこには、ひたすら物足りなくてつらいのに欲しくて堪らなくなるような、淡くて癖になる快感を満足できないように一口ずつ与えられる。
いつもなら尿道どころか、膀胱の中にだって入り込んでくる触手は、尿道口に媚薬効果のある粘液を垂らしただけで消えてしまった。
たぶん、スライムの中に同化しているだけだと思うけれど、あれだけ見せつけられてから取り上げられてしまうのは、どうしたってつらすぎる。
その触手でめちゃくちゃにされる快感を知ってしまったいまの俺には、特に効く。
飲み込まれた触手の中で、俺のちんこは餌をねだる鯉のように尿道口をぱくぱくさせているが、たまに粘液がじわりとにじみ出てくるだけで、それ以上の刺激はもらえない。
ちんこの中にまで染み込んでくる媚薬粘液に、じんじんと疼くだけの快感を注ぎ込まれ続けるだけだ。
こんなの少しばかりの我慢なんて、生やさしいものじゃない。
焦らされて、焦らされて、焦らされ切っているのに、いまだに一回もイけない苦痛。
本来なら挿入に使うための器官を、ただのメス穴に変えられて、めちゃくちゃになるまで犯されたいと願っているのに、焦らされるだけ焦らされて触れてすらももらえない。
最上級の快楽を知ってしまったからこそ、効きすぎるくらい効いてくる焦らし責めだ。
それがまた、気持ちいい。
俺のことを知り尽くしているスライムだからこその責め苦なのだ。
気持ちよくないわけがない。
もちろん、責められているのは勃起して、外に出ている部分だけではない。
本来なら閉じていなければならない俺のアナルは、四方どころか八方以上の方向から指よりも細いのにやけに力が強い触手が引っかけられていて、無理矢理大きく拡げられている。
大きく開いたアナルの中には、また別の細くて長いスライムの触手が入り込んでいて、直腸の襞を撫でるみたいに擦りながら、ゆっくりと奥に向かって突き進んでいた。
触手の表面から何かぬるぬるとした液体が分泌されているらしく、直腸の中を触手が突き進むと、襞をひとつひとつ丁寧に舌で舐められているみたいに気持ちよくて、ぐっしょりと濡れている襞からくちゅりくちゅりといやらしい水音が響いてくる。
中に入り込んだ触手は、俺の直腸を全部舐めてしまおうとするみたいに、襞の上をじわじわと移動している癖に、何故か一番触って欲しい前立腺だけは綺麗に避けていく。
どうやっていじめてやれば、結構マゾだった俺が気持ちよくなるのか、よく知っているとわかる動きだ。
本当に、こういうときの教授は容赦がない。
前立腺を綺麗に避けながら直腸の中を濡らす触手は、結腸に繋がる奧の壁まで優しく優しく舐めるように撫でくれるが、本当にそれだけだ。
俺がどんなに心の中でイかせてくれとねだってみても、気持ちいいと思える以上の刺激を与えてはくれなかった。
焦らされすぎておかしくなってしまいそうだ。

イきたいのにイけなくて、それなのに快感だけは与えられ続けた。
まるで、コップの中に限界まで水を注ぎ込むように、少しずつ快感を注がれている俺の体は、どんどん蕩かされていく。
もうずっと気持ちいいだけでイけなくて、苦しいはずなのにそれすらも気持ちいい。
俺の体は、どうなってしまったのだろう。
拡げられたアナルは、さっきからずっと太くて長いちんこを求めて、ひくひくと震え続けている。
スライムの触手は、穴を拡げるだけ拡げておきながら、中を優しく撫でるだけでそれ以上の快感を与えてくれないのだ。
焦らされすぎておかしくなった俺の頭が、ここにいま御前崎教授がいたら、きっと俺を楽にしてくれるのに、と考えた時だった。
研究室の鍵が開いた音がして、待ちわびていた人の声が届く。

「ただいま、戻ったよ……おや? 数寄屋くんは、どこかに出かけてしまったのか?」
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