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「ロサリオール。その、大丈夫なのですか? 陛下は、本当にティリア様を……」
ティリアの離宮でゆったりとした午後のひと時を終え、ロサリオールは再び、王の元へと向かうべく歩き出していた。
その背を追ってきたのは、はしゃぎ過ぎて疲れたティリアを寝かしつけてきたカリネイアだ。
「そのことなら心配はいらない。陛下は、必ず約束を守ってくださる。私たちは二心なく、陛下に仕えていればよいのだ。カリネイアも、学ぶべきことがあるのだろう? それが終われば、またティリア様にお仕えできるのだ。互いに、その日が早く来ることを願おう。いつまでも、ティリア様に寂しい思いをさせていては、いけないからな」
彼女が口にする不安に、ロサリオールは優しく答える。
王と約束を交わしたのは、ロサリオールだ。
ロサリオールが、王を裏切らない限り、ティリアの身は正しく守られるだろう。
「そう、よね。いやね。急に幸せになれたからかしら。何だか、逆に不安になってしまったみたい」
「ああ、その気持ちは私にもわかる。だが、大丈夫だ。陛下は、私たちを裏切ったりはなさらない」
「……そうね。私たちは、何があろうと、陛下を信じてお仕えするべきよね」
「そうだ。余計なことは考えなくていい。ただただ誠実にお仕えするんだ」
「わかったわ。引きとめてしまってごめんなさい。もう行ってください、ロサリオール卿」
「ああ。行ってくるよ、カリネイア殿」
ロサリオールは、再びカリネイアに背を向けて歩き出す。
その迷いのない足取りを、カリネイアは見送り続けた。
それが、どれだけロサリオールを苦しめる行為なのか知らないままに。
カリネイアとわかれたロサリオールは、離宮の裏手にある庭園へと足早に向かっていた。
そこに、王から与えられたロサリオールのための離れがある。
ロサリオールは、ガゼボが隠されていた緑の迷路ではなく、さらに奥へと続く小道をひたすら歩いていた。
「ぅ、く……ッッ」
王に着けられた首輪が熱を持ち、ロサリオールを苦しめている。
ロサリオールの雄芯には、どれだけ小さくとも、無視することなど出来ない銀色の棒が突き立てられていた。
王は、ロサリオールの雄芯を銀色の棒で犯した後、そのまま抜き出すことなく、中に埋め込んでしまったのだ。
「ぅ、あ゛……ッッ」
王の手によって埋め込まれた銀色の煌めく様を思い描いた瞬間、ロサリオールの雄芯に稲妻のような痛みと悦びが駆け抜けていった。
ロサリオールは堪えきれずに膝をつき、体を縮めてその稲妻をやり過ごす。
呼吸は、苛烈な修練の後よりも荒々しく乱れ、体内を駆け巡る血潮はロサリオールの雄芯へと集約していく。
止められない。
止められるはずがない。
「く、ぅ……う゛ぅ……ッッ」
まるでそこに、もうひとつの心臓があるかのように脈打つ雄芯は、突き立てられた銀色の棒に犯され続けていた。
狭い肉筒の中を貫く銀色は、激しい苦痛と未知なる混乱だけでなく、紛れもない快楽によってロサリオールを狂わせている。
銀色の煌めきをすべてロサリオールの中に埋め込んだ王は、そのことについての感想を求めなかった。
ただただ、ロサリオールの雄芯に銀色の棒を飲み込ませ、抜けないようにしてしまっただけだった。
ロサリオールの雄芯は、唯一の穴を棒で塞がれているだけでなく、括れと根本にベルトを巻かれており、きつく搾り上げられていた。
しかも、銀色の棒からのびた鎖が、ロサリオールの雄芯の根本を搾り上げているベルトに繋がれているせいで、穴から引き抜くことすらできないのだ。
それに、ロサリオールの雄芯には、王によって分厚い革袋がしっかりと被せられている。
雄芯は、紛れもなくロサリオールの体の一部であるというのに、直接触れることすら禁じられていた。
ロサリオールは、震える手で騎士服のズボンをまさぐり、勃ちあがったままの雄芯を掴もうとした。
革袋の上からであっても、疼いてたまらない雄芯を握り締め、たとえ一往復であっても扱くことができるのなら、少しはこの苦しみから逃れられる気がしたのだ。
だが、触れようとした瞬間、じくりと滲んだ雄芯の痛みで我にかえった。
「……誰、も、触れては、ならない……王の、命令は、守らねば」
庭園の奥、誰もいないとわかっていても、王の命令に背くわけにはいかなかった。
ロサリオールは、ふらりと立ち上がり、再び奥へと向かって足を進める。
熱を持った雄芯を、早く何とかしてもらいたくてたまらなかった。
王に赦しを請わなくては。
ティリアたちと過ごした穏やかな午後のひとときは、いつの間にか、ロサリオールの頭の中からすっかり消えてしまっていた。
ティリアの離宮でゆったりとした午後のひと時を終え、ロサリオールは再び、王の元へと向かうべく歩き出していた。
その背を追ってきたのは、はしゃぎ過ぎて疲れたティリアを寝かしつけてきたカリネイアだ。
「そのことなら心配はいらない。陛下は、必ず約束を守ってくださる。私たちは二心なく、陛下に仕えていればよいのだ。カリネイアも、学ぶべきことがあるのだろう? それが終われば、またティリア様にお仕えできるのだ。互いに、その日が早く来ることを願おう。いつまでも、ティリア様に寂しい思いをさせていては、いけないからな」
彼女が口にする不安に、ロサリオールは優しく答える。
王と約束を交わしたのは、ロサリオールだ。
ロサリオールが、王を裏切らない限り、ティリアの身は正しく守られるだろう。
「そう、よね。いやね。急に幸せになれたからかしら。何だか、逆に不安になってしまったみたい」
「ああ、その気持ちは私にもわかる。だが、大丈夫だ。陛下は、私たちを裏切ったりはなさらない」
「……そうね。私たちは、何があろうと、陛下を信じてお仕えするべきよね」
「そうだ。余計なことは考えなくていい。ただただ誠実にお仕えするんだ」
「わかったわ。引きとめてしまってごめんなさい。もう行ってください、ロサリオール卿」
「ああ。行ってくるよ、カリネイア殿」
ロサリオールは、再びカリネイアに背を向けて歩き出す。
その迷いのない足取りを、カリネイアは見送り続けた。
それが、どれだけロサリオールを苦しめる行為なのか知らないままに。
カリネイアとわかれたロサリオールは、離宮の裏手にある庭園へと足早に向かっていた。
そこに、王から与えられたロサリオールのための離れがある。
ロサリオールは、ガゼボが隠されていた緑の迷路ではなく、さらに奥へと続く小道をひたすら歩いていた。
「ぅ、く……ッッ」
王に着けられた首輪が熱を持ち、ロサリオールを苦しめている。
ロサリオールの雄芯には、どれだけ小さくとも、無視することなど出来ない銀色の棒が突き立てられていた。
王は、ロサリオールの雄芯を銀色の棒で犯した後、そのまま抜き出すことなく、中に埋め込んでしまったのだ。
「ぅ、あ゛……ッッ」
王の手によって埋め込まれた銀色の煌めく様を思い描いた瞬間、ロサリオールの雄芯に稲妻のような痛みと悦びが駆け抜けていった。
ロサリオールは堪えきれずに膝をつき、体を縮めてその稲妻をやり過ごす。
呼吸は、苛烈な修練の後よりも荒々しく乱れ、体内を駆け巡る血潮はロサリオールの雄芯へと集約していく。
止められない。
止められるはずがない。
「く、ぅ……う゛ぅ……ッッ」
まるでそこに、もうひとつの心臓があるかのように脈打つ雄芯は、突き立てられた銀色の棒に犯され続けていた。
狭い肉筒の中を貫く銀色は、激しい苦痛と未知なる混乱だけでなく、紛れもない快楽によってロサリオールを狂わせている。
銀色の煌めきをすべてロサリオールの中に埋め込んだ王は、そのことについての感想を求めなかった。
ただただ、ロサリオールの雄芯に銀色の棒を飲み込ませ、抜けないようにしてしまっただけだった。
ロサリオールの雄芯は、唯一の穴を棒で塞がれているだけでなく、括れと根本にベルトを巻かれており、きつく搾り上げられていた。
しかも、銀色の棒からのびた鎖が、ロサリオールの雄芯の根本を搾り上げているベルトに繋がれているせいで、穴から引き抜くことすらできないのだ。
それに、ロサリオールの雄芯には、王によって分厚い革袋がしっかりと被せられている。
雄芯は、紛れもなくロサリオールの体の一部であるというのに、直接触れることすら禁じられていた。
ロサリオールは、震える手で騎士服のズボンをまさぐり、勃ちあがったままの雄芯を掴もうとした。
革袋の上からであっても、疼いてたまらない雄芯を握り締め、たとえ一往復であっても扱くことができるのなら、少しはこの苦しみから逃れられる気がしたのだ。
だが、触れようとした瞬間、じくりと滲んだ雄芯の痛みで我にかえった。
「……誰、も、触れては、ならない……王の、命令は、守らねば」
庭園の奥、誰もいないとわかっていても、王の命令に背くわけにはいかなかった。
ロサリオールは、ふらりと立ち上がり、再び奥へと向かって足を進める。
熱を持った雄芯を、早く何とかしてもらいたくてたまらなかった。
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